双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

無頼派の背中

|雑記|


例えば仕草だとか、喋り方だとか。
相槌の具合だとか、煙草の銘柄だとか。
静かで控え目な猫背だったり、或いは
すっと通った孤高の背中だったり。
自分の佇まいや生き方を知って居て、
ずっと同じで、ころころ変わらずに、
けれどもそれが、ちいともわざとらしく無く、
軽やかで、至極当たり前にそうあれる。


「誰々さん」 とその名を聞いたとき。
イメエジと云う言葉の曖昧さよりも、ずっとはっきりと。
さながら一枚の写真のよに、その人の像のぱっと浮かぶ、
男でも女でも、そう云う人が、
私は好きなのだ、と思う。

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