双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

沈黙

|徒然|


本日付の新聞にて、曽野綾子氏の
語りの中へ、次のよな一文を見付けた。

沈黙に耐えられない人間というのはろくなことがない。第一、自分を深く考える時間がない。話すことは、会話の中で相手を見たり、自分の位置を決めたりすること。沈黙は誰と比較するものでもなく、自分はどうなるのか、どうするのかを考える。他人の静寂も侵さない。*1


饒舌であることだけが、全てではない。
沈黙を知ることでしか、解らぬことが在る。
そして、もしも。
沈黙が、文字通り沈黙の中だけではなく、
言葉の中にも息づくものであるならば。
それを言葉にすることは、果たしてできるのだろか。

*1:”沈黙” は氏がかつて学んだ、カソリック系女学校でのシスターたちの教えのひとつであったと云う。「目的のある所で目的以外の事をしない。」 それは手洗い場や廊下、通学電車の中に息づいた。

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