|縷々| 驚いたことに、じりじりと射るよな八月の熱 の中へ、ほんの僅かな秋の気配を感じた。 それは束の間に去ったが、未だ何処かに なりを潜めながら、忘れ難い余韻を残して。 木綿の肩掛け袋の下で、牛乳がうっすらと冷たい 汗を滲ませ、やがて接した腕の…
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