2011-06-13 Jardins sous la pluie |縷々| 朝起きると、昨晩遅くに降った雨が路面に残って居た。 重たく湿った外気は、けれども肌に冷ややかで、 隣家の石塀越しの紫陽花が、曇天の下に緑色濃い。 かのシーボルト博士は、雨露を纏った紫陽花の佇まいを愛し、 日本から独逸へ苗木を持ち帰って、屋敷の庭へ植えたのだと、 はて。いつ何処で読み知ったのだったか。 学名のHydrangeaは「水の器」を意味すると云う。