双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

小さく暮らす

|徒然|


勤めに出て居る訳でも無く、仕事場と自宅とが
余りにも近すぎる上、仕事を仕舞う頃は、もう充分に
夜も遅いから、何処かへ立ち寄ると云うことも無い。
休みの日に出掛けることは在っても、そう度々
他所の街まで足を伸ばすで無し。大概は
そこいらをちんまり、出歩いて居る程度で。
そんな風だから、ささやかな懐具合は、
ささやかなりに、どうにかこうにか。
そうして日々遣り繰りした懐から、たまに出掛けた折には、
心惹かれた手仕事の品や、本など買い求めたり。
美味しい珈琲を頂いたり。豆大福を少しだけ詰めて貰ったり。
お財布の中身も、出掛けることも。人と比べれば、
ずっと少ないのかも知れないけれど。小さく暮らす
と云うことを、いつも心に留め置くのならば。
それで良い。それで良い。

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