|縷々| 冷え込んだ空気が、鼻先をつうと刺す。 朝。タートルネックの上にセーターを着て、 それから寒空を見上げて、息を吸い込む。 夜。欠けたところの無い月明りの下で、 屋根瓦や枯野が銀色に光って居た。 まるでうっすらと薄い霜に覆われて、 ぼんやり、…
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