双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

日々徒然

|縷々|


縷々と流れては、遅々と進まず。
諦めて放り出せば、糸の端は残り。
するりと掌からこぼれ落ちて、再び
帰って来るもの。もう戻らぬもの。
日々は流離い、繰り返す。
昨日と今日。
今日と明日。
建てつけの悪い引き戸みたいに、
ぎこちない音たてて終わる一日。
冬の乾いた空気に背筋をのばし、
新たな朝を、深々と吸い込む一日。
些細と深淵と。
縷々と遅々と。
日々の徒然。

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