双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

冬に想ふ

|雑記|


近頃は真冬だと云っても、大層な薄着で出歩く
人びとが増え、わざわざ薄着で居るから寒いのに、
そこへ来て 「寒い!寒い!」 と、一様に身を
縮こませるのは、端で聞いて居ると実に奇妙だ。
そんなに寒いのならば、何故それなりの暖かい
格好をせぬのだ?と、至極当たり前のことを
思うのであるが。確かに、お洒落と云うものは
時として、多少のやせ我慢を伴うことも
在るけれど、それにしたって限度が在ろう。
季節を無視して、季節を感じることのできる筈も無し。
セーター。カーディガン。マフラー。帽子などなど。
毛糸のもこもこした風合いや、重ね着厚着の類は、
この季節ならではの、素敵な愉しみの筈。
充分に暖かい格好して、真冬の寒空の下を早足で
歩くのは、何とも清々しい心持ちになるものだ。

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