2008-01-10 薬缶の湯 |縷々| 冬の一日。 時間の流れは、滞るよにゆっくりと。 日々を紡ぐことを厭わず。 ただ、其処にあるものを迎え入れ。 切りの無い欲目に無頓着であれるよに。 小さき気配に敏感であれるよに。 金銭で得られる豊かさが、決して 豊かさの全てでは無く、むしろ 金銭で得られぬものの中に、愛すべき ささやかな事柄が在るのだ、と。 日々の暮らしを丁寧に、正直に。 高望みも贅沢もせず、清貧であれたら。 仕事の合間に針持つ手、動かしながら ふと、そんなことなど想う。