|日々| |音|
残暑の日曜日。つい数日前に感じた筈の
秋の気配は、一体何だったのだろ。
まとわりつくよな湿り気を帯びた熱風。
身体中の力が離れてゆくのを、だらりと感じながら、
夜の訪れるのを待つ、平坦で永いばかりの午後。
窓を隔てたアスファルトの路面から、溶け出したよにして
陽炎がゆらゆらとして居るのを、ぼんやりと眺めやる。
冷房から逃げ出して、台所に越し掛けると、
何処からとも無く汗がじわり、流れてくる。
こんな風な気だるさに、何考えるでも無く、
ただ寄り掛かるだけの心地よさを覚え、ふと
気が遠のくと、鈍い眠気に吸い寄せられた。
[日曜日の終わりの一枚]
- アーティスト: サントラ
- 出版社/メーカー: 日本コロムビア
- 発売日: 1998/06/20
- メディア: CD
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店仕舞いの店内。
湿度の高い蒸す夜に聴く、カエターノとピアソラ。
少しだけヴォリュームを上げる。