双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

眠ると言ってはドアをあけ

|日々| |猫随想|


夜になると、ときどきやって来る、
白くてちいさな訪問者。
今夜もやって来た。
この前は、玄関のちょっと手前。
その前は、も少し離れた花壇の辺り。
来る度に段々近付いて、今夜は丁度
ドアを開けたところに、大きな目玉して。
外に出て近付いたら、ちょっと離れて、
Aちゃんが放ったエサ食べた。
白い毛の中に、ちょっとのブチ。
君は何処の子だい?
何処から来るんだい?
いつだったかな。
雨の日にポーチで
雨宿りして居たのは。
窓から覗いたら、枕木にちっちゃな足跡が、
ぽちぽち。あの夜、
遠くに消えていった後姿も、確かに君だった。
君が何処の誰でも無くて、
何処かの誰かのものでも無いことを願おう。
今度はいつ逢えるだろ。

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