双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

紙のトランク空を飛ぶ

|本|


滞欧日記 (河出文庫)

滞欧日記 (河出文庫)


すっかり日暮れてから、冷房を弱めて珈琲を
淹れたのを飲みつつ、澁澤龍彦『滞欧日記』など。
マッジョーレ湖はイゾラ・ベッラに想い馳せる。
そう云えば、高校時代の恩師O先生の著書*1でも
イゾラ・ベッラについて書かれて居り、先生もまた、
澁澤氏の『ヨーロッパの乳房』を読んで、
この小さき幻想の島へ憧憬を抱いて居たのだ、と
記してあったのを思い出した。そうそう。先生たち。
帰りの電車ではうっかりホームを間違えて、ミラノとは反対、
スイスの国境を越えて行ってしまったのだったな。
計画通りに進まぬのも、また旅の愉しいところで。

*1:拙日記 http://d.hatena.ne.jp/hobbiton/20061018 参照されたし。

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