双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

不恰好の云い訳

|雑記|


黄色い飛来物に、朦朧と瞼も半分閉じた
よになって、其処へ来ていきなり寒さが
舞い戻って居座り、今日は今日。
刻の経つごと、降り出した雪は止む気配を
見せるどころか、果てはこうして轟々と
吹雪いて居る始末なのだった。ぐぐう…。
そんな矢先に、拙宅の唯一とも云える暖の元、
電気ストーヴの上半分が壊れて、途方に暮れる。
幾ら何でも、こう冷え込むと半分だけは、辛い。
鼻の穴にちり紙を詰め、目口は虚ろに半開き。
綿入れ半纏の上から、ぐるぐるマフラー巻いて、
膝掛けを二枚重ねにしたのに、むうと包って居る。
必要に迫られてのこととは云え、相当である。
端から見たら、相当の不恰好極まり無い姿である。
なあ、爺さんよ。そんな目で見るな。

<