双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

センチメンタル青春ノイローゼ

|音| |縷々|


先月末に知った”ジェリーTeenage Fanclub脱退”の報。日の経つ毎にじわじわとボディブローのよに効いてきて、当初は強烈な一撃のお陰で良い塩梅に思考回路が麻痺して居たのが、次第に冷静になるに連れ、ジェリー喪失と云う受け入れ難い現実が重く圧し掛かり、遠く途方に暮れるのであった…。
そしてそんな折、来春の引っ越しに向けて、この部屋の膨大な量の片付けに取り掛かり始めて居るのだけれども、毎日少しずつ過去のエントリを整理する中で、実に所々で、常に彼らと共にあった青春ノイローゼ時代と遭遇するのである。嗚呼…とつい作業の手が止まる。しみじみと思いを馳せてしまっていけない。そして改めて確信するのだ。やっぱりね、ジェリー無しのTFCはTFCじゃないのよ。それはまったく別物なのよ。確かにグラスゴーサークルの中には、メンバーの流動的なバンドも在るし、何処かと重複して居たり、出戻ったりってのも在る。実際、TFCに関してはドラマーがそうだし。けれどもフロントの三人。ノーマン、レイモンド、そしてジェリーの三人だけは不動の三人なのであって、誰かが欠けても。そして其々の書く曲の何れが欠けても、Teenage Fanclubとは呼べない訳で、これは殆ど”解散”と同義じゃなかろか。
あー何だろな。住み慣れた長屋の取り壊しと、過去と向き合う作業と、我が青春のメロディーの喪失とが絡まり合ってないまぜになって、もはや心はセンチメンタル。秋の真っただ中に在るみたいなのである。

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