双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ぼんやりお盆

|縷々|


八月に入って連日の猛暑。暑い、と口にするのもいい加減にうんざり、
辟易とする日々が続くうちに、気持ちは在れども行動に移せない。
先へ進まねばならぬのに、歩みが重たくてちいとも前に進めない。
差し詰め心と体が上手く繋がらぬよな、鈍いもどかしさに捕らわれて、
只ずるずると一日一日を引き摺りながら、無為に過ごして居る。
容赦の無い炎天下に自転車を駆る気も削がれて、素麵をすする。

お盆の乗り物を拵えようと野菜の籠を探れば、あらら。
茄子も胡瓜も馬鹿みたいに大きくて、どうにも上手くないなぁ、
と云うので、丁度お誂え向きだったピーマンで拵えた次第。
茄子と胡瓜だけが良くて、ピーマンは落第なんてことも無かろう。
親戚宅から貰って来たおはぎを備え、自らも相伴にあずかる。

やれやれ。台風が去っても暑いのは続くのだろか。
ほんの僅かでも凌ぎ易くなってくれれば、自転車に乗れるのだがなぁ。
盆休みはあと三日在る。そのうちの一日でも在りゃ良しとするか。



良いの良いの、ピーマンだって立派な馬になるのです(笑)。

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