双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

|モノ| の検索結果:

若旦那と謎の水鉢

|若旦那| |モノ| 拙宅の若旦那ピピン。元より好んで良く水を飲む性質の猫であるのだが、そうは云えども、先だっての膀胱炎以降は未だ少々気を配る必要が在り、従って水鉢の水以外にも、餌のカリカリにぬるま湯を差すだとか、或いはぬるま湯を足したウェットフードを混ぜるだとかして、なるたけ多くの水分を採らせるよに心掛けて居るのである。 ところが、ここ数日の寒の戻りの所為だろか。気付くとあまり水鉢の水が減って居らぬ様子*1だもので、奴さん。さては、つゆだく作戦にすっかり味を占めてしまったか…

褞袍と猫

|モノ| 実家に未だしつけの掛かった丹前が在る、 と母が云うので、予てより考えて居た 綿入れ半纏の新調を見送り、一先ず そちらを有難く使わせて貰うこととした。 所謂ところの"褞袍(どてら)"である。 どうやら生前の祖母が随分と昔、 息子である父のために仕立てたものらしく、 結局一度も使われぬままに、 押入れの茶箱へ仕舞われて在ったのを、 先頃掃除の際、母が見付けたとのこと。 男物故、変哲の無い地味な茶の縞柄で、 半纏とは異なり、帯で締める作りだもので、 決して勝手は宜しくない…

シマシマ胴輪

|若旦那| |モノ| 先頃、若旦那に新たな胴輪を買い求めたのである。*1 別段、散歩がどうこうと云うのではない。所謂"もしものとき"の備えとして、やはり胴輪は在った方が宜しかろう、と。"もしものとき"なんてものは、できれば来ぬに越したことは無いのだけれど、それ以外でも、お医者へ連れてゆく際など、背負子の中で胴輪を着けて居れば、多少は大人しくできるであろうし、飛び出し防止用のベルト付きフックにも繋ぐことができるので、在れば何かと心強い。しかし、問題は若旦那が快く応じるか、否か。…

イヤダカラ、イヤダ。

|若旦那| |モノ| いつぞやの新たな猫円座購入の云い訳を、すっかり草臥れた上、近頃では若旦那のみっちりした肉体を収め切れず、尻だの足だのとはみ出る一方の”つぶれキノコ”へ見付けた末、遂に猫円座は遥々海を渡って届けられたのであるが、肝心の若旦那ときたら、どうもこいつがお気に召さぬようなのだ。 北向きの窓辺に据えてあったキノコへ長年の労を労い、しかしながら、是は亡き爺さんの形見でもあるから、風呂敷に包んで押入れに仕舞った後、そうしてその後釜として、全く同じ場所へ新たな猫円座を据…

続・続・自転車と私

|モノ| 注文から指折り数えて、五日目の本日。 私の自転車が、ようやっと届きましたヨ!(◆) こちら、金屏風ならぬ段ボール屏風の前に、試乗を終えたばかりのミドリ号。(え?名前、それで良いのか?) 無料で付けてくれると云うフェンダーを、我儘申して取り寄せの品として貰ったため、通常の発送よか二日程余計に掛かってしまったのだけれど、やはり是にして正解だったな。簡易装着のフロントライトとリアライト、ベルは、前もって購入してあったものを取り付けた。注文時に体躯へ合わせて調整を頼んでおい…

モノの背景

|モノ| |徒然| 嗚呼、こんなにわくわくとした、素敵な心持ちは幾年ぶりだろか。余程に愉しみなのか(→◆)、昨晩には、無事届けられた緑の新車に早速跨って『Feelin' Groovie』なんて口ずさみながら、まったくご機嫌にペダルを漕いで居ったところ、突然後方からやって来たパトカーに止められて「君。免許証を見せなさい」「へ??」「へ?じゃない。”自転車”の運転免許証だよ。まさか持って居ないのか?署まで来て貰う」と云った具合に、無理矢理パトカーへ押し込められて強制連行・・・・・…

続・自転車と私

|モノ| 【前日の続き】 かくして、心身共にぐったり。すっかり意気消沈して居た私ホビなのであったが、ぼんやりとあずきバーをかじりながら、ふと想った。タイヤなぁ。一般的なクロスバイクの700Cじゃなくとも、別段構わぬのではないか。スピードは出りゃあ出た方が良いかも知れぬが、どちらかと云えば、自転車にはスピードよかむしろ、頼もしさだとかタフさを求めたい。それに、ここ田舎では舗装道路と云えども、凹凸の在る悪路の方が圧倒的に多く、まして自転車用のレーンなんてものは皆無である。又、海の…

自転車と私

|モノ| ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、私はこの時世、携帯電話はおろか、自動車の運転免許すら持たない人間である。当人にとっては何ら不便を感じないものの、こと田舎町においては、車は持たねばならぬもの。或いは、車無くしては生きられぬ。そう考える人間が驚くほど存在するものであるからして、そんな所で暮らして居れば、何かと気を遣う。否、気など遣わずとも良いのだろうけれど、そうせざるを得ない場面が多々と在る。 例えば、街場の飲食店などで会合が在ると云うと、こちらは歩いて帰るつもりで…

GX200氏、帰る

|モノ| 本日午後。リコーの修理部より写真機が 無事に治って帰って来たのであるが、 修理に際して、諸々の設定が初期化される と云うのを、うっかり忘れて居たもので、 是にはつくづく迂闊であった。 このリコーGX200氏。(→◆) 予め自分仕様にいじった設定をすぐに呼出すことが 可能な”マイ・セッティング”なる、 大変便利な機能を123と三つ備えて居るので、 其々にちまちまと違えて設定してあった訳である。 修理へ出す前に、メモへでも書き留めておけば良かった。 主立った部分はざっと…

猫背負子がやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

|モノ| |若旦那| 注文から十日、発送から五日。*1 海を渡った猫背負子(経緯は→◆)本日届く。 出入りは丈夫なメッシュ素材の前面フラップ部分から。ファスナーで下まで大きく開閉し、くるくる丸めてベルクロで留められる。又、両サイドにはファスナーで調節できるマチが在り、ぐるりと開ければ左右其々5センチ程の幅出しが可能。キャリア自体の素材は、登山ザックのよな、しっかりと目の詰まった厚手のナイロン生地で出来て居り、造り共々、実に堅牢である。早速ベルトを調節して試しに背負ってみると、…

買い物の云い訳、海を渡る。

|モノ| 数日前、新たな猫用キャリアにバックパック様の品を検討中、と書いた。あれから方々の電脳店舗に様々な品を探して廻ったのだけれど、いやはや、想像以上に難航。そもそもバックパック様の品自体、種類が少ない上、猫向きの品となれば、更に選択肢は限られてしまう。又、安価なものはそれ相応の作りで論外だし、無闇に高価過ぎるものも然り。ようやっと予算内に幾つか絞り込んではみたものの、何れも是と云った決定打に欠けるため、この際、多少の妥協も已む無しと考えることとし、そうして最終的に候補に残…

若旦那と猫の塔

|若旦那| |モノ| 行儀宜しいおっとり爺様の居た頃には、凡そ拙宅では必要の無かった、世に云うところの"猫タワー"。ところが若旦那はと云うと、何とかと煙の例え云々では無いけれど、滅法の高所好きなもので、つい先程まで寝て居たかと思いきや、狭苦しい茶の間を突然にダッと走り出し、カーテンレールで懸垂をおっ始めるわ。本棚へよじ登って額類をなぎ倒すわ。箪笥の上から衣類籠を丸ごと落っことすわ。お前はそれで愉しかろうが、こちらは堪ったものじゃないと云うので、この度初めて、必要に迫られた格好…

工具が欲しい

|モノ| 様々なサイズの各種ドライバー、レンチ、カッター等々が一式揃った工具セットへ、電動ドリルドライバーなんぞを足したなら、さだめし幸福なことであろう、と想うのである。工具が無い訳では無い。叔父のお下がりであるところの、グリップの堅牢な上等のドライバーとラジオペンチ、バール、金槌など、比較的使用頻度の高い幾つかの工具が在るには在るのだが、先だって改めて、そして痛切に一揃いの必要性を思い知り、予てよりの工具欲が確固となった次第なのである。*1 そもそもが、長年使って居たスカパ…

続・二十一世紀カメラ

|モノ| 臨時収入に気を良くし、其処へなけなしを足して、遂に。 デジタル写真機第一号を新調したのである。 これで再びすっからかん。 半年ばかり前に、知人よりお下がりを頂戴したと云うのは既に書いた(■)訳だけれども、とうとう心を通わすことが出来ぬまま、我々の関係は不毛と終わったのである。何が不毛と云ったって、二人の間のあの距離だ。両の手の親指と人差し指とで天地を支え、そいつを胸前に突き出す格好の構えは、ひどく心細い上にぎこちなく、幾度試そうとも受け入れ難い。終いには、ただ写真を…

口紅

|モノ| |雑記| 顔立ちの所為*1もあってか、平素殆ど 化粧らしい化粧をしない質ではあるのだが、 目元をちいといじったり、口元へ少しばかりの色味を 足す程度なら、最低限の身嗜みとする。 先日、出先で薬局へ立ち寄った折、ふと現在使って居る、 薄い色付きの薬用リップスティックが、そろそろ 無くなる頃であるのを想い出して、口紅をひとつ 買い求めることにした。しかしどうだろう。 ずらり並んだ見本の色をじいと眺めれば、 ベージュにピンク、レッド系等々。 口紅ひとつをざっと軽く見積もっ…

私とナイフと赤っ恥

|モノ| |市| 私は日頃からナイフを持ち歩いて居るよな女である。*1 などと書くと、然も暗がりに身を潜めては、夜な夜な通行人を脅して金品を狙うだとか、酒場の安喧嘩をおっぱじめては、懐から無闇に取り出す物騒な輩を想い浮かべる方も居られようが、無論、そんな訳は無い。ナイフとは云っても、折畳み式の小さなもので、果物をむいたり、紐などを切ったり、テープを剥がしたり、封の硬い袋を開けたりと、是が出先で何かと役に立つものである。ところが先月、愛用して居た品を自らの不注意で紛失してしまい…

仕事着のエプロン

|モノ| |手仕事| 普段、好んで身に着けるエプロンは、腰から下の前掛け式である。ところがつい先日。たまたま真白いシャツなど着て調理して居たら、一寸の余所見の隙に、其処へものの見事トマトソースが撥ねたものだから、あら大変。やはり調理時においては、胸当ての付いたエプロンが相応しい。勿論、重々承知のことであるのだが、市販の品の寸法・仕様だと、首に掛ける紐次第で変に肩が凝ったり、腰の辺りで余分な布が遊んでだぶついたりと、小柄な我が身には、所詮あれこれ調節したところで限度が在り、どう…

オンキョーさんがやってきた ヤァ!ヤァ!ヤァ!

|モノ| 本日午後。ちょいと暇を貰って、家電店へ 下見に出掛ける。近年に出来たばかりの 新しい店舗であるし、オーディオの売り場は 然程に充実して居なかった記憶も在るので、 同等の機種で試聴ができれば…程度に あまり期待もせぬまま、奥へと進んだのだが、 案の定。売り場の前面には、i-pod 対応の 各社売れ筋主力機種がズラリ。矢鱈と尖った 四角い箱は、何れもツヤツヤの黒ばかりで、 液晶の発光ダイオードが目に寒々と。いやはや。 どちらさんも、やけに攻撃的な面構えであるよ。*1 そ…

弱り目に祟り目

|モノ| さて。 先日、店で使用して居たコンポが壊れたことで、 新たな品の購入を迫られて居る訳なのである。 是に先立ち、電脳箱の新調が在ったばかりで、 嗚呼。何だって又、こんなときに続くものかしら。 其処へ花粉も加わり、実に苦々しい心持ち。 懐具合は滅法寒い。しかし、買うなら良い品を。 思案の結果、候補はこの二機種と相成る。 ONKYO コンポ X-N7SX出版社/メーカー: ONKYOメディア: エレクトロニクス クリック: 31回この商品を含むブログ (2件) を見るDE…

二十一世紀カメラ

|モノ| 電脳箱も新たとなったところへ、今度は 知り合いの米屋氏より、デジタルカメラの お下がりを頂戴した。*1意図せぬ到来物。 お下がり故、些か型の古い品であろうが、 掌に乗せれば、指先の第二間接から上が 余る程の小ぶりさ。しかし、是を銀塩カメラに 比較し、便利だ何だと幾ら聞いたところで、 こちらはどうも納得がゆかぬと云うのか、 合点がゆかぬと云うのか。何しろ写真は 見る一方故、撮るに関して、ああだこうだと 云えた口ではないけれど、それでもやはり。 ファインダを覗かずして写…

さらば九十八型

|モノ| 以前にも書いた記憶が在るので、ご存知の方も幾らか居られるかも知れないが、拙宅の骨董品の如き電脳箱に入って居るのは、是が実に窓式の九十八型。おい!一体いつの話だヨ!と呆れられて、ご尤もである。思えばかれこれ十一年。我ながらまぁ、よくぞここまで辛抱したものと思う。否。ここまで来ると、もう八割方が意地であるか。何しろ、その不便さと云ったら、無い。不便なんてものは疾うに通り越し、通り越した末、殆ど意地だけで使いこなしてきたよなものである。しかしながら、ここへ来て、細々ながら…

肩掛け鞄

|モノ| 皮の鞄は二つきりだが、その内の肩掛けとは、 かれこれ二十年以上と付き合い長く、愛着も想い入れも深い。 ひと頃の勤め人諸氏の通勤風景には一般的に見られた、 或いは、ループタイにベレー帽と云った塩梅の 身繕いの爺様が、一寸した外出の際に下げて居た、 縦長の、あの革の肩掛け鞄である。 是は高校進学の祝いとして、父方のT叔父より出資して貰い、 其処へ僅かの貯金を足して、自ら買い求めた品なのだけれど、 明るい茶の、かちりとした牛革製で*1、後日、金主元である T叔父へ報告を兼…

似合う気骨

|雑記| |モノ| つい先日のことである。グレイ地に黄色い縞の 入ったボーダーTシャツを手にして、どうも 是は似合わぬ色合いじゃないかしら、と怪訝の 顔つきで居たところ、思わぬ意見を頂戴した。 「自分でそう思うだけだよ。とても似合う。」 ふむ。黄色などと云うのは、てっきり自分の 色では無いと信じて今までを過ごして来たが、 ともすると我々は、日々接する様々の事柄に対し、 斯様な思い込みとやらでもって、多かれ少なかれ。 自らの人生の幾らかを、損して居るのかも知れぬ。 それから程無…

使い道

|モノ| 先週、ソロテントを取りに実家へ寄った際、 押入れの天袋に、父が若い頃使って居た 山道具諸々を仕舞って在ったのを想い出し、 もののついでに確かめてみた。母の話によれば 数年前、私のガールスカウト時代の荷物*1と共に、 粗方は始末してしまった、とのことであったが、 それらしき段ボールを見付けたので、よいしょと 引っ張り出す。使い込まれたアルミのコッヘル。 入れ子式で、鍋兼器が大小一つずつと 小さな薬缶も入って居り、父はもっぱら鍋で ラーメンを煮て居たのらしい。煤は洗うと…

時計

|モノ| 抽斗の小箱の中へ、懐中時計をひとつ見付けた。 見付けたと云っても、すっかり忘れて放って居た訳ではない。一昨年まで現役であったのが壊れてしまい、市内の時計屋へ持って行ったところ、こう云う古いのは部品も無いし、万一直せるにしても、修理代が高くつくから新しいのを買った方が良い。とか何とか云われたもので、やむを得ずすごすごと持ち帰り、以来どうしたものかと仕舞ってあったのだ。 そう、元々が古い時計だ。知人宅より、亡くなったお爺さんが使って居たのを貰い受けた。手巻き式で、恐らく…

始末良き暮らし考:追記

|暮らし| |モノ| ところで、私の住いと云うのは仕事場と接して居る。元々がかなり古かった為、店舗部分には大きく手を加えたが、住いとして居る部分は、壁面にコンパネを打ちつけた程度で、ほぼそのまま。それに風呂とトイレは在っても*1、煮炊きの在り処である台所を設えて居ない様が、何処か ”生活” の佇まいに欠ける所為か。今もって、どうも ”仮暮らし” と云う構えが抜け切らない。また、一部の家財を除けば、その辺に在ったのや、貰ったので当面を済ませて居るところも多く、それも生活の佇まい…

始末良き暮らし考

|暮らし| |モノ| 物を持ち過ぎず、身ぎれいに、始末良く小さく暮らす。 三十路を迎えて以来、特に念頭に置き、己の暮らし向きの指標とするところであるのだが、皆様もご存じであるよに、滅法モノ集めの好きな質であるから、是が実に厄介で、容易に事が運ばぬ所以である。古物からガラクタ、紙モノの類に至るまで、それはもう、こまごまと抽斗やら箱やらにびっしりなのであり、それ故に冒頭の一行は、もはやライフワークと呼ぶべき一大構想となりつつあるのだ。 そもそも、人はいつ何時、如何なる形で死を迎え…

仕事着考

|モノ| |手仕事| 昔から仕事着 (作業着) の類。所謂 「ワークウェア」 と云うのが好きで、実際の仕事は勿論、普段着るものにも色濃いよな気がする。子供の頃から、叔父らが工場で着る 「ツナギ」 も好きだった。着古して色褪せて。工業油の染みだの、ほつれだのが沢山できた、無骨で堅牢な佇まい。母方の祖父がノコの目立てをするときに付けて居た、分厚いデニム地の作業エプロンも。父方の祖父の藍染の半纏も。其々の仕事に其々の仕事着が在って、其々の確固とした佇まいが在る。仕事に人となりが宿り…

ダッフルコートと魔法瓶

|モノ| 先日、実家へ立ち寄った折、母よりコートを一着渡された。いつだか母に貸した後、クリーニングへ出してから、そのまま母の箪笥へ紛れ込んで、ずっと仕舞われて居たのらしい。どうりでこちらの箪笥を幾ら探したところで、ちいとも見当たらなかった訳である。 茶色いロング丈の。ウールのダッフルコート。確か、未だ大学へ通って居た頃に買い求めた品であるから、ざっと見積もって十五年は経って居るだろか。想えば当時の私なりに考えて、いつまでも長く着られる良いものを。納得のゆくものを、じっくり探し…

ものぐさの帽子考

|モノ| それにしても私は良く帽子を被る。 単に好きだからと云うのも勿論あるが、ものぐさは自認するところであるので、朝もしくは出掛けの支度に、整髪をせずに済む利点は魅力であり、また着る物の色味が極めて地味であることから、そこへ帽子で差し色を加えることで体を成す、と云う、尤もらしい理由付けをすることもできる。 髪の長さはときによりけりだが、大抵の場合は非常に短いか。或いはおかっぱ、アルゼンチン*1、この三つの内の何れかであり、それによって合わせる帽子は、多少なりと異なってくる。…

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