双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

モノの背景

|モノ| |徒然|


嗚呼、こんなにわくわくとした、素敵な心持ちは幾年ぶりだろか。余程に愉しみなのか(→)、昨晩には、無事届けられた緑の新車に早速跨って『Feelin' Groovie』なんて口ずさみながら、まったくご機嫌にペダルを漕いで居ったところ、突然後方からやって来たパトカーに止められて「君。免許証を見せなさい」「へ??」「へ?じゃない。”自転車”の運転免許証だよ。まさか持って居ないのか?署まで来て貰う」と云った具合に、無理矢理パトカーへ押し込められて強制連行・・・・・なんて良く分からぬ夢まで見る始末である。いやはや、夢で良かったヨ。
さて。自転車に関してはてんで明るくないもので、購入前に『MARIN』社について少々調べてみた。どうやら日本ではそれ程メジャーな会社では無い風なのだが、1986年"究極のMTBを追求するために"設立されたカリフォルニアの自転車メーカーで、その社名はMTB発祥の地としても名高いマリン郡に由来するのだとか。常に高い品質と行き届いたサービスとを維持するため、大量生産を行なわないのがモットー。故に商品のボリュームとプロダクションを最小限として居るのが特徴らしい。
ふむ。実に良いじゃないか。そもそも私は、自分の手にする品が、如何なる信念を持った企業が手掛けて居るのか、をなるたけ考えるよに心掛けて居る。つまり好きになれない企業なら、其処で作られる商品も好きにはなれない。今や国民服と云われる某有名巨大衣料品企業も、社長の人となりや、人を大事にしない社風が嫌いなので利用しない。*1百円ショップも利用しない。同じ品なら一寸高くとも、真面目なモノづくりをする、信頼の置ける企業の商品を買いたい。そんなことを云うと大抵の人は苦く笑うが、私にとっては大切な指針である。
カリフォルニアにしろ、オレゴンにしろ。これら西海岸の幾つかの町が好ましいのは、グローバル化や大量生産・大量消費の大国であるアメリカの中に在って、いつの時代もリベラルでインディペンデントな気風が生まれ育ち、それを受け入れる土壌を持って居るから、である。そしてその反骨の精神には力みが無く、実にやわらかで穏やかな様をして居る。故にそんな土地で生まれた自転車が、宜しくない訳がなかろう、などと想うのである。未だ実際に見ては居ないけれど(笑)。

*1:ここで長年働いて居た知人らが、徐々に心身の健康を崩して辞めてゆく過程、及び、表には一切出てこない非情な社風を、少なからず知って居るので・・・。

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