双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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山模様

|日々| 南からの風は滅法荒々しく、やがては雨をも伴って さながらの嵐か。しかしそれも幾時間の後に去り、 間も無くすれば、朗々とした晴天が広がって居た。 眺めの先へ、嵐に洗われた山の稜線はくっきりと。 山肌にはふんわりと、水を含む筆先から滲んだ、 淡い水彩画のよな春の彩りが添えられ、何処か 絵に描いた、小さな浮島たちを想わせるものである。 遅い昼食の窓辺から、その景色を眺めるうちに、 次第胸の奥底がむず痒くなって、ただ無性に山へ 出掛けたいと想う。しかしながら、未だ余震の続く…

ひと月

|日々| 先月の震災から、丁度ひと月を数えた今日。 早いものだ。つい昨日の事みたいだのに。 あれやこれや、想いを馳せながら歩けば、 ふと見上げた空の下。小学校の校庭には、 小さく開き始めたばかりの、桜の木々が在った。 淡い桃色に混じって咲く、木蓮の白が眩しい。 夕刻に録画してあった試合を観戦して居ると、 叩きつけるよな大粒の雨に、大きな雷鳴が。 慌てて洗面所の小窓を閉めて観戦へ戻った途端、 低い地響きとともに、突如大きな揺れに襲われる。 今までの余震の中では、いちばん大きかっ…

うつろい

|日々| |音| 店に珈琲の香りと営みの音が帰って来て、 久しぶりに、午後の日差しへ頬杖をついた。 そこから望む山肌は、ぼうっと淡くやわらかな うす桃色にけぶって居て、この空白の間にも、 季節だけは変わらず進んで居たのだなぁ、と 暫し目を細めて眺め見た。春が見えた。 Bach in Brazilメディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る

おかえり。ただいま。

|日々| 二週間のぽっかりの空白を挟んで、今日。 ようやく店を開けた。以前と変わらないよで、 けれど何かの欠けている、同じ場所。 今、店を開けたところで、売り上げなんか 望めはしないのだけれど、それでも良い。 入るか入らないかは、重要じゃない。 こうして徐々に、段々に。一つずつ。 街に灯の戻ることが大切なのだ、と思う。 そうやって、灯が戻って、皆の生活も戻ってゆく。 ”戻る” ことは、必ずしも ”元通り” と云うのじゃなくて。 空白の、何処か遠くへ離れてしまって居た 心の在り…

過ぎゆく

|日々| 豆腐と葱の味噌汁に、納豆、大根の甘酢漬け。 疎かに無いものの、十分に気の抜けた昼食。 何をするにしても考えが覚束なくて、困る。 其れも是も皆、この一日の過ぎゆく早さだ。 ついこの間、正月を迎えたばかりだのに、 もう一月も末などと、おかしなことを云う。

女四人正月

|日々| 大晦日元旦と、実家に親戚宅に、ほぼ おさんどんして過ごし、休みの最後である 本日となって、ようやく人心地ついて居る。 とは云っても、掃除に山程の洗濯など。 我が雑事に半日を割き、夕刻近くになって、 やれやれと茶をすすって居るところへ すわ、電話が鳴る。H叔母であった。 「あんた、暇ならちょっと出掛けない?」 普段は外出の機会の殆ど無い、足の不自由な 祖母と、施設に独り住いの大叔母ヨネちゃんの 二人を連れて、僅かながらも正月の外の空気を、 と考えてのことらしい。身支度…

冬の朝

|日々| 朝、目が覚めると、こぼれる息が白い。 布団から僅かに覗いた鼻先を、つうと 鋭く刺すよな冷気に、うずうずと寝床を 出るのが躊躇われる。既に粗方の熱を失って、 うす温いだけとなった湯たんぽを足元へ、 寝床を這い出す機を探りながら、只そうして 所在無く身じろぐ。椅子の上の衣服が冷たい。 蛇口を捻った最初の水も、氷のよに冷たい。 空は重たい鉛色で、きんと冴え澄み、 そして、この冬初めて。小雪をまじえた。

Color of season

|日々| 「おお、寒い寒い」 会う人会う人が皆 口の端に上せるも、ようやく季節が季節 らしい佇まいを取り戻したまでのこと。 無粋に騒ぎ立てるべきものではあるまい。 「こう寒いと嫌ですねぇ」 と、尤もらしく 返しながら、その実、心中ではニヤリとする。 冷蔵庫をひと通り覗くと、豆腐が半丁に、 使いかけの油揚げ。糸蒟蒻などを見付け、 それを醤油と味醂とで薄味に炊き、昼にする。 箸を置き、ほうじ茶をすすりながら、ふと 窓の外を見やれば、冬色した寒空が在った。

只の月曜

|日々| |音| 夜具を取り換え、洗濯機をまわし、箒をかける。 大きく開け放った窓へ、僅かに身を乗り出せば、 頬に触れる外気は、とても師走と思えず。 昨年の今頃は、確か厚手のダッフルコートなど 着て居た筈だのに。洗面台に雑巾を濯ぎながら、 それでも水は冷たいのだな、と独り言ちる。 午後も四時をまわると、すとんと暗くなって、 始まったばかりの十二月が、もうすぐにでも 終わってしまいそな、そんな心持ちになる。 ジルチ(紙)アーティスト: シャック出版社/メーカー: インディーズ・…

晩秋に

|日々| 昼に拵えた、揚げだし豆腐のみぞれ煮。 柄の取れた雪平の中に、出汁を温める。 おろした大根を加え、火を止めたところへ、 柚子を刻んで是をさっと放てば、すうと 細く立ちのぼる、清々しいふくよかな香り。 台所に居て、こうして鍋を覗きながら、 ゆっくりと。じんわりと。 棘ばった心がほどけてゆく。 そう。季節を只そっと留めようとしても、 余計な煩い事ばかりが邪魔をして、 平らな、穏やかな心持ちになれずに居た。 椀によそって、両の掌で包む。 秋もじきに、終わる。

暗い空

|日々| ここ数日の急激な冷え込みに、堪らず 湯たんぽを解禁したものの、朝目覚めて、 布団から出るのが、如何に困難であるか。 カーテンを開ければ、雨降りの音。 どんよりと翳った雨空の下、重たい霧が 山肌を覆って、僅かの色すら滲まない。 昨日巣鴨で買い求めた、カリカリ梅入りの ちりめんじゃこを、炊き立てのご飯に どさり振りかけては、ほくほくと食す。 暗い夜はいつ、やってきたのか。 針持つ指先の冷たさに、どきりとする。

近況

|日々| ■散髪で少しばかり整えて貰ったところ、何やら戦時中の子供みたいな塩梅である。朝、鏡を見ながら 「セツコ・・・」 と呟いてみる。 ■カーディガンだのベストだのセーターだのと、早い時期に大物を仕上げて、すっかり良い気になったのか。ここのところの小物続きでは、些かの消化不良で、再び大物に取り掛かりたい心持ちなのは、やれ困った。 ■ようやくテレビを新調。旧知の設備屋氏が、先月より電化製品を扱い始めたと云うので、大層買い得の品を月賦払いでお願いした次第なのだが、其処は何せ古ぼ…

秋の雨

|日々| 朝の薄寒さに、半分眠ったまま布団の端を ものぐさに手前へ手繰り寄せる。外が暗い。 休みだからと、そのまま惰眠に委ねるつもりが、 結局眠りに戻れず、もぞもぞと寝床から出た。 掃除を済ませ、茶を淹れて是をすすりながら、 午前中は、手袋の続きを編むなどして過ごす。 午後になると、一旦は止んだ筈の雨が再び戻り、 さて、如何とするかな…と躊躇したものの、 ツイード地のハンティング・ジャケットを羽織り、 当初の予定通り散髪に出向く。襟足は刈上げ。 夜に茶を淹れながら、鰹縞の綿入…

送り盆

|日々| 盆も終いの頃となって、ようやく父方の祖父母 の墓へゆく。盆中に休みの無かっただけの ことで、他の皆が早々に墓参りを済ませた中、 私一人が不精して居た、と云う訳ではない。 盆の入りには、何やら気忙しい墓地の様子も、 当然とは云え、すっかり静かとなって居る。 相変わらずの猛暑日に変わりは無いが、途中の 坂道は木々に囲まれて、僅かであっても涼しく、 坂を上がって墓前に辿り着けば、駐車場の隅の ゴミ置き場からか。置き捨てられた多々の山から、 中途に熟れ腐った草花の、むうとす…

おいしいものが食べたい

|日々| 野暮用の一つを、ほぼ八割方やっつける。 仕事の合間にちゃちゃっと出来るのなら 問題は無いのだが、何しろ是をやるには まとまった時間と集中力とが不可欠なので、 かかりっきりの一日で仕上げられぬのは、 やれやれ。仕方あるまい。できることなら、 閉店後すっとんで帰って、直ぐにでも試合を 観たいのはやまやまなれど、いっそ切りの良い ところまでと是を辛抱し、店を仕舞った後も カリカリ続きをやる。やがて小一時間程で 電池切れ。いい加減に限界となり、本日終了。 ざっと一通り確認し…

ものぐさの立腹

|日々| 字引を手に取ろうと、ものぐさの体勢のままに 手を伸ばしたのがいけなかった。 ものぐさの上の無防備。 左の肘の出張った骨をしたたかに打ち付けて、 余りの痛さにううと声も出ず、暫し固まって是をしのぐ。 瞬間の鋭角な痛みから、やがてじわじわと 鈍い痛みへ変わってゆく間の辛抱と云うのは、 何故ああも憎たらしいものか、と度毎に想う。 そのわりには傷一つつく訳で無し。 せいぜいがうす赤らんで居るだけと云うのも、 尚腹立たしい。 |音| Luz de agua / Sebasti…

アンダースロウ

|日々| 雨の上がってお天道様が出たところへ、 扉にぐっと重い向かい風は、確かに 南から吹いて居る筈だのに、西側の 壁伝いに頬を叩く風は北からの風で、 是にはまんまと騙されたよな気がして、 足元に吹き飛ばされて来た、か細い小枝を、 誰も見て居ないのを口実に、ほらよ。と 気の無いアンダースロウで、放り投げる。 放り投げた小枝は、当たり前の放物線を描いて、 濁った水溜りへ、ぽちゃり。落っこちた。 退屈しのぎに、南米大陸の地図を広げて眺め、 アスンシオン。ブエノスアイレス。 人差し…

緑の風

|音| |日々| 月の光 ?ドビュッシー / ピアノ名曲集アーティスト: アース(モニク),ドビュッシー出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン発売日: 1995/07/25メディア: CD購入: 47人 クリック: 185回この商品を含むブログ (35件) を見る 休みだけれど出掛けない。出掛けずに、 折角の晴天の一日を、家事に当てたい。 夜具や敷物などの大物を丸ごと洗濯して、 座布団も膝掛けも日に当てて、何もかも さっぱりと清々と。季節を入れ替えるのだ。 洗濯機の…

静かな部屋

|日々| |音| 鼻先を包む空気に雪の気配が感じられた、朝。 風の無い鉛色の空から、真綿のよに軽い雪が ゆっくりと落ちてくる。積もる雪に吸い込まれて 音は消され、室の中。ストーヴの上の薬缶だけが、 しゅんしゅんと鳴いて居た。細くのぼる湯気。 静かな薄暗い土曜日が、只、とつとつと過ぎて、 窓の外を眺めやれば、雪は言葉無く積もるばかり。 小さくパンをかじりながら、編み針を動かす。 降る雪に添えて。

仕事納め

|日々| 仕事納めを、年の瀬の空気の薄い中で迎える。 そこへ来て、今年は父方の祖父の喪中のため、 恒例の餅つきや、おせちなど諸々の正月支度の 一切無いことも在り、余計に気の抜けたよな 年の瀬となった。掃除は殆ど済ませてしまった のだけれど、只ぼんやりと仕事を仕舞うのは 嫌なので、午前中から、鍋釜の類を束子でもって ガシガシやったり、グラスをキュッキュと磨いたり。 曇りを取り払って、清々となって。新たな年を 迎える心づもりを整える。夕刻、大層きれいな 干し柿を頂戴した。あんまり…

リズム

|日々| 穏やかに晴れた、十一月の土曜日。 今年もTさん夫妻が訪れて下さった。 三年来変わらず届く、晩秋の便りみたい。 一年ぶりにお会いした筈だのに、ついこの間、 ふらりといらっしゃたばかりのよな気がする。 物凄く特別と云うのじゃないけれど、 朝目が覚めて、何だか気分が良くて。 窓の拭き方、布巾の置き方。 色んなことが、いつもよりも少しずつ丁寧な日。 そんな些細の一つ一つが、お二人の訪れと呼応して、 この場所のいつものリズムの中に、小さな変化が 生まれるんだな。緊張とは違う、…

嫌いじゃない

|日々| 朝、叩き付けるよな激しい雨音で目が覚める。 カーテンの隙間からは、暗い朝が覗いて居て、 既に薄暮の終わり程の気配だった。薄暗い。 そのまま再び枕に頭を預け、浅い眠りへ戻る。 もぞもぞと、収まりを求めて脚を動かすも、 夜具の深くへ潜った猫は、ぴくりともしない。 昼近くに寝床を出ると、雨足はさらに強まって、 空は変わらぬ鉛色して物云わず、押し黙ったまま。 秋の冷たい空気が、蛇口から流れ込んでくる。 嗚呼、そうだった。こんな一日は嫌いじゃない。 一日中仄暗くて、雨降りで、…

風景

|日々| 本日の店模様は、ちょいと素敵だった。 買い物袋を下げた、近所の小母ちゃんの 三人組は化粧っ気の欠片も無く、なりも 髪もお構い無し。上唇の周りへうっすらと 産毛でも生やして居るよな風で、一人は 痩せぎす。後の二人は、がっちり逞しい体躯だ。 アイスコーヒーには、たっぷりのガムシロップ。 チューリップの球根やら、豆腐の旨い食べ方やら、 話題は日々の些細。卓上の煙草はセブンスター。 つっかけたサンダルを、気だるそうにぶらぶらと させながら、すぱ〜っと煙草をふかして居る。 嗚…

|日々| 長い夜を過ごして、寝床を出たのは昼の頃。 カーテンを明けても部屋は暗く、細く開いた 隙間から、びゅうと低く鳴った風が窓を震わす。 台風が近付いて居るな。一旦は止んだ雨の合間に 海の荒く畝る様を浮かべて、新聞を取りに表へ出ると、 ひどく風が冷たい。新聞の他には、郵便が三つ。 カーディガンを取って羽織り、窓際に昼食を寄せる。 人心地ついた後、珈琲の傍らに新聞を広げて 選挙の様々を確認して居ると、突然に遠くで轟々と 風の唸るのが聞こえた。ふと、目を上げ耳を澄ます。 山の腹…

墨夜

|日々| 昨日行く筈だったのをうっかり忘れたので、 本日午後、頃合を見計らって期日前投票を 済ませに出向く。今回は衆議院に加えて*1 県知事選も重ったため、こちらは現職及び その他有象無象は端から外して、若者に一票。 比例区の投票用紙を配る女性が、今時珍しい くらいの厚化粧だったもので、一瞬ぎょっとし、 話を聞くふりをして、まじまじと見てしまう。 要領の悪い左官が漆喰を塗り付けたのか。 化粧が80年代を、頑なに引き摺って居た。 投票を済ませて表へ出ると、西日がきつい。 帰りが…

ただいま

|日々| ここ数日と云うもの、猫が寝床をせがむ。 確かにそうだね。薄ぺらい夏掛けが一枚 きりでは心もとないが、まぁ。入りたまえ。 季節が去ろうとしている。今夜の三日月は 冴え冴えと青白い。寝巻きを長袖に代えて、 夏掛けの上に一枚。大判の膝掛けを乗せた。 そしてもう、毛糸のことを考えて居る。 |音| おかえり、秋。 Simone White 『Yakiimo』 は ricohet さんが紹介してらした。 この声に、佇まいに。心はふるると鳴るのです。 ■Pieces of Tue…

風の無い日

|日々| 件の元・食堂中古物件は、先頃買い手が決まったと聞く。 そうか。決まったか。只、そう聞いても然程に口惜しく 無いのは、恐らく。ざわざわと寄せた細波に、是だと 確信めいたところが足りなかったから、かも知れない。 要は縁が無かった、と云うことだ。次はいつとも知れぬ 機とやらを、構えずのんびりと待つとしよう。 今の今までしらばくれて居たくせに、何を想ったか。 残暑の奴め、急に現れた。小虫は飛び交い、蝉は鳴く。 むわとした熱が、風の無い、だらけた空に上ってゆく。 午前中遅くに…

夏の抜け殻

|日々| |電視| 盆休みの明けた途端に間延びして、まるで 夏の半分が去ってしまったよな火曜日。 残った半分は、電信柱にぶら下がって、 抜け殻みたいに、ぽとり。落っこちるかな。 お昼に豆腐のハンバーグ。大根おろしと青紫蘇を 乗っけて。一口をゆっくり、良く噛んで食べる。 陽が暮れると、またひとつ涼しい。 ゆるゆると一日を仕舞って、虎造節を聞きながら 洗濯物を畳む。と、最後に残った靴下の片方が足りない。 ああして小さく膝を抱えた姿のジョーは、良い。 影さした横顔の、淋しさの淵には…

空っぽ

|日々| 山へ行く。そう決めて、日曜の晩の内に弁当を拵えた。 通勤時間帯の電車と、路線バスを乗り継いで辿り着いた 終点のバス停は、山深い集落。僅かの民家は在れど、 人の姿は見当らない。登山口のすぐ手前まで車で入れる と云うが、そんなものに縁の無い者は、ひたすら歩いてゆく のみである。しかしそれで良い。登山口までは延々と砂利 敷きの林道が続き、山間の長閑な田園の眺めが伴をする。 途中、蛇の死骸に出くわして、季節柄仕方が無いとは云え、 できれば遭遇したくないものだなぁ、などと想う…

紫陽花と南京豆

|日々| 空模様が怪しい。聞けば、いよいよ関東地方も梅雨に 入ったのだと云う。未だ整わぬ心づもりと季節の齟齬の 埋まらぬ内に、早速、むうと白く濁った霧が降りてくる。 煩わしい湿り気を帯びた、梅雨入り頃の重たさと云うのは 存外厄介なもので、容易に刎ねつけることがままならない。 だらり。弛んだまま纏わって、首の後ろの付け根辺りを 鈍くする。そうなると一体、浮かぬ顔して過ごすこととなる 訳なのだが、ところでどうかした拍子に、紫陽花のことなど、 ふと想い起こしたか。夕刻には少々の気を…

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