2010-12-16 冬の朝 |日々| 朝、目が覚めると、こぼれる息が白い。 布団から僅かに覗いた鼻先を、つうと 鋭く刺すよな冷気に、うずうずと寝床を 出るのが躊躇われる。既に粗方の熱を失って、 うす温いだけとなった湯たんぽを足元へ、 寝床を這い出す機を探りながら、只そうして 所在無く身じろぐ。椅子の上の衣服が冷たい。 蛇口を捻った最初の水も、氷のよに冷たい。 空は重たい鉛色で、きんと冴え澄み、 そして、この冬初めて。小雪をまじえた。