双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

うつろい

|日々| |音|

店に珈琲の香りと営みの音が帰って来て、
久しぶりに、午後の日差しへ頬杖をついた。
そこから望む山肌は、ぼうっと淡くやわらかな
うす桃色にけぶって居て、この空白の間にも、
季節だけは変わらず進んで居たのだなぁ、と
暫し目を細めて眺め見た。春が見えた。



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