2010-05-15 ものぐさの立腹 |日々| 字引を手に取ろうと、ものぐさの体勢のままに 手を伸ばしたのがいけなかった。 ものぐさの上の無防備。 左の肘の出張った骨をしたたかに打ち付けて、 余りの痛さにううと声も出ず、暫し固まって是をしのぐ。 瞬間の鋭角な痛みから、やがてじわじわと 鈍い痛みへ変わってゆく間の辛抱と云うのは、 何故ああも憎たらしいものか、と度毎に想う。 そのわりには傷一つつく訳で無し。 せいぜいがうす赤らんで居るだけと云うのも、 尚腹立たしい。 |音| Luz de agua / Sebastian Macchi 言葉の詩人の紡いだ言葉は、音の詩人の紡いだ音に乗り、土の匂いと空の色と水の清冽とを、ふくよかに引き寄せながらひとつの河となってたゆたい、遥か遠く想い馳せるアルゼンチンの地へ、聴く人の心を運んでゆくのです。