双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

十月逍遥

|日々| |縷々| 午後。仕事が一段落してから、自転車(古森号)で郵便局へ。 郵便を出し、払い込みを済ませて表へ出たところで、ふと そのまま帰るだけなのが惜しくなって、も少し走りたいな、と思った。 微かに息苦しいよな、塞がった感じがずっと拭えずに居た…

ぼんやりの向こう側

|日々| ふと気づくと、ぼんやりとして居る。意思は伴わず只、不可抗力のよに。 ここのところ肌寒い日ばかりが続いて、しかしながらもう十月も半ばなのだから、 当たり前と云えば当たり前なのか、と我に返りつつも、何処かが噛み合わぬまま 帳尻だけ合わせる…

曇天と霧雨、そして山のカレーライス

|縷々| |散輪| しくじった。恐らく、魔が差したのであろう。我ながらみっともない愚痴を、間違った相手に吐露して後悔する。どうしてああ云う人にあんな話をして聞かせたのか。精神が余程に疲弊していたのか、全く「魔が差した」としか云い様が無いのだけれ…

海の道 その先へ

|散輪| こないだ走った海沿いの旧街道 (海の道 - 双六二等兵) 再び、である。 前回引き返した少し先、国道バイパスとの交差点をそのまま直進すると、バイパス以前から在った元々の浜通りに繋がると知り、それなら話は早いじゃないの、と早速走って来たのであ…

あの頃

|縷々| |回想| エリザベス女王の崩御以降、若い頃に渡英した際のあれこれを、日々思い出して居る。 否、正確には自らの意思とは関係なく、ぶわーっと記憶が蘇ってくる感じだ。90年代に三回、イギリスとスコットランドを旅した。何れもロンドンを拠点とした滞…

進め、エオルの子らよ!

|音| |映画| 聴きながら洗濯物畳もうと思ったら、耳が釘付けになっちゃって家事が全然捗らないYO!「BRASS EXCEED TOKYO」による演奏は『LOTR』三部作の楽曲がハイライト的に編曲されたメドレー。何とこちらオーケストラではなく吹奏楽団なのだが、コーラス…

海の道

|散輪| 先週が山だったから、今週は海かなぁ…ってんで、隣町の海岸沿いに続く旧街道を走ってきた。タイヤに空気入れて支度して、正午ぴたりに出立。途中まではいつもの県道Aから越境→ド平坦一本道を行くコース。そこから先は線路を跨いで市街地に入り、坊ち…

山の道

|散輪| ここのところ、平らな道ばかりを選んで居た反動であろう。すると今度は、あれほど避けて居た坂が無性に恋しくなってきたのである(笑)。そうとなりゃ、いっちょ登りに行ってみるかね、ってんで午後一時。おやつとおむすび、麦茶を積んだらグワイヒア号…

気分はいつでもローポジション

|音| 午後、小津映画のサントラを聞きながらほうじ茶をすする。 すると店内がすっかり「秋刀魚の味」になるのであった。 嗚呼。 新型某の大波が、いよいよと云うか、遂に身近な所まで迫って来よったわい。 岩下志麻の美しい額を思い出して、濁った心を洗い流…

夏の道の続き

|散輪| うっすらの薄曇り、気温28度。昼を食べてからグワイヒア号で走りに行く。 今日は団地方面を抜けずに、反対方向の田んぼ道を選択。そこから昨日の一本道を走って町場に出る。実家へ立ち寄って仏壇に手を合わせた後、海岸へと向かった。 海岸の道は防波…

夏の道

|散輪| 午後。良い塩梅にほんの少し日が陰ってきたので、小屋からグワイヒア号を引っ張り出し、その辺をしゃーっと走りに行く。こないだ知人から聞いたばかりの道は、町場へ下って大型スーパーの裏手へ出て、橋を渡った少し先を右へ折れると現れる一本道。曰…

ぼんやりお盆

|縷々| 八月に入って連日の猛暑。暑い、と口にするのもいい加減にうんざり、 辟易とする日々が続くうちに、気持ちは在れども行動に移せない。 先へ進まねばならぬのに、歩みが重たくてちいとも前に進めない。 差し詰め心と体が上手く繋がらぬよな、鈍いもど…

七月逍遥

|雑記| |散輪| 真夏だと云うのに湿気っぽい日が続き、またもや蕁麻疹が出た。 豪雨だ酷暑だ、新型某は毎日が過去最多を更新も打つ手無し。 加えて、誰某の国葬やら何やら。まぁ次から次へとあれこれ 途切れずに出てくるものと思う。やれやれ、である。夏らし…

平らな道を走りたい

|雑記| |散輪| 猫らのお世話と掃除を終えて、トーストを焼き、珈琲を淹れる。 一段落して時計を見たら、未だ十一時を少し回った頃だった。 別段、何の予定も無いけれど、かと云って無為に過ごすのは耐え難く、 季節の勝手で背負わされた、体の重ったるい違和…

夏の御挨拶

|雑記| 暑中お見舞い申し上げます。案に相違した格好の、短か過ぎる梅雨が明けた。 どのみち明けて貰わねば困るけれども、是では幾ら何でも早過ぎである。 十分な雨も降らせぬまま勝手ばかりしやがって。まったく馬鹿じゃなかろか。 その上、土用も未だ先だ…

始まりは何処から

|日々| |雑記| ついこないだ六月に入ったなぁ、と思って居たばかりのところへ もう月末となってしまった。ぐるり、相変わらずの八方塞がり。 しゃっきりともぱっともせず、この時節の不快ばかりを集めてきて、 瓶に蓋をしたよな、さっぱりうだつの上がらぬ日…

家に着いたら、ただ猛烈に腹が減って居た。

|散輪| |写眞館| 久々の晴天に風も爽やかな月曜日。グワイヒア号に乗って、件の”地味県道往復一人サイクリング”へ行って来た。 などと書くと、何だかのんびり愉し気な感じであるが、いざ走り出せば、待ち受けて居たのは最大勾配20%の激坂区間をも含む、くね…

気分はいつでも塩羊かん

|雑記| 明日の休みは間違いなく晴れると云うので、グワイヒア号で一人サイクリングへ行く。 予てより計画して居た、件の地味県道を往復する地味ルートは、案の定の山方面。 帰りは兎も角、行きは当然登り基調で途中に勾配のきつい区間も在り、ちいと不安だが…

お年頃の漢方薬 第四弾

|てがきはてな| |雑記| お年頃の症状は変化する。『抑肝散』で調子が良く落ち着いて居たのだが、ここ最近になって感じる、下肢のだるさや軽い痛み、首周りから顔にかけての汗など。以前は無かった変化の訪れが一つ二つ…。ううむ。こいつは『桂枝茯苓丸』に変…

断念

|日々| 天気予報は「曇り」と在るが、午前中から晴れ間が出て居るので、昼を済ませたらグワイヒア号で出掛けよう!と思い立つ。 実は、以前から走ってみたかった道が在った。山へ向かう県道で、峠を越えてそのまま走ればやがては隣県へと通じて居る。同じ山…

緑の営み

|庭仕事| 小ぶりなふんわりが、ふたつ。 キャリエールとラ・レーヌ・ヴィクトリア。庭の緑は威勢よく、瑞々しい葉を茂らせて、 ヒラタアブ、ハナグモ、テントウムシ。皆、働き者。 其処彼処がきらきらと、小さな命の営みにあふれて居る。

ペダルとキックスタンド、そして皆違って皆良い

|モノ| |雑記| グワイヒア号、その後である。天気やらバタバタやらで、実は未だまともに試走できて居らず、いい加減どうにかなりそうなのだけれども(笑)、その前に先ずは「ペダル」と「キックスタンド」問題をやっつけてしまわねば。店がサービスで付けてく…

冒険チャリがやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

|モノ| JAMIS『Renegade S4』本日納車! ( ヘッドバッヂ、渋くてかっけー )当初の予定通り二週間。待ちに待った新たな仲間が、飛脚便のトラックに乗っかってやって参ったYO。例の如く名前は既に決めてある。名付けて『グワイヒア号』 そう。中つ国の大鷲の親…

晴天なり 

|雑記| 見事に清々しい五月晴れ。『黒焦げ荘 (Blackburned Cottage)』の壁へ仕立ててある キャリエールの奥方が、連休中にひっそりと咲いて居た。 毎年最初に咲くのは、薄紙細工のよな淡い杏色のこのバラ。 連休明けの月曜は冷たい雨降りの一日だったから、 …

連休由無し事

|戯言| 戦々恐々の心持ちで迎えた大型連休であったが、中盤までは 賑わいの中にも比較的平穏に済み、土日の二日間を残すばかり。 が、そうは云っても案の定、白目的事案は幾つか在った訳で、 特にシニア世代の横暴には開いた口がふさがらず、 呆れを通り越し…

新しい仲間

|モノ| 唐突ですが。 つい先頃、新たに自転車を購入したんだYO! 米JAMIS BIKES社の「Renegade S4」だYO! JAMIS Renegade S4 因みにこのS4*1は同シリーズの下から三番目のグレード。私風情でも何とか手の届く価格帯ながら、一つ上のS3と同じ高品質なレイノ…

急な春

|日々| 行きつ戻りつして居たと思いきや、いきなり春爛漫てな具合となって、 そうなった途端に、まるで映像の早回しの如く桜が咲き進み、 連れて何かに急き立てられるみたいに、人がわらわらと出て来て、 わらわらと出て来るからには、やはりそれ相当の輩も…

東京街景

|本| |雑記| 薄曇りから一転、春の嵐となった午後遅く。 珈琲を傍らに、今は無い東京の街を歩いて居る。私の東京町歩き (ちくま文庫)作者:川本 三郎筑摩書房Amazon阿佐ヶ谷。人形町。門前仲町。千住。日暮里。 この本の中の町の書かれたのが1980年代後半で、…

大雪とか齟齬とか節電とか

|雑記| 春の気候が気紛れなのは承知のこと故、寒暖の行きつ戻りつに 苦々しく閉口しつつも、仕方無しと諦めるのが常である。 先だっての馬鹿気た大雪は、さすがに呆れたものだけれど、 春の大雪でいつも思い出すのは、大学の入学式の当日である。 爆弾低気圧…

進む春

|日々| |縷々| 今朝目が覚めて、大きく両腕を伸ばしてググーッとやったら、 件のリンパ節の腫れと痛みが、幾らかひいて楽になって居た。 そうか。一晩の間に決着が着いたのだな。 人の体の中で起きて居ることを、実際に見てみたいものと思う。 日中はお天道…

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