双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

もがもがとかじたばたとか

|雑記| もがもがじたばたとして六月が過ぎ、そうして七月となった。 七月となっても、未だ同じよにもがもがじたばたやって居る。 梅雨だと云うのに、既にいっぱしの真夏のよな無情の日も在り、 ただでなくとも気抜けたところへ、更なる気抜けを乗せてゆく。…

小さなお家

|庭仕事| ハニーサックルの枝を少し整理するつもりで、何気無く葉をかき分けたら、不思議な物体がいきなり目に飛び込んできた。見慣れぬものだったので、理解するのに数秒程思考が止まったよになって、そうしてはたと我に返って引き返し、辞典を引っ張り出し…

白じゃないのが欲しいのだ

|着物| |手仕事| 梅雨に入る前に、と押入れの奥のガラクタを整理して居たら、大昔に買い求めてあった未開封のダイロンの染め粉が出てきた。あー、確か何色か買ってTシャツ染めたんだったなぁ。もう四半世紀程も前のことである。コールドタイプので色はタータ…

健やかお嬢さん

|庭仕事| トレジャー・トローヴが満開。 毎年毎年、房になった小さな蕾がつき始めると、何処からともなくやって来たバラゾウムシに生き血を吸われ(笑)、あっと云う間にぽろぽろと落下。僅かに残った子らを除き、まともな開花の姿を殆ど見ることなく、その後…

五十路の着物

|着物| |雑記| 着物を着始めたのは二十代も末の頃で、その頃に好んで着たのは (頂き物やお下がりの着物以外では) もっぱら骨董市で買い求めた銘仙やお召であった。途中着物を休んだ時期も在ったが、五十肩が治って以降のここ数年は、後ろ手での帯結びも復活…

Rose di Maggio

|雑記| |庭仕事| 五月のバラたちが咲いたので、少し切ってきて窓辺へ。 マダム・アルフレッド・キャリエール、ヴィックス・カプリス、マダム・ピエール・オジェ。昨年は異常気象や天候不順の続いた所為もあって*1、まったく上手く咲かせてあげられずに気の毒…

風を待つ

|散輪| ようやっと良い風が出て来て舟が進み始めたなぁ、と安堵して居たら、四月に入った途端に、ぱたり。風は止み、まったくのベタ凪となってしまった。かと云って、やみくもに漕いで進もうとすれば、方向を失って彷徨うばかりか、体力も消耗するばかり。即…

新緑へ向かって

|散輪| 実に三か月ぶりの散輪は、昼ごはんを食べに山の食堂へ。 そこから腹ごなしにちょっと先まで走って帰って来た次第。猫らのお世話と掃除を済ませて、十一時半頃に出立。相棒は勿論グワイヒア号、久々の散輪にして久々の山の道である。途中目にした田ん…

Requiescat in pace

|縷々| |音| 死の気配に包まれて居た人の訃報は、突然の不意の訃報よりも、重たい。 重たいけれど「遂にその時が来てしまったのだな」と、 遠からず訪れるのだと云う、確かな予感みたいなものに先導されて、 思いの外、動揺せずに事実を受け入れられるよな気…

三月雑感

|雑記| じくじくとした重たい気持ちのまま冬を越し、 もがきと呆然と脱力らが交錯する中に春を迎え、 分厚い覆いを脱ぎ去ったところで、ようやっと息を吹き返す。 僅かな希望の、ほんの小さな光の粒が見えた気がして、 この先に続く道が確かなのかどうかは分…

始動前

|日々| 今朝。 集積所へゴミを出して戻る道に、ふと山景色へ目をやれば、 ぼんやりと点在する淡い山桜の小島が浮かんで見えた。 そうか。もう山の桜が咲き始めたか。 私の花粉の煩わしさは、毎年丁度そんな時期と入れ替わりで しゅうと空気の抜けるよにして…

春の音

|音| 景色がぼーっと霞んだよな、白昼夢の中に居るよな、 この世のものじゃないよな、弛緩してふわふわした心地。春。ぼんやりして、ひずんで、境界があいまいで、正体の無い季節。 そんな季節の、春の音だなあ。Vignetting the Compostアーティスト:BibioMu…

春の暴挙

|雑記| 早朝にざあと雨が降って止み、程無く空気が妙に暖かくなった。 暦も三月だ。いよいよ春となるか。 店へ出て、開店の支度をしながら、ふと窓の外を見やると、 南の方へ山全体を広く覆う格好で、春霞がかかって居る。 春霞……否、違う。一見似た風だが、…

見守りと薄情の間

|雑記| つい先日、ものの云い方が矢鱈と好戦的な人と話した。 元々はそんな人では無いから、恐らくは何処かで妙な影響を受けたのだろ。 自らの発言と行動が噛み合わぬ矛盾には、気付いて居るのかしら。 こちらの話など殆ど上の空である。やれやれ。何だか気…

かっちょいい大人たち

|縷々| |音| 嗚呼。あの人もこの人も。 若き日に憧れた「かっちょいい大人」が皆、次々と鬼籍に入ってゆく。 いつの間にか、私自身が当時の彼らの年齢を追い越し、 「かっちょいい大人」は「かっちょいいじじばば」となって 皆、最終出口行きの列車に乗って…

一月雑感

|雑記| 遅々としたり身動きが取れずに居たり、何だかんだそんなこんなで一月も終いである。閉塞感と焦燥感の入り混じったよな、モヤモヤと燻ったままの息苦しさはずっと拭えず、かと云って自転車で気晴らしに出掛けようにも、この寒さ。競技のトレーニングな…

心を逃がす

|散輪| 今年初めての散輪は、いつもの旧街道経由で20㎞程先の隣町まで。気温15℃と一月には異例の暖かさに加え、往路に西寄りの南風は向かい風。是が海沿いでは遮るものが無いから、なかなかに強引な塩梅で、それでも久々の散輪とあってはご機嫌走行。実に愉…

新年も燃えてヒーロー

|本| |戯言| 新春日向家劇場二本立てです。 コミックス10巻『最後のハーフタイム の巻』タケシが必死で繋いで兄ちゃんが放った渾身のシュートだから、 取っちゃダメ!絶対! S.G.G.K 源三に面と向かって「このやろう!!」とは、さすがチビッ子なり。 ボール…

新年由無し事

|雑記| 正月休みは、二日の晩のみ叔母宅のご相伴に預かった他は、 特に何処へ出掛るでもなく家にてのんびり過ごした。 久方ぶりの、全く気兼ねの無い、気楽な正月休みである。年末からの選手権。一・二回戦と観たいカードが放送されず、 モヤモヤと燻りつつ…

御挨拶

|雑記| 大晦日は恒例の墓参りを済ませ、午後から電車で隣町へ出掛けて、 馴染みの喫茶店で珈琲を飲み、少し先の神社を地味にお参り。 来年も何とかやっていけますように。交通安全のステッカーを買う。十一月に他界した従弟を悼み、正月は無しにしようとなっ…

平和は不意に訪れる

|雑記| 近所の迷惑一家が、昨日突然引っ越していった。 数日前から2t車が出入りして何だかなぁ、と思って居たら、 実に何と、お引越しだったとは。さて、この迷惑一家だが、 猫の多頭飼育崩壊未遂やら、バカ息子のイリーガル騒音バイク問題やら、 その他数え…

なんとなく燃えてヒーロー

|本| |戯言| 「まてェ キーパー交替だ!!」 コミックス7巻『激闘!明和V.S.ふらの の巻』小6男子の最高にかっちょいい登場シーンよな。 (この後の松山君には大変お気の毒なのだが…) 最高に魅せる小6男子。 コミックス9巻『天才キーパー復活 の巻』「若林君…

園芸覚え書き

|庭仕事| 午前中から阿呆のよに荒くれて居た寒風が、ぴたりと止んだ午後。是幸いと、オールドローズのお嬢さん方の葉取りに取り掛かり、終わらせる。さて、土替えはどうしたものかしら…と悩んだ末、今期は総入れ替えせずに、継ぎ足し&施肥で済ませることに…

年の瀬由無し事

|雑記| ■実家より『キャプテン翼』全37巻を救出してきた。あと少し気付くのが遅れたら、年末大掃除で資源に出されてしまうところだった。全く「なにィ!!」ってなもんである。いやー危なかったぜ。ついでに『純クレ』も救出できたのは良かったが、何故か1…

十二月の雨、海の道

|散輪| 月曜正午。気温5度の曇天の中、二週間ぶりの散輪へ出ると、出立して間もなしに小雨。天気予報も雨雲レーダーもチェックして、夕刻までは大丈夫と云うので出てきたのに。引き返すのも癪なので少し様子見してから決めよう、と一つ坂を登った先で雨が上…

「サヨナラ」ダケガ人生ダ

|縷々| 先週の始め、四つ下の従弟があっち側へ行ってしまった。自ら選んだ死だった。 体も心も満身創痍の状態が何年も続き、もうこれ以上は無理だったのだろう。 馬鹿ヤロウ。一人で行っちまいやがって。自分だけ先に楽になりやがって。 残って生きる者は。…

猫神様十一周年

|猫随想| 訳在って、アーロン猫神様十一周年は一日遅れの本日と相成り候。 供えた花は、庭で咲いた小ぶりの秋バラを三種類。なあ。そっちの晩秋は、どんな具合だい?

由無し事 in 白目月間

|雑記| |戯言| ■用足しついでにホームセンターで古森号の防犯登録。以前のがとっくに切れて居たのに、ついこないだ気が付いたのであった。登録料600円を支払って、防犯登録標識と一緒に受け取った控えへ何気なく目をやると、あらま。車種の項目が「軽快車」(…

白目月間始まる

|戯言| 嗚呼。今年もまた、恐怖の白目月間がやって来た。*1 既に先週末辺りから、的外れ&頓珍漢な問い合わせが何件もかかってきて居り、 更には、数年ぶりの何のお咎めも無き秋の行楽シーズン、と来れば 堰の切れた巨大水門の如く紅葉見物に大勢が押し寄せ…

曇天を走る

|散輪| |縷々| 鉛色の空はどこまでも曇天。風は冷たく、一旦は躊躇したものの、午後には日が射すと云うので、10時50分。グワイヒア号と共に出立し越境、海沿いの旧街道を経て22キロの道を行く。休憩無しの一時間と少々で馴染みの喫茶店へ到着。ピザトースト…

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