双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

お年頃の漢方薬 第四弾

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 ケイシブクリョウガンカヨクイニン

お年頃の症状は変化する。『抑肝散』で調子が良く落ち着いて居たのだが、ここ最近になって感じる、下肢のだるさや軽い痛み、首周りから顔にかけての汗など。以前は無かった変化の訪れが一つ二つ…。ううむ。こいつは『桂枝茯苓丸』に変えた方が良いかも。いつも通りの掛かりつけへ行き、どうせならついでにシミやら何やら、お肌の面倒も見て貰うか、と『桂枝茯苓丸』の方剤に「薏苡仁 (ヨクイニン)」を加えた『桂枝茯苓丸加薏苡仁』をお願いした次第。効いてくれると良いな。

【桂枝茯苓丸加薏苡仁】 (ケイシブクリョウガンカヨクイニン)

  • 構成生薬:桂枝 (ケイシ) 茯苓 (ブクリョウ) 牡丹皮 (ボタンヒ) 桃仁 (トウニン) 芍薬 (シャクヤク) 薏苡仁 (ヨクイニン)
  • 症状・体質:比較的体力があり、ときに下腹部痛、肩こり、頭痛、めまい、のぼせて足冷えなどを訴えるものの次の症状
  • 効能・適応症:にきび、しみ、手足の荒れ (手足の湿疹・皮膚炎)、月経不順、血の道

*「気」「血」に作用

『桂枝茯苓丸』は主に婦人科系の症状に用いられる漢方薬の代表的存在で、血液の滞り=「瘀血 (おけつ)」 を改善する「駆瘀血剤」として有名。*1この構成生薬へ「ヨクイニン=ハトムギ」を加えたのが本剤である。『桂枝茯苓丸』だけでもシミやニキビまでカバーしてくれるが、ハトムギが加わることで、もっと積極的に肌のトラブルに効くよーってな訳で、どうせならそっちの方も宜しく、と(笑)。
肝心のお味はと云うと、珍しく「甘草」が入って居ないので、変な甘ったるさの無いのが好ましく、「桃仁」のおかげなのか、何やらフルーティな風味が杏仁豆腐にも似て、実に美味しいのであった。是は嬉しい誤算。*2


やれやれ全く、治まったり加わったり。お年頃の諸々とは、臨機応変に付き合ってゆくものなのだわねぇ。

*1:他にも、痔疾だとか腰痛だとか冷えだとか痺れなどなど、瘀血が原因となって引き起こされる症状にかなり広範囲で使えるお薬。

*2:勝手な思い込みで、てっきり「飲み辛い」味だとばかり...(笑)。

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