双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

急な春

|日々|


行きつ戻りつして居たと思いきや、いきなり春爛漫てな具合となって、
そうなった途端に、まるで映像の早回しの如く桜が咲き進み、
連れて何かに急き立てられるみたいに、人がわらわらと出て来て、
わらわらと出て来るからには、やはりそれ相当の輩も散見され、
週の終いには、すっかり毒っ気に中てられた格好なのであった。
休みの一日はずっと家に居り、自転車をいじって過ごしたい。

季節の進みも人の動きも、程好くゆっくりなのが良い。
早過ぎるのはどうもいけない。調和の針が狂う。
近くの畑から旬の独活を買い、薄く切ったのを酢味噌で食す。
嗚呼。しゃきしゃきとして、何たる清涼感だ。

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