双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

新しい仲間

|モノ|


唐突ですが。
つい先頃、新たに自転車を購入したんだYO!
米JAMIS BIKES社の「Renegade S4」だYO!


JAMIS Renegade S4
因みにこのS4*1は同シリーズの下から三番目のグレード。私風情でも何とか手の届く価格帯ながら、一つ上のS3と同じ高品質なレイノルズ520のクロモリフレーム+カーボンフォークが使われて居ると云うので、実に有難いことです...。


昨年九月にフォルゴーレ号の払いが終わって、ようやっと一段落したこともあり、昨年末辺りより密かに計画を進めて居た本件。予算やら何やら。着々粛々と準備を整えながら、紆余曲折も交えつつ、遂にこの度の購入へと至った次第なのだが、購入したとは云っても、納車までは十日から二週間程を要するとのことで、未だ現物を手にしては居ない。尚、車種については計画の当初から「Renegade」と決めてあった。

世間的には「グラベルロード」へ分類されて居るみたいだけれども、『JAMIS』の日本語サイトによれば、ええと何々?「アドベンチャーロード」とな。つまりロードバイクともシクロクロスともグラベルロードとも違った、早い話が”何でも何処でも在りの頼れるヤツ”ってことで宜しいのかな。


身長154cmのホビット族な小生が、いざ自転車を購入するとなった場合、車種より何より、先ずは「適応サイズが在るか否か」が最大の優先事項となる。つまり”チビに乗れるスポーツバイク”自体が希少なので、最小サイズ「44」(適応身長146cm~158cm)を作ってくれて居ることが、心底しみじみ有難い。
更に、こうしたフレームとのバランスの兼ね合いから「Renegade S4」のホビットサイズのホイールは、700cよりも一回り小さめの650b(27.5インチ)となって居り、車体のなりが小さくとも最良の塩梅となるよに仕立ててあると云うのも、地味に嬉しい心遣い。


尚、購入に際しては、本県内にはまともに『JAMIS』を扱う店が無く(笑)、直接店舗へ出向いて実物を確かめることができぬのであれば、電脳通販を利用して発送して貰う他あるまい、と。それならば是非とも実直な個人店か小規模店からと考え、良さそうな店を幾つか探ってあたってみたところ、いずれの店でも軒並みホビットサイズの扱いが無い、もしくは、在ったけれども既に完売。恐らくメーカー側にも在庫は無いだろう、との返答であった。
まぁ、こうした事柄には運も縁も在る。何処かに見付かれば御の字、もし仮にこのまま見付からなかったとしても、今回の計画は一旦諦めて次の年まで待ち、再度改めて仕切り直すつもりで居たのだが、たまたま気紛れに覗いて、唯一僅かに在庫の在ったのが、某大手スポーツ自転車専門店の電脳店舗。個人店から購入したいのはやまやまなれど、そこは潔くすっぱりと割り切り、某大手から購入する運びとなった次第。*2

◆◆◆◆


Team JAMIS所属のThomas Turner氏によるPVのトレイラー・日本語字幕版。

「俺の知ってる”Renegade”ってこんなヤツだよ」って、もりもりとイメージが沸いてくる。嗚呼、やっぱり良いねぇ。今すぐにでも乗りたくなるねぇ。


米国では結構大きなメーカーだろうに、世の流行やら生産性やら効率やらに踊らされず、良質で丈夫で壊れにくい、長く使える製品を作り続ける実直なモノづくり精神。真摯な姿勢と深いクロモリ愛。彼らの自転車は一見硬派で武骨、質実剛健そのものだけれど、乗り手思いの心遣いが在って、何だかあったかい。私が『JAMIS』に持つ印象。


さあ、新しい仲間はどんなだろう。舗装路は勿論、未舗装の凸凹道も砂利道も臆せずガシガシ進める。野道も山道もぐんぐん行ける。レースに出るだの記録がどうだの、ワットだ速度だ心拍だ何だかんだは、端からてんで興味が無い(笑)。只、道と自転車と対話しながら、行きたいところへ行く。ときには田舎の一本道を思い切りわーっと駆けたいときも在るだろうし、ふとした思いつきで入った道が不安だったり、大きめの荷物を背負って遠出したり、道中きつい坂道を登るときも在るだろうけれど、この自転車なら、それがどんな道でも「オイラに任せときな」と返事一つで付き合ってくれるよな。私が自転車に求めるものを、懐深く、丸っと引き受けてくれるよな気がしたのである。

◆◆◆◆


余談。
「Renegade」=「反逆者」 
反逆者とは是また、随分と穏やかでない名前だけれども(笑)、思うに、ロードだシクロだMTBだ何だ、みたいな分類に意味なんか在るのかい?オイラをそんな窮屈な枠へ閉じ込めるなよ、と。自転車はこうじゃなきゃいけないだとか、こうあるべきだとか。そんな狭っこい世界はオイラの居場所じゃないぜ、とまぁそんな感じか?何にせよ、きっとすごく良いヤツに違いないと思う(笑)。

*1:サイズは44。色はサンドストーム。やわらかな感じの色合いだのに、砂漠の嵐なのね(笑)

*2:決して大手チェーンがダメってのじゃなくて、ね。折角だから『JAMIS』の好きな店主のお店で買いたかったよね。後々何か相談に乗って頂いたり、教えて頂いたりすることが出てくるだろうし、世の中が落ち着いたら、お店を訪ねる愉しみもできるし。そう云うのができないってのは、やっぱり寂しいし残念だな、と。

<