双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2010-01-01から1年間の記事一覧

人生は時々晴れ

|映画| 素敵な人生のはじめ方 [DVD]出版社/メーカー: VAP,INC(VAP)(D)発売日: 2008/10/22メディア: DVD クリック: 12回この商品を含むブログ (9件) を見る*1 人生の大半は曇りか、でなければ雨降りばかりで、お天道様のきれいに照る日なんて、たまに在れば良…

ダブリン上等

|映画| ONCE ダブリンの街角で デラックス版 [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2008/05/23メディア: DVD購入: 4人 クリック: 53回この商品を含むブログ (138件) を見る嗚呼、是はミュージシャンの撮った映画なのだな。劇中の音楽…

秋の雨

|日々| 朝の薄寒さに、半分眠ったまま布団の端を ものぐさに手前へ手繰り寄せる。外が暗い。 休みだからと、そのまま惰眠に委ねるつもりが、 結局眠りに戻れず、もぞもぞと寝床から出た。 掃除を済ませ、茶を淹れて是をすすりながら、 午前中は、手袋の続き…

Close your eyes

|音| 一晩で季節が入れ替わる。 すとん、と落っこちた、秋。 耳を澄ます。目を瞑る。

使い道

|モノ| 先週、ソロテントを取りに実家へ寄った際、 押入れの天袋に、父が若い頃使って居た 山道具諸々を仕舞って在ったのを想い出し、 もののついでに確かめてみた。母の話によれば 数年前、私のガールスカウト時代の荷物*1と共に、 粗方は始末してしまった…

老婆心と編み針

|雑記| すっかり日の暮れるのも早くなって、午後の西日 の塩梅に秋の到来を確認するも、相変わらず 道ゆく子供らは半袖であるし、若い娘らもまた、 素足にサンダル。薄っぺらなパーカーの下に 肩紐で吊ったワンピースなど着て、夏のままだ。 やれやれ。あん…

捕らぬ羊の毛算用

|本| |手仕事| 待ち遠しかったぞ!編みものワードローブ作者:三國 万里子発売日: 2010/09/16メディア: 大型本 去年の散々世話になった 『編みものこもの』 から一年。 ”ワードローブ” の名の通り、小物だけでなしに、 セーターやカーディガンまで。何処を切…

ねぐらの中の小さなねぐら

|縷々| 季節の狭間。僅かに残った夏と秋との 繋ぎ目の、不確かなリズムをどうして 掴まえたら良いのか、未だ分からずに居る。 そんなときは自ら進んで、心もとなき感傷を 迎え入れようか。そっと掌で包むよにして。 六畳の部屋に広げたテントは、ほんの少し…

女学生手帖

|回想| |本| |音| 先日、鳩山郁子氏について書かれた非常に興味深い考察 →■ を読み、ふむふむと深く頷く。氏が実は、ステレオタイプな少女漫画の洗礼を殆ど受けて居らぬこと。それ故なのか、既存の漫画の枠に自身の描きたいものが当てはまらず、やがて 『ガ…

女の面の皮

|雑記| いつものよに、つらつらと新聞を読んで居たら、何かの広告なのだろか。些かうろおぼえではあるのだが、夫に云って欲しい言葉と称し、既婚女性300人へ問うたらしきアンケートの結果とやらの記されて居るのが、目に留まった。 「ありがとう」 やら …

This day

|本| いったいどれ程ぶりの雨だろう。 うねる気圧に鈍い眠気が呼応する。 ”本当の眠気” には未だ遠い。 「ひとつの壁が隣の壁になんて言ったか?」 「角のところで会いましょう!」 そう。あのお話でも雨が降って居た。 ナイン・ストーリーズ (新潮文庫)作者…

陸前松島へ行って帰って来た

|旅| 常磐線と仙石線を乗り継いで、宮城県は松島まで行って来たよ。どうして松島かって、別に松島でなければならない理由など何処にも無いのだけれど、18きっぷ最後の一枠に相応しく、今回はひとつ、真っ当な景勝地なんぞへ出掛けてみよう、と思った訳ね。…

先生の夏休み阿房列車

|小僧先生| |旅| Y氏のご好意により、18きっぷの残り二回分を送って頂いた。時刻表に路線図を眺め考えあぐねる内、其処へふと、先週の小僧先生 「遠くへ行きたい」 発言を想い出し、さすれば是を使わぬ手はあるまい、ぽんと膝を打つ。そこで如何様にしたも…

沈黙

|徒然| 本日付の新聞にて、曽野綾子氏の 語りの中へ、次のよな一文を見付けた。 沈黙に耐えられない人間というのはろくなことがない。第一、自分を深く考える時間がない。話すことは、会話の中で相手を見たり、自分の位置を決めたりすること。沈黙は誰と比較…

ボートの三人三十路

|徒然| 遠方より休暇の途上にある客人を、先週 数年ぶりに迎え、短いながらも語らう機会 に恵まれた。客人、Aちゃん、そして私も。 互いに歳が近く、其々の身内に病人や介護を 抱えて居ることなども共通して居る。その中での 自分自身の在り方。家族。仕事。…

送り盆

|日々| 盆も終いの頃となって、ようやく父方の祖父母 の墓へゆく。盆中に休みの無かっただけの ことで、他の皆が早々に墓参りを済ませた中、 私一人が不精して居た、と云う訳ではない。 盆の入りには、何やら気忙しい墓地の様子も、 当然とは云え、すっかり…

八月の途上

|縷々| 驚いたことに、じりじりと射るよな八月の熱 の中へ、ほんの僅かな秋の気配を感じた。 それは束の間に去ったが、未だ何処かに なりを潜めながら、忘れ難い余韻を残して。 木綿の肩掛け袋の下で、牛乳がうっすらと冷たい 汗を滲ませ、やがて接した腕の…

Good old friends

|音| [asin:B000000XY0:detail] 何と穏やかで、和やかで。 親密で仕合せな、音の出遭い。 黄色いジャケットの写真そのもの。

時計

|モノ| 抽斗の小箱の中へ、懐中時計をひとつ見付けた。 見付けたと云っても、すっかり忘れて放って居た訳ではない。一昨年まで現役であったのが壊れてしまい、市内の時計屋へ持って行ったところ、こう云う古いのは部品も無いし、万一直せるにしても、修理代…

鹿は円を描いて移動する

|映画| 人は縛られることを怖れ、放たれれば不安に怯える。 寄る辺を探しては彷徨い、見付けては見失い。 掌の中のものは、知らぬ間にこぼれ落ちてゆく。 見えてしまうことと、見えないで居ること。 どちらで居ることの方が、仕合せなのだろね。 インディア…

始末良き暮らし考:追記

|暮らし| |モノ| ところで、私の住いと云うのは仕事場と接して居る。元々がかなり古かった為、店舗部分には大きく手を加えたが、住いとして居る部分は、壁面にコンパネを打ちつけた程度で、ほぼそのまま。それに風呂とトイレは在っても*1、煮炊きの在り処で…

始末良き暮らし考

|暮らし| |モノ| 物を持ち過ぎず、身ぎれいに、始末良く小さく暮らす。 三十路を迎えて以来、特に念頭に置き、己の暮らし向きの指標とするところであるのだが、皆様もご存じであるよに、滅法モノ集めの好きな質であるから、是が実に厄介で、容易に事が運ばぬ…

先生と怖いお話

|小僧先生| |本| The Gashlycrumb Tinies作者:Gorey, Edward発売日: 1997/10/01メディア: ハードカバー 先月のと或る日。不意にお泊りにいらした先生が、扉付きの本棚に立て掛けてあった、一冊の小さな絵本へ目を留めた。エドワード・ゴーリーによる、大人の…

ロールパンは温かく、甘かった。

|本| 大聖堂 (村上春樹翻訳ライブラリー)作者:レイモンド カーヴァー発売日: 2007/03/01メディア: 単行本 『ささやかだけれど、役にたつこと』 世渡りに草臥れ、世知辛さに辟易となっても。 この短い物語の頁をめくる度に、想う。 何処かの町の名も無き心善…

Nobody knows

|音| Datumアーティスト: ミュゼット出版社/メーカー: p*dis/Inpartmaint Inc.発売日: 2009/10/08メディア: CD購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (11件) を見る 心の中に。 いつまでも消えず、いつでも思い出せる ノスタルジアを持つ人は、きっ…

Far away

|音| Wind Woundアーティスト: Early Songs出版社/メーカー: Preservation発売日: 2010/05/11メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る スコットランドからの便りは、 なだらかな丘を渡ってくる風。 大きな紙を幾重にも折りたたんだ 簡…

何故

|戯言| 「ホビちゃん。瓶のフタ開けて。」 どうして皆、固くなった瓶のフタを私に頼むのか。 その他にも 「ホビちゃん。換気扇の取り付けやって。」 「ホビちゃん。小豆煮て。」 「ホビちゃん。配線分かる?」 などが、私に回ってくるのは何故なのか。

伊達や酔狂

|雑記| 昼過ぎに家を出て散髪へ向かうも、何やら 性根の悪しき蒸し暑さに、苦々と閉口。 そもそもが、この様な暑さと云うのは、 本来であれば、梅雨明けのそれである筈。 バスを降りた先の路地に、風など殆ど無い。 ふた月近く散髪せずに居たからか、襟足の …

小さな映画館

|映画| プラネット・テラー プレミアム・エディション [DVD]出版社/メーカー: ジェネオン エンタテインメント発売日: 2008/03/21メディア: DVD購入: 2人 クリック: 120回この商品を含むブログ (135件) を見る CSにて 『デス・プルーフ』 と続けて二本。個人…

スローなブギにしてくれ

|ホビ吹| オレのW杯は終わったぜ・・・。 いやいや、ホビ吹くん。まだまだ絶賛開催中ですヨ! アルゼンチンも応援して下さい。 |蹴球| グループF 第3節 スロバキア 3 ― 2 イタリア アッズーリ敗退。(しかもグループ最下位) イタリア国民の皆さん。兄さん…

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