双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2012-01-01から1年間の記事一覧

開発と思惑

|雑記| 日めくり暦を一枚めくると、今日はこんな一文が記されて居た。 譲り合えば成り立つものを意地張り合って壊している。 成る程。確かにその通りであろう。 |若旦那| 若旦那の肉球。脱皮がほぼ完了したのか、本来のやわらかな風合いが戻って来たよである…

入道雲と鱗雲

|日々| 日中の秋夏ないまぜの奇妙さ、相も変わらず。 見上げた空には入道雲と鱗雲が隣り合い、 秋の大運動会に集う人々は、真夏の装いである。 昼餉など、いったい何を拵えたら良いものかと、 冷蔵庫の棚をじいと見詰めては、溜息も出る。 是には猫で無くと…

彼岸の者たち

|縷々| 北向きの窓から、すうと夜風が入り込み、 部屋を囲む、秋の虫たちの、ざわつき。 昨年の今日、人知れず旅立ったHさん。 先月、あまりにも突然に旅立った恩人Aさん。 そして爺さんを、共に暮らした日々を想った。 残され生きる者は皆、癒えはしても 消…

肉球その後

|若旦那| 午後から土砂降りとなったお陰で、少しの暇が出来たので、先ず心配は無かろうが念のため、と若旦那をお医者へ診せに行ったところ、案の定。珍しい例ではあるが、恐らくは例の犬遊びによって、日々鍛えられた肉球の表皮が次第に分厚くなり、それが新…

犬猫の肉球

|若旦那| 若旦那は猫の中でも所謂”犬猫”の部類であり、犬猫たる所以を並べてゆくと切りが無いので省略するが、中でもとりわけ、投げたモノを咥えて持って来る(→投げる→持って来る→以下延々)犬らしい遊びが、大層の気に入りである。その犬遊びにしても、ちょ…

倫敦的自転車懐古趣味

|雑記| さて。近頃ではこんな田舎街でも、休みの日と云うと、流線型のヘルメットに色鮮やかなウェアの人たちが、グループで連なっては、ロードバイクで颯爽と道路を走り抜けてゆく姿を、良く目にするのですけれど、こうしたスピード系のスポーツ自転車が人気…

八月

|猫随想| |回想| 私が八月に”死”を想うのは、 其処にお盆の在る所為だろう。 何処からか漂う、線香の匂い。 炎天下にむせるよな、供花の匂い。 宵に灯る、盆灯篭の仄かさ。 年に一度だけ、亡き者たちの戻る季節。 昨年、爺猫が死に向かい始めたのも、 丁度、…

謎の部屋

|若旦那| 拙宅の若猫ピピン殿であるが、 主が厠で用を足して居ると云うと すかさず飛んで来ては、扉の外でガリガリ。 或いは体当たり宜しく、ドシドシ始まるのである。 彼の思う所とは、差し詰め 「このちっこい謎の部屋の中で、お前だけがこっそり 鮨だの鰻…

お洒落雑誌考

|本| |徒然| POPEYE (ポパイ) 2012年 07月号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス発売日: 2012/06/08メディア: 雑誌購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見るPOPEYE (ポパイ) 2012年 09月号 [雑誌]出版社/メーカー: マガジンハウス発売…

定点観測 八月

|定点観測| 薄く雲を引いた偽秋空の奥には、 如何にも夏の顔した、入道雲の塊が二つ。 何処も彼処もうんざりするよな残暑だのに、 暦だけが律儀に進んでゆく。

海と散髪

|日々| 何やかや、ふた月も放ってしまった散髪へ行く。 事前に予約の電話をかけたところ、 月曜日は生憎朝の八時しか空いて居ない との事であったのだが、 たまには早い内に動くのも宜しかろうと、 日々徐々に馴染みつつある古森号に乗っかって、 団地の中を…

ご挨拶

|雑記| 残暑お見舞い申し上げます。 長屋の皆様。 残暑の折、如何お過しでしょうか。 八月の風や雲にも、僅かな秋の気配。 とは云え、未だ未だ暑い日が続きます故、 どうぞお体に気をつけて、健やかな夏をお過し下さい。

掃射のジャック

|映画| 終戦記念日の今日。 CSで『戦メリ』を放映して居た。 戦場のメリークリスマス [DVD]出版社/メーカー: ポニーキャニオン発売日: 2000/10/18メディア: DVD クリック: 65回この商品を含むブログ (14件) を見る 映画の終盤。薄暮の中、真白い砂の中へ埋ま…

新盆

|猫随想| 爺さんことアーロンの新盆を迎える。 もう、そんなに経ってしまったのだな。 お盆が終われば、あっと云う間に秋が来て、 そうして、十一月が巡ってくるのだな。 盛夏に色鮮やかな、たっぷりとした菊の花。 どうしてだろ。 何故だかお前には、丸い小…

夜食

|若旦那| 或る晩、風呂から上がると、猫がくわえた何かを咄嗟に隠した。 口の端からはみ出して、不気味な伸縮運動を繰り返す白い脚に 思わずぎょっとなり、すわ声をあげたが一閃。ぱくり。 そして僅かの躊躇いも無く、当然とばかり飲み込んだ。 何処から入り…

続・続・自転車と私

|モノ| 注文から指折り数えて、五日目の本日。 私の自転車が、ようやっと届きましたヨ!(◆) こちら、金屏風ならぬ段ボール屏風の前に、試乗を終えたばかりのミドリ号。(え?名前、それで良いのか?) 無料で付けてくれると云うフェンダーを、我儘申して取り寄…

長屋横丁エレジー

|雑記| 或る日から、再び強制的に広告が表示されるよになった。 しかし前回と異なるのは、有料オプションを利用しないと 広告を外すことができない、と云う点である。 がっかりだ。 あえてこう云うことをしないのが、はてなの在り様だった筈。 だからこの長…

モノの背景

|モノ| |徒然| 嗚呼、こんなにわくわくとした、素敵な心持ちは幾年ぶりだろか。余程に愉しみなのか(→◆)、昨晩には、無事届けられた緑の新車に早速跨って『Feelin' Groovie』なんて口ずさみながら、まったくご機嫌にペダルを漕いで居ったところ、突然後方から…

続・自転車と私

|モノ| 【前日の続き】 かくして、心身共にぐったり。すっかり意気消沈して居た私ホビなのであったが、ぼんやりとあずきバーをかじりながら、ふと想った。タイヤなぁ。一般的なクロスバイクの700Cじゃなくとも、別段構わぬのではないか。スピードは出りゃあ…

自転車と私

|モノ| ご存知の方もいらっしゃるかと思うが、私はこの時世、携帯電話はおろか、自動車の運転免許すら持たない人間である。当人にとっては何ら不便を感じないものの、こと田舎町においては、車は持たねばならぬもの。或いは、車無くしては生きられぬ。そう考…

僕も私も 其の二

|音| さてさて。無名の人々によるカバー合戦企画の第二弾は、ニック・ドレイクでありますヨ。(第一弾は→◆)本来ならホビの独断と偏見で勝者を決めたいところなのですが、今回は何れも甲乙付け難く、最優秀賞を選ぶのが難しいと判断したため、部門毎に勝者を決…

由無し事

|戯言| ■集中減量も昨日を以って終了、本日計量を迎える。結果はと云うと4キロ減、一先ずとしたリミットに1キロオーバーなのであった。しかしながら別段、おっちゃんが秤を誤魔化して居た訳では無いので「ぶっ殺したるうぅ〜っ!」と裸で暴れたりはしない。…

アランセーターを想う

|電視| |徒然| NHK-BSプレミアム『旅のチカラ』は、糸井重里がアラン諸島に編み物を訪ねる旅を観る*1。昨年のANA機内誌十一月号で、アラン諸島とセーターについて特集が組まれて居たのだけれども、其処で見掛けた人びとを再び見付けて、何だか嬉しくなった。…

不文律

|ホビ吹| 減量を順調に進めて居たホビ吹くんですが、ここ数日と云うもの、 どうやら目方が、ぴたりと止まってしまったらしいのです。 「いまさら停滞期だなんて・・・・ ・・・・あまりにも残酷じゃねぇか」 (フ・・・フークレエ・・・?) 「なにやっとる、ホビー! そんな…

定点観測 七月

|定点観測| 先週から続いた肌寒い曇天と雨の気配が去って居た。 エキノプス。キャットミント。セージ。ラークスパー。 庭から青い花を切って来て、ジャムの空瓶へ生ける。

GX200氏、帰る

|モノ| 本日午後。リコーの修理部より写真機が 無事に治って帰って来たのであるが、 修理に際して、諸々の設定が初期化される と云うのを、うっかり忘れて居たもので、 是にはつくづく迂闊であった。 このリコーGX200氏。(→◆) 予め自分仕様にいじった設定を…

気付かぬふりをしてやるだけさ

|ホビ吹| ホビ吹くんは、只今絶賛減量中につき、 大好きな黒糖フークレエとも、あずきバーとも 暫くの間はお別れなのですが、見掛けによらず 意外とストイックなホビ吹くんなので、がんばって居ます。 「そんな訳でよ。今んとこ、なかなか順調なんだぜ!」 …

俺のバンタム

|雑記| 突然デジタル写真機のUSBジャックが壊れてしまい、 リコーの修理部へ送る。来月で無償修理の一年間 保障が切れるところであったので、不幸中の幸い。 その翌日は翌日で、 先頃新調したばかりの扇風機を初めて作動させれば、 是が僅か二十分程で故障。…

猫背負子がやって来た ヤァ!ヤァ!ヤァ!

|モノ| |若旦那| 注文から十日、発送から五日。*1 海を渡った猫背負子(経緯は→◆)本日届く。 出入りは丈夫なメッシュ素材の前面フラップ部分から。ファスナーで下まで大きく開閉し、くるくる丸めてベルクロで留められる。又、両サイドにはファスナーで調節で…

不毛

|縷々| 自分の想うこと、意思が哀しい程通じぬのは、 必ずしも、こちらの接し方や説明に 何かしら問題の在ると云う訳でも無い。 何をどうしたところで、決して。 ことごとく。何処まで行っても、 永久に通じ合うことの叶わぬ不毛の相手 と云うのが、確かに存…

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