双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

夜食

|若旦那|


或る晩、風呂から上がると、猫がくわえた何かを咄嗟に隠した。
口の端からはみ出して、不気味な伸縮運動を繰り返す白い脚に
思わずぎょっとなり、すわ声をあげたが一閃。ぱくり。
そして僅かの躊躇いも無く、当然とばかり飲み込んだ。
何処から入り込んだものか。果たしてそれは、蛙であった。



腹っぺらしも大概にして頂きたい。

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