双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

僕も私も 其の二

|音|


さてさて。無名の人々によるカバー合戦企画の第二弾は、ニック・ドレイクでありますヨ。(第一弾は→)本来ならホビの独断と偏見で勝者を決めたいところなのですが、今回は何れも甲乙付け難く、最優秀賞を選ぶのが難しいと判断したため、部門毎に勝者を決めずに、私が個人的に良いな、好きだなと感じた人たちだけを、ずらっと選出してみた次第です。(否、決して投げ出した訳では・・・・・)
はい、それでは参りましょか。


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■『One of these things first』部門


One Of These Things First - Nick Drake (Cover)

【1】透明感の中にも一寸翳りの在る声や、流麗なギターの指使い、何処か中性的な風貌、年齢不詳な独特の佇まい。どう考えても出来過ぎと云うか、完璧でしょうよ(笑)。指きれいだし、部屋もすっきり片付いて居るし・・・。



Besides Daniel - "One Of These Things First" (Nick Drake cover)

【2】上の彼とは全くタイプが異なるけれど、上手い!声もギターの音色も優しくて良いね。Tシャツにキャスケットの出で立ちや、彼の繊細なオルタナ感、好きだなぁ。顔立ちが、トム・ウェイツとベン・ウィショー足して二で割ったみたいなのも(笑)。



■『Place to be』部門


Place to Be - Nick Drake (cover)

【3】是はもしかすると原石なのじゃないか?未だ随分と若そうだけれど、こう云うの、好きなんだねぇ。いやいや素晴らしいじゃないですか。変に色気を出さずに、ちいとも垢抜けないところが実に宜しい(笑)。今後の成長が愉しみです。



Place To Be - Nick Drake (Cover)

【4】何と!前回のJT部門の彼をここでも発見!全く見知らぬ人だのに、思わぬ再会を果たした気分になったヨ(笑)。そして今回も、例によってシャツはズレて居るのね・・・。どうやらチューニングもキーも高めが、彼の好みらしい。



Place to Be - Nick Drake

【5】今回は女の子が少なくて苦労しましたが、そんな中で、地味ながら健闘の彼女。ギターはそれ程上手ではないのだけれど、誠実でのびやかな声が素敵と想う。眼鏡にボブヘアーも良いな。



Place to Be - Nick Drake (Picked, Cover)

【6】【1】の人。こうなると、もはや真打って感じですな。こう云う雰囲気を持った人って、今時なかなか居ないよに想う。佇まいにしろお召し物にしろ、良い意味での時代錯誤と云うのかしら。何だかもう、七十年代の少女マンガみたい・・・(笑)。



■その他


Parasite - Nick Drake (cover)

【7】【3】の彼も、もう一曲。うん。この子はやっぱり何かを持って居るね。がんばれ!


http://www.youtube.com/watch?v=-8KUaXn9DvI&feature=related
Fly - Nick Drake cover

【8】R・リンクレイターぽい映像処理は、照れ屋さんなのかしら(笑)。髭を生やした無骨な風貌と、そっと語りかけてくるよな繊細な声とのギャップがね。朴訥で素敵だなぁ、と。




【総評】
実のところこの課題、もう完全に勘違いして居る人や、ギターも歌も雑に散らして居るだけの人、好きなのは分かるけどアンタにゃ無理!な人など、圧倒的に駄目な人の方が多かったのであります。(やはりニック・ドレイクだけに、ギターの弾き方指南みたいなのも多数見掛けました。) しかしそれ故、選考は最初の一声でパッと決められたかな、と。そんな訳で、ここに残った皆さんは、其々に味が在って其々に素晴らしいのですけれど、個人的な好みは【2】の彼です(笑)。


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さてさて。如何でしたでしょうか。
むわんと蒸し暑い真夏の夜に、
皆様の心安らぐひとときとして頂けましたなら、
大変嬉しゅうございます。
それでは良い夢を・・・。おやすみなさい。

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