双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2012-01-01から1年間の記事一覧

買い物の云い訳、海を渡る。

|モノ| 数日前、新たな猫用キャリアにバックパック様の品を検討中、と書いた。あれから方々の電脳店舗に様々な品を探して廻ったのだけれど、いやはや、想像以上に難航。そもそもバックパック様の品自体、種類が少ない上、猫向きの品となれば、更に選択肢は限…

狩猟本能

|若旦那| 近頃、どうやらこの二人の悪童が、 若旦那の野生を呼び覚ますのらしい。 そうですか。梅雨ですしね、イラっと来ますか。 で…… +++ 食い込む牙! 食い込む爪! 「アギャギャギャグルググウゥ〜」(意訳「お前らなんてこうしてやるのだ〜」) まった…

由無し事

|雑記| ■折畳み式の猫用キャリアをいじって居たら、プラスティックの芯地の一本が破損。一先ずビニルテープで補修する。このまま使って使えぬことも無いだろうが、どのみち長くはもたぬであろうし、種々考慮すると、やはり新調すべきか。 ■そもそも是、持ち…

定点観測 六月

|定点観測| くものある日 くもは かなしい くものない日 そらは さびしい ― 八木重吉 「雲」―

イーニド・ガール

|雑記| 半年ほど前から、時々来店するよになった女の子が居る。 いつもTシャツ以外は黒を着て、足元はDr.マーチンの八つ穴。色はチェリーレッド。小柄で色白で、ぽっちゃりとした膨れっ面に、丸い形のおかっぱが良く似合う。彼女を初めて見たとき、ダニエル…

健やか九ヶ月(推定)

|若旦那| つい一昨日、綿入れがどうのこうの云ったばかりで、 ころりと半袖の陽気。全く、舐められたものである。 そして年中毛皮の生物には、脱力の季節の到来である。 と斯様な具合に、相変わらず鳩が豆鉄砲食らったよな、すっとこどっこいな顔付きの若旦…

季節外れ

|日々| 暦は六月も半ばを過ぎ、梅雨を迎え、 いつに無く肌寒い日が続いて居る。 夜などは肌寒いどころか、全く立派に寒いもので、 律儀に衣類から夜具から季節様のものと 入れ替えてしまった手前、今更寒いからと云って、 押入れから引っ張り出すのも口惜し…

英吉利的由無し事

|戯言| ■『デアゴスティーニ』の「週間・HMS ヴィクトリーを作る」(→◆)に垂涎。 ヴィクトリー号と云えば、かつての英国海軍が世界に誇った、現存する最古の戦列艦である。ネルソン総督である。ところで全120号を揃えると云うことは、創刊号の特別価格はさてお…

私家版 届く

|本| |猫随想| 小糠雨そぼ降る肌寒い午後、先月末『blurb』へ注文した爺さんのアルバム(→ ■)が予定より十日も早く届いた。 平たい段ボール箱に入ったアルバムは、自分で拵えたものの筈だのに、何だかよそ行きみたいな体裁に仕上がって送られて来て、少々こそ…

拝啓、恵子ちゃん。

|電視| BSフジにて『北の国から '98時代〜』二夜連続放送。 『あしたのジョー』同様、私がこのドラマについて語り出すと、連続シリーズの頃から始まって、とても一晩やそこいらでは足りないくらいなのであり、しかしそれでは「この人は阿呆なのではないかし…

スイヨウビ

|音| 今日は、小糠雨が降って居た。 夜になって、寝巻き一枚だと肌寒い。 Sail Awayアーティスト: Randy Newman出版社/メーカー: Rhino発売日: 2002/07/01メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (12件) を見る決して上手い訳じゃないけれど、この…

意思の疎通

|若旦那| ふと気付くと、若旦那の歯ブラシが見当たらない。猫用の爪切りなどと一緒に、背高の古い湯吞みへ入れてあるのだが、はてさて。何処へやったものか。私の置忘れでないのは確かであるから、恐らくは、若旦那の仕業であろう。悪戯は構わずとも、しかし…

無意義の日

|日々| 火事と親爺こそ無かったが、地震と雷には事欠かぬ一日。 老婆心丸出しで、ぶつくさ云い、しぶしぶ諦めて過ごす。 デジタル写真機の設定を見直したり、調節したり。 財布の中身をひっくり返して掃除したり、繕ったり。 紙を切ったり、貼ったり。線を描…

爺さんを、編む。

|雑記| 先月頃より、電脳箱に入ったままの爺様の写真について、種々思案して居た。先ずは当たり前に、写真屋に出してきれいに焼いて貰い、何か塩梅の良いアルバムを求めて納めることを考えたのだったが、この塩梅の良いアルバム、と云うのがなかなか見付から…

定点観測 五月

|定点観測| 北から渡ってくる風の清々しいこと。 空はからりと澄んで青く、雲は実に真白い。 月命日、初めての快晴。 風薫る五月。

ものぐさの庭仕事

|庭仕事| 長袖だ半袖だ、寒いの暑いのと気忙しく振り回されるうちに、季節はすっかり新緑眩しい初夏の佇まいへと移り、途端、草木の健やかに伸びゆく様には、いつものことながら心躍る。一方、昨年より殆ど手付かずで居た拙宅の庭はと云えば、グラウンドカバ…

la vita continua

|蹴球| カンピオナート最終節 ミラン VS ノヴァーラ ミラン 2 − 1 ノヴァーラ サヨナラ。有難う。大好きだった古兵たち。

猫と休日

|日々| |若旦那| やけに長かった気のする一週間を終え、爽やかに目覚めた月曜の朝。窓を開ければ、吹く風の幾分涼やかな晴天なり。口端のヘルペスをうっかり忘れて、またしても歯ブラシの柄をあててしまい、ううと呻く。嗚呼、厄介だ。面倒だ。 洗濯物を干し…

今日も今日とて

|戯言| |若旦那| 「ゴールデンウィークって、何かすごくおいしいもの? それとも、新しいパイプ草の銘柄なの?」 いいや。生憎じゃがの、ピピン。そのどちらでもないわ。 旗日が幾つも続く、国を挙げての大きな休みのことでな。 「ふうん。でも、それならど…

家事と買出し

|日々| 気持ち良く寝床を出れば、何と云う家事日和だろ。 早速に窓を開け放って、からりと晴れた空気を通す。 雑巾絞って床拭き、窓拭き。シーツを放り込んだ 洗濯機を回す間に、トイレや風呂場など。水周りの 掃除を隅々まで済ますと、清々と風通し宜しく、…

ホームセンターの女

|雑記| 「この間、ホビちゃんが○○の辺りに居るの見たよ」 ここ数ヶ月の間に、四五人の口から同じ言葉を聞く。 ちなみに○○と云うのは、ホームセンターの名である。 それ程頻繁に訪れては居ないのだが、こう続けて 目撃情報が寄せられるものだから、人々の間で…

定点観測 四月

|定点観測| さめざめ小雨。 来月の今日は、穏やかな晴れだろか。 黄緑のポンポンと薄紫の小菊を供える。

白黒写真

|写眞館| |雑記| 或る日、何とは無しに若旦那の写真を見て居たら、何故だか色付きばかりで、白黒の写真の殆ど無いことに気付いた。爺様が白黒だったから若旦那は色付き、と云う程度の。別段意図もせぬままに写して居たのだろうが、妙なものだなと想う。どれ…

ちくり

|音| |猫随想| 風呂の沸くのを待つ間、洗濯物を畳む。 鍵盤からこぼれた音。水面を波紋のよに広がってゆく。 やわらかな、揺らぎ。雨。少しの翳りと、静かと。Feltアーティスト: Nils Frahm出版社/メーカー: Erased Tapes Records発売日: 2011/10/11メディア…

ものぐさの帳尻合わせ

|日々| 春の奴め。 今頃になって、ようやく重い腰を上げたと見え、 桜に木蓮に辛夷、其処へ終いの頃の梅まで、 全て一緒くたにして咲かせて、 無理矢理の帳尻を合わせる魂胆らしい。 まったく、ものぐさなことだよ。 など独り胸の内へぼやきながら、 小皿の…

煩い

|縷々| 午後から予報通りの雨。螺子のひとつが緩んだよな、 当てにして居た僅かのマッチが全て湿気て居たよな、 居心地の悪い水曜。かかって来た電話はどれも、 不躾な勧誘であったり。的外れな問い合わせであったり。 鈍い心持ちのまま淹れたお茶は、煩いに…

猫と人

|猫随想| |本| 再び女たちよ! (新潮文庫)作者: 伊丹十三出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2005/06/26メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 6回この商品を含むブログ (25件) を見る先日のエントリ(→■)の冒頭で触れたのが、この伊丹氏の名エッセイ『再び女たちよ…

猫の命名

|猫随想| |若旦那| The Naming of Cats is a difficult matter It isn't just one of your holiday games 猫に名前を付けるのは 難しい事柄です それはとても 休みの日の片手間仕事というようなものじゃない T.S.エリオット 私はこの詩の一節を伊丹十三氏の…

散髪と春

|散策| |写眞館| 散髪へ行く。 水玉のシャツに、裏の付いて居ないコートを羽織る。 ようやく方々梅が満開。そう云えば『梅は咲いたか 桜は未だか』『桜切る馬鹿 梅切らぬ馬鹿』など、梅と桜を比べる云いまわしは幾つか在るけれど、どうも桜に分が在るよな気…

Subtleties 

|音| 何故だか、たまらなく聴きたくなるときが在る。ブエノスアイレスアーティスト: サントラ出版社/メーカー: 日本コロムビア発売日: 1998/06/20メディア: CD クリック: 8回この商品を含むブログ (6件) を見る機微。陰影。寂寥。狂おしさ。孤独。出会い。別…

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