双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

私家版 届く

|本| |猫随想|


小糠雨そぼ降る肌寒い午後、先月末『blurb』へ注文した爺さんのアルバム(→ )が予定より十日も早く届いた。
平たい段ボール箱に入ったアルバムは、自分で拵えたものの筈だのに、何だかよそ行きみたいな体裁に仕上がって送られて来て、少々こそばゆい。包みを解いて、そろりそろり。一頁ずつめくれば、しみじみ感慨深いのと同時に、生前の爺さんを否応無く想い出させるものだから、ついこみ上げてきて、ほろりとなった。


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表紙。

『人生足別離。』なんて、一寸格好つけ過ぎちゃったかな。ヘヘヘ。*1
”18cm×18cm”とあったものの、実際1cm程小さ目なのは、米国故の大雑把さか(笑)。*2それは良いとして、あれ程念入りに確認したつもりが、誤字が一箇所と、同じ写真をダブって使ってしまった頁が一箇所。こちらは自らの誤りではあるが、是もまぁ、良しとする。



背表紙と表題紙。

左:頁数が多かったので、背表紙にタイトルが入る。
右:タイトルの下に、小さく「じいさん、彼岸へ。」とした。



本編抜粋。



白黒が殆どだけれど、カラーの写真を所々へ少し織り交ぜた他、テキストの頁も入って居る。
仕上がりは思いの外良く出来て居て、ほっとした。追加注文が可能なので、爺さんの一周忌に親しい人へ差し上げるのも一案かしら・・・などと考える。


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仏前に報告。
爺さん、気に入ってくれるかな・・・。

若旦那対策として、爺さんがDr.Martensの箱に入って居るのは、ご愛嬌(笑)。

*1:思案の末、タイトルの書体には”国鉄方向幕書体”を使った。

*2:紙の質感など、全体的な仕上がりの感じは丁度、雄鶏社で出して居た小さめの正方形の手芸本と似た風体。

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