双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2005-01-01から1年間の記事一覧

頬杖ついて日曜日退屈は指先へと続く

|回想| 思えば幼い時分、私はおかしな子だった。 当然、当時の私に、その自覚は無い。 本が好きで、休み時間にはいつも 図書室や、学級文庫から本を持ち出しては、 机に顎をつけて、突っ伏しながら黙々と読み耽った。 外で遊ぶことも、勿論在ったけれど、 本…

Book Baton

|本| 今しがた、自宅より帰宅。月曜に亡くなった祖母に、お線香をあげ、ひとしきり、喋ったり飲んだり。賑やかなお悔やみは、うちの家風かしら・・・。と先日、id:gennoさんより、何やら新たなバトンが!「Book Baton」とは、これまた何とも悩ましい課題であ…

Musical Baton

|音| 日頃より、電脳世界のあちこちを飛び回るでもなく、自身のブログですら、実に細々とやって居る訳で。ですから、まさかこちらにお鉢が廻ってくるとは、思いもせずに居りました。「Musical Baton」! id:gennoさんより渡されたバトンを、只今どうしてくれ…

そして君を連れ出すのさあてのない夜に

|日々| 淡々と一日が過ぎる。 長いように感じていたのに、 終わってみれば、ひどく呆気ないような 狂った遠近法のよな、一日。 ふと思い出すものは、一瞬だけ はっきりと色鮮やかで、けれども ほんの数分後には、もう 輪郭さえあやふやになってゆく。 心の中…

こぼれたミルクにゃ泣かないさ

|音| Spilt Milkアーティスト: Jellyfish出版社/メーカー: Virgin Records Us発売日: 1993/02/09メディア: CD購入: 1人 クリック: 40回この商品を含むブログ (45件) を見る 先日よりの、青春ノイローゼの後遺症。今日は Jellyfishの大傑作「Spilt Milk」を聴…

日曜日

|音| いつの日か 望むものすべてを 手に入れられると思いつづけている僕の心 少年のような この心には 過ぎ去りし日 さよならも言わずに 僕の夢を通りすぎ 両の瞳を涙にくれさせた女の像の 思い出だけがあるわけじゃない 放浪するこの心は 僕の中に世界の全…

コートのポケットから眺めた風景

|日々| 夜八時をまわった頃。お客さんの引けた後の 少しばかりの余韻を残しつつも、ひっそりとした 二階の客席に腰掛け、本を広げて 帳面に覚え書きをして居た。するとどうだろう、 今更ながら、色々なことに気付く。 天井のスピーカからきこえてくる音楽に…

インスタントコーヒーになる前

|本| 連休のようなときの、一日の流れというのは いつもと勝手が違うので、どうも調子が狂う。 だから正直、連休が終わる頃になると 少しばかりほっとするのです。 昨日から、大島弓子を読んでいる。 「パスカルの群れ」の中で、 主人公の公平は、幼なじみの…

オートバイ少女

|日々| さてさて。本日より5月で御座います。 ようやく人々も動き出し、当店へも お客様が、足を運んで下さいました。 ライナスに頼んでおいたCDも、午前中には届いて、 久々に清々しい日曜日です。 オートバイに乗った女の子が、 恥ずかしそうにやってきま…

つるばらつるばら

|雑記| 早いもので、本日をもって 四月も最後となりました。 当然ながら、明日より五月となる訳で。 新緑が、目にも爽やかな季節の到来。 そう云えば、川原泉の「笑う大天使」が どうやら、映画化されるらしいですね。 しかしながら、あの唯一無比にして、 …

うすむらさきに春の日は暮れて

|日々| 体内(脳内?)の切り替えが、スムースに ニュートラルへと戻った、本日木曜日。 朝起きたら、完全に日常体勢だ。 午後からは、天気も次第に崩れてきて、 静かに雨が降り出した。 ここから眺める山並みの色合いが、今 丁度良い具合。 満開の桜、それ…

君は忘れてしまっただろ水溜りがひきとめた風景

|縷々| 風も穏やかな土曜日の午後に、 ぼんやり頬づえなどついて、 いつも見慣れた景色を、窓硝子越しに見やり、 ぽつんとやるせない気持ちに 春という、厄介な季節を重ねてみる。 人の気持ちというものの、 何と移ろいやすいことか。そう、 あの娘もこの娘…

十代青春交響曲

|日々| |音| 春霞がものすごくて、外は真っ白。 まるで、霧が出ているみたい。 いつものような、日曜の午後。 二階の窓辺に、Aちゃんが花を飾った。 小さな色ガラスのコップに 小さな野の花が、生けてある。 外から春のぼやけた光が射し込んで コップと花と…

忘れようとしても思い出す96粒の涙さ

|徒然| 私たちはきっと、自分なりに様々考えあぐねながら 日々生きている筈で、それでも何故か、 ものごとの行き先が、自らの望んでもいない方へと 進んでしまったり、あまりの理不尽な出来事に、 言葉さえ見付からなかったり。 恐らく、それに答えは無い。 …

どっちつかずのバスの行き先

|雑記| |音| 音楽を聴いていて、 どうしようもなく、旅情を掻き立てられる ということがある。 それはある瞬間、突然やってきて、 忘れかけていた旅の記憶を、そして心を ぐらりと、揺すぶるのです。 旅の記憶は、風景と音楽の重なり合い。 その時目にした、…

しんせい一箱分の一日を指でひねってゴミ箱の中

|縷々| 思いつくだけの言葉を全部、 ずらりと並べてみたところで 朧に浮かぶ春の月の下では、何ら 意味を持たないのであります。 毛虫の存在さえ忘れれば、 花咲く桜の木の下で、 やわらかな陽射しと、虚ろな春の風に包まれて 他愛のない、脳内幻想も許され…

土曜日の太陽は日曜日の雨

|縷々| |音| Five Leaves Leftアーティスト: Nick Drake出版社/メーカー: Hannibal発売日: 1992/05/08メディア: CDこの商品を含むブログ (14件) を見る 意図的にではないにしろ、 結果的に、誰かを傷つけてしまったとき、 そんなときには、 居た堪れないほど…

君の落とす涙、僕の消した背中

|縷々| 日々の出来事は、気の遠くなる程の ささやかな幸せと、報われない気持ちの波の その繰り返しなのかも知れない。 今日は、色々なことが有ったのだけれど、 何と云うか、何時ぞやのような 怒涛の如き、負のエナジーに満ち満ちた 理不尽な時間が、昼下が…

春近し、自転車とマフラー

|日々| 今日の午後。一段落してお茶を飲んだ後で、 私は、店の中から窓を拭いていた。 窓を拭く作業が好きだ。 硬く絞った手拭いで、汚れを落としてから 今度は乾いた手拭いで、きゅっきゅっと 窓硝子を磨いてゆく。 磨き終えた窓硝子越しに、 ちょっと離れ…

青春初期衝動群像劇

|映画| 私的オールタイム・フェイバリットな映画である、 1991年のアラン・パーカー監督作品「ザ・コミットメンツ」。*1 ザ・コミットメンツ [DVD]出版社/メーカー: 20世紀 フォックス ホーム エンターテイメント発売日: 2004/08/02メディア: DVD クリッ…

夕暮れにさようなら

|日々| 本日の夜の営業時間は、 実に、良い具合であったのでした。 そんな皆さんの喫茶心に 穏やかな憩い在れ。 お店を閉めた後も、店内には 素敵な余韻が漂っており、 そのまま帰るのが、何だか もったいないような、そんな気がして、 自分の為に一杯の珈琲…

追憶

|縷々| 今日は節分であると同時に、 とてもお世話になっていた人が、 その早過ぎる最後を迎えたのも 丁度、一昨年の今日だった。 お昼を少しまわった頃、 突然、雪がさあっと降りだして ああ、去年のこの日は 雨が降っていたっけか。 近頃、色々な事を思い出…

一日の終り、ひとつきの終り

|日々| さてさて。明日から暦が変わって もう二月となる訳で。 ひとつきの過ぎ行く事の、 何とまあ、速いことか。 この冷たい冬の空の下、 ささやかながらも、素敵な そんな何かを探しながら、 二月という月を 日々、過ごしていこう。 甘い感傷と、 他愛の無…

日曜昼下がり喫茶

|日々| 日曜の昼下がり。 ワンダフルモーメントの訪れ。 スピーカから流れるサム・プレコップが 程良い音量で、耳に心地良い。 お客さんは皆、思い思いに時間を過ごす。 本を読む人、 物思いに耽る人、 朴杖をつく人、 小さなおしゃべりをする人、 珈琲をし…

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