双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

土曜日の太陽は日曜日の雨

|縷々| |音|


Five Leaves Left

Five Leaves Left


意図的にではないにしろ、
結果的に、誰かを傷つけてしまったとき、
そんなときには、
居た堪れないほどの、自責の念にかられ、
やがて、ひどく落ち込むこととなる。
人というのは、全てが完璧に
出来ている訳ではないので、時として
何らかの過ちを犯すのは、仕方がない。
そうとは分かっていながらも、
誰かを傷つける、ということは
その人の、無防備な弱さを
あえて突き刺すこと、なのであって、
決して、感心できたことではないのだ。
そして恐らく、自分を責めるのは、
誰かの心を突き刺した、その言葉が
たとえ潜在的にせよ、自分の心の中に
眠っていたものだ、と
知っているからなのだね。
誰かを傷つけたり、誰かに傷つけられたり、
人は生きている間に、幾度となく
こうした、愚かな過ちを繰り返す。
また、同じ場所へと
戻ってきてしまうことを、知りながら。
嗚呼、それなのに私は、
どうしていつも
同じ場所に戻ってしまうのだろう。

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