双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

|雑記| の検索結果:

失われた図書館

|雑記| 『SHERLOCK 3』で浮かれて居たところへ衝撃のニュースが! Glasgow School of Art fire: 'iconic and unique library is lost' | UK news | The Guardian 英グラスゴーの歴史的建造物で火災、一部損傷 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News スコットランドはグラスゴーの誇るこの美術学校。同じくグラスゴーの誇る芸術家、チャールズ・レニー・マッキントッシュによる彼の代表的建築物…

四月雑感

|雑記| 四月も疾うに半ばを過ぎ、 季節はそろそろ新緑へ移ろうか、 と云う頃合であるけれど、 日が暮れれば未だ薄ら寒く、 相変わらずズボン下を穿き、 湯たんぽも仕舞えずに居る。 この、一見春の体裁をとりつつも、その実、 春もどきのよな四月には、閉口しきり。 しかしながら、斯様な季節の惑わせに ああだこうだと云って右往左往するのは、 恐らく、我々人間だけなのかも知れない。 眺めやる山肌へ、つい先頃まで淡く滲んで居た 水彩画のよな山桜の薄桃や黄緑は 徐々に緑の色味を濃くしながら、…

また会いましょう

|雑記| 月に二度か三度、恐らくは仕事帰りに寄ってくれる きれいなお嬢さんが居る。本が好きで、 珈琲とカレーの組み合わせが好きなお嬢さん。 初めてここへ来てから、もう三年程が経つだろか。 そんな彼女が、日中の珍しい時間帯に来店した。 いつもの卓について、いつものよに本を読み、 珈琲と甘いものとでゆったりと過ごした後、 帰りがけの会計の際のことだった。 「実は私、この春から転勤で他所へ移ることになって」 お嬢さんは云い、ふうと大きく一度、深呼吸した。 「もう、ここに来られなくな…

続・ゆきて帰りし月曜日

|雑記| 今日は休みだと云うのに随分と早い朝でした。相変わらず八方ふさがりでうだつの上がらない、あわれな小さい人であるところのホビンズ君は、そろそろすてきな気晴らしが必要でしたので『ホビット 竜に奪われた王国』を観に行くことにしたのですが、二匹の気ままな同居人たちの夕飯の時刻までには、どうしても戻る必要がありました。なぜなら、たった一つの自動給餌機では用が足りず、そうかといって猫という生き物にこちらの事情を説明したところで、聞いてもらえないのはみなさんもよくお分かりでしょう。…

憧れ

|雑記| 主に住環境などの理由から、犬と暮らす機会には 恵まれぬまま、今日に至って居るのだけれども、 もし叶うのであれば、シベリアン・ハスキーが良い。 オオカミにも似た精悍な風貌も魅力だが、 何より橇を引く、と云う役割を与えられた、 働く犬であるところに、強く惹かれる。*1 彼らのよな橇犬にしろ、牧用犬にしろ、 昔から人の営みの中へ自然と溶け込んだ在り方、 そう云う犬と人との間に結ばれる無二の絆に、 私は遥々と憧れるものである。 しばしば人の世では、或る特定の種ばかりが、 突…

謹賀新年

|雑記| 元旦は縞の紬の着物着て、 ひっそりした坂の上の神社を詣でる。 侘びて厳かな、清々しい場所。 その後で、実家と祖母宅へ新年のご挨拶。 新年明けましておめでとう御座います。 皆様の新たな一年が、健やかな良き年となりますよう。 今年も宜しくお願い致します。

ご挨拶

|雑記| 一年の過ぎるのが年毎に短く感ぜられ、 早いもので、2013年も本日で終いとなりました。 私事では、九の坂を無事越えたと思いきや、 やれ腰だの膝だのと、途端に体へガタが来て、 やれやれ。是が四十路なのだなぁ、と苦笑い。 しかしながら、本年最大の出来事は何と申しましても、 忍びちゃんことビルボ君が、降って湧いたよに現れて、 我々の旅の仲間へ、新たに加わったことであります。 若旦那ピピンとは、相変わらず微妙な間柄ですが、 一人と二匹の珍道中、来年も続いてゆくことでしょう。…

夏の御挨拶

|雑記| 残暑お見舞い申し上げます。 長屋の皆様、如何お過しでしょうか。 暦の上でだけは秋の入り口を迎え、 しかしながら残暑とは申しましても、 これからが暑気と云った感でございます。 今夏の狂騒に体調まで狂わされませぬよう、 くれぐれもお体に気を付けて、健やかにお過し下さい。

緊急速報:どうしよう

|雑記| たった今、子猫を保護して来てしまった! 自販機の煙草を買いに近所のスーパーの駐車場へ行ったら、人っ子一人居ない真っ暗闇の何処かで、人(私)の気配にぎゃあぎゃあと子猫の物凄く必死な鳴き声がして、え?今の何よ?と慌てて探ったら、どうやら駐車場を横断する側溝の中から叫んで居るみたいで、しかしながら、閉店後の駐車場は本当に真っ暗で何も見えないし、側溝の蓋も頑丈にはまって居てびくともしないし、だもので一旦家まで戻って、懐中電灯とバールと若旦那用のおやつを引っ掴み、玄関で何事か…

街の本屋の文具売り場

|雑記| 駅前の本屋へ、定期購読の雑誌を数冊、 受け取りに行ったときのこと。 所謂”街の本屋”であるその店、今では すっかり名ばかりとなった駅前通りに建ち、 けれど街ではいちばん古い、 そして殆ど唯一の、本屋らしい本屋である。 店の中央の通路で分かれた売り場の 半分では、書籍や雑誌を。 もう半分では、文房具や事務用品を扱って居て、 特に文具売り場の木製什器には貫禄が在る。 是と云う用は無くとも、びっしりと品々の収まった 棚々を見て廻るのが愉しいのだけれど、 この日は生憎、十分…

気骨の字引

|雑記| こないだ、帰ってテレビをつけたら『ケンボー先生と山田先生 〜辞書に人生を捧げた二人の男〜』と云う番組がかかって居た。三省堂の字引『新明解国語辞典』の誕生及び製作における裏話や諸事情について語られたドキュメンタリで、観たのは中程辺りからであったのだが、いやはや、なかなか面白い話であった。あれ?もしや拙宅のもこの字引でなかったかしら・・・と早速に確認したところ、やはり新明解は第三版。 字引は元々、女学生の頃に買い求めた『広辞苑』第四版を使って居たのだけれど、ご存知のよに…

独逸君

|モノ| |雑記| 件の丸眼鏡であるが、見目同様かけ心地も実に宜しく、 早くも馴染んで、すっかり気に入りとなった次第。 濃淡の在る、程好い濃茶が落ち着いた佇まい。レンズは一見すると真丸だが、横幅に比べて上下が数ミリだけ短くなって居る。全体的に中ぶりの作りで、レンズの大きさ以外に不安材料の一つであった一山ブリッジは、幅も広過ぎず位置も丁度良く、着用中にズレて落ちてくることも無い。その上、四千円程の価格であるにも拘わらず、大変しっかりと細部まで良く考えて作られて居て、ちいとも安っ…

横暴と情緒

|雑記| こないだようやっと咲いたばかりの桜が、 今日にはもう、すっかり葉桜となって居て、 是にはさすが、気の毒なことと想う。 しかし、気の毒なのは桜だけに非ず。 歯医者へ向かう道行きは、晴天ながらも 昨日の春の嵐の名残りで、風が凄まじく、 南風だと思えば、北からの風に変わり、 そうと思えば今度は西、とまるで節操が無い。 嗚呼、歯医者へ行くだけでも気が重いのに。 春と云うのは、さながら女王気質で、 誰からも愛されて居るのだ、と云う自負から、 こうした横暴な我儘が許されるものと…

主の居ぬ間

|雑記| 組合の旅行で沖縄へ出掛け、 二泊三日を過ごして南国より戻れば、雪。 その気温差、凡そ二十度と云うので、 時差ボケならぬ、気温ボケ甚だしい。 人生初の留守番にお下の病も気掛かりであった 若旦那はと云えば、主の心配を他所に、 すこぶる元気な上、病もすっかり良くなった風。*1 案外、主の居ぬ方が気楽に過ごせるのか? 若旦那への土産には、やちむんの皿を。 Aちゃんには、同じくやちむんの湯吞みと 小さな素焼きのシーサーを買い求めた次第。 旅日記は追って後程。 *1:今回、残念…

お年頃

|雑記| 不惑を迎えて早々、腰を痛めてしまった。 或る日の無理な中腰に冷えの重なったのが 恐らくは原因かと思われるのだけれど、 嫌なぴりぴりを感じつつも、若旦那の通院で 暫し放置してしまったのがいけなかったか。 いよいよ以って耐え難くなったもので、 鍼灸整骨院へ通うことと相成る。 針を打ち、灸を据え、 電気を流した温湿布でうとうとし、 ときに超音波治療で悶絶。 体の歪みを整え正して貰うなどする内、 ようやっと屈んで靴下が履けるまでになった。 背中から臀部までテーピングを施して…

新しい一月

|雑記| 大晦日は墓参りにおさんどん。 元旦に親類宅での新年会。 正月も二日になって、ようやっと体が空くも、 特に何処へ出掛ける訳で無し。 年末から取り掛かって居たカーディガンを ちくちくと編み進めるなどして過ごし、 ささやかな休みを終えた。 暦が一巡し、新しい一月が始まった。 若旦那は主の世話の甲斐在ってのことか、 相変わらず艶やかで滑らかな毛並みを保ちつつ、 しかしながら、冬の猫の常として、 ふくふくと皮下脂肪を蓄えて居る。 昨日は水道管が凍てついたまま、夜を越した。 そ…

謹賀新年

|雑記| 新年明けましておめでとう御座います。 皆様にとって、良き一年となりますよう。 今年の元旦のお参りは、 人々でごったがえす大きな神社を素通りし、 散歩がてらにてくてく歩いて、坂の上の小さな神社へ。 急な坂道を登り、細い石段を登り。 ここは人の常駐する神社ではないから、 こんもりと茂った仄暗い木立の中は、 しんとひっそり、厳かな静けさ。 お賽銭入れて、柏手二つ。

ご挨拶

|雑記| 大晦日が命日である母方の祖父へ墓参り。 松林を背にし、墓前に手を合わせた後、 食堂にて昼食。カキフライ定食を食す。 父は自ら打った蕎麦を親類筋へ配るため、 ひとり台所で黙々と蕎麦打ち。 もう随分と前から恒例となって居る。 天麩羅の担当は、私。 夕刻実家を訪ねる前に、一旦自宅へと戻り、 夜具を取替え、洗濯機を回し、部屋を掃除する。 一年の過ぎ行くのが、年毎に早くなってゆく。 この一年。 日々を丁寧に過ごして来たろか。 何かを積み重ねて来たろか。 年の終いには、いつもそ…

年の瀬随想

|雑記| いつ頃からか。 年の瀬の、気忙しくも賑々しい空気を 肌で感じることが難しくなった気がする。 想えば昔は元旦に商いをする店なども、 一部を除けば殆ど無かったから、 年の瀬が近付くと、方々の店々を廻って 人寄せの準備や正月中の入用を済ませ、 念入りに掃除された玄関先には、 何処の家でも、正月のための御飾りが置かれた。 そうやって年を送り、年を迎える心づもりを、 折り目正しさを、暦に感じ入ったものだったが、 その暦の薄らいだ近頃では、元旦から店が開き、 備えなどせずとも、…

ゆきて帰りし月曜日

|雑記| 午後早いうちに、この年最後の散髪をすませてさっぱりした後、ホビンズ君は小一時間電車に揺られて『ホビット 思いがけない冒険』を観に行くことにしました。出かけるにはあまり良いとは言えない、寒いような寒くないような、雨雲のどんよりと広がるやっかいな天気でしたが、この機会をのがすと、おそらく年内には無理でしたし、どうしてもすてきな気晴らしが必要だったのです。八方ふさがりという言葉がありますけれど、何しろ近頃のホビボときたら、実にどこを向いてもまったく身動きがとれずに、すっか…

イーニドガールと曇り空

|雑記| 時折小雨のまじる、肌寒い曇り空の水曜日。 ひとしきりして落ち着いた遅い昼の頃、 駐車場に旧型の四輪駆動車が、一台。 あ。あの子だ。*1 ついこのあいだ、暫く見掛けないけれど、 どうして居るかな、って考えて居たばかり。 程無くして入って来た彼女は、独りきり。 おかっぱの髪を少しだけ短く切って、 けれど何だか、暗い浮かない顔付きで。 奥の卓に座って、ぼんやりお昼を食べて。 食後の珈琲を持って行ったら、 心疲れた風に、只、頬杖をついて居た。 何かしんどいことでも在ったのか…

散髪と赤い色

|雑記| 不精も不精。 散髪をかれこれ三月近くも放ってしまい、 鏡の中のもっさり冴えぬ顔付きに、 さすが是ではいけない、と美容院へ行く。 伸び放題の襟足を刈上げ、耳を出し、 久々すっきりさっぱりとなったら、 顔は明るく、同じ身なりもしゃんと見える。 何より、すこぶる気持ちが良い。 うん。やっぱりこの長さなんだな。 帰り道の途中で紳士物の赤いカーディガンを買い、 じきにやって来る冬を想って、心が躍る。 冬に身に着ける赤が好きだ。

開発と思惑

|雑記| 日めくり暦を一枚めくると、今日はこんな一文が記されて居た。 譲り合えば成り立つものを意地張り合って壊している。 成る程。確かにその通りであろう。 |若旦那| 若旦那の肉球。脱皮がほぼ完了したのか、本来のやわらかな風合いが戻って来たよである。しかし犬遊びを再開するには、未だ時期尚早かとも想うので、代わりにねこじゃらしを使うなどして、こちらは様々工夫を凝らして居るつもりなのだが、当の本人にすると、斯様なものでは満足できぬ、と然も云いたげの様子で、相変わらずの退屈顔だ。 …

倫敦的自転車懐古趣味

|雑記| さて。近頃ではこんな田舎街でも、休みの日と云うと、流線型のヘルメットに色鮮やかなウェアの人たちが、グループで連なっては、ロードバイクで颯爽と道路を走り抜けてゆく姿を、良く目にするのですけれど、こうしたスピード系のスポーツ自転車が人気を博する一方で、数年前から英国は倫敦にて始まった『Tweed Run』なる、スピードとは対極のスローで愉快な催しが、何やら人気のようなのであります。(◆) ”ツィード・ラン”とは読んで字の如し。ツィードの背広やニッカーボッカー、ベストにニ…

ご挨拶

|雑記| 残暑お見舞い申し上げます。 長屋の皆様。 残暑の折、如何お過しでしょうか。 八月の風や雲にも、僅かな秋の気配。 とは云え、未だ未だ暑い日が続きます故、 どうぞお体に気をつけて、健やかな夏をお過し下さい。

長屋横丁エレジー

|雑記| 或る日から、再び強制的に広告が表示されるよになった。 しかし前回と異なるのは、有料オプションを利用しないと 広告を外すことができない、と云う点である。 がっかりだ。 あえてこう云うことをしないのが、はてなの在り様だった筈。 だからこの長屋を選んだのだし、だから好きだったのだがな。 少し前にも書いたけれど、ブログと云うのは その人の”家”に例えることができる。(→◆) 故にその人の姿勢や人となりが家の佇まいにも表れる。 中には己の住まいに全く構わぬ人も在ろうが、 生け…

俺のバンタム

|雑記| 突然デジタル写真機のUSBジャックが壊れてしまい、 リコーの修理部へ送る。来月で無償修理の一年間 保障が切れるところであったので、不幸中の幸い。 その翌日は翌日で、 先頃新調したばかりの扇風機を初めて作動させれば、 是が僅か二十分程で故障。 買い求めた電気店へ出向き、 同様の新品と交換せざるを得ない羽目となった。 何の因果か。日頃の行いか。 何れも金銭的に損した訳では無いが、 この梅雨の空模様に似て、 もやもやとすっきりせぬ心持ち。 |電視| CSにて『あしたのジョ…

由無し事

|雑記| ■折畳み式の猫用キャリアをいじって居たら、プラスティックの芯地の一本が破損。一先ずビニルテープで補修する。このまま使って使えぬことも無いだろうが、どのみち長くはもたぬであろうし、種々考慮すると、やはり新調すべきか。 ■そもそも是、持ち手の長さの調節如何で、所謂2WAY。手提げと肩掛け、二通りに使える品であるが(→◆)、肩掛けと云っても、なにぶん"手提げの延長"感は否めず、持ち手を最も長くした状態でも微妙に寸足らずだもので、常にぎゅっと押さえて居ないと、肩からずり落ち…

イーニド・ガール

|雑記| 半年ほど前から、時々来店するよになった女の子が居る。 いつもTシャツ以外は黒を着て、足元はDr.マーチンの八つ穴。色はチェリーレッド。小柄で色白で、ぽっちゃりとした膨れっ面に、丸い形のおかっぱが良く似合う。彼女を初めて見たとき、ダニエル・クロウズの漫画に出てきそうな子だな、と想った。実際『ゴーストワールド』でソーラ・バーチの演じたイーニドに、一寸似て居る。けれど、一緒に来る子はレベッカではなくて、何処か『なまいきシャルロット』のルルをずっと大人しくしたみたいな、小柄…

爺さんを、編む。

|雑記| 先月頃より、電脳箱に入ったままの爺様の写真について、種々思案して居た。先ずは当たり前に、写真屋に出してきれいに焼いて貰い、何か塩梅の良いアルバムを求めて納めることを考えたのだったが、この塩梅の良いアルバム、と云うのがなかなか見付からずに、已む無く頓挫。さて、どうしたものか。とあれこれ調べ回るうち、フォトブックなるものの在ることを知る。ブックと付くからには、概ねが印刷された一冊の本様の体裁で、云わば一寸した写真集のよなものか。仕上がりや仕様、価格などは会社によりけりだ…

<