双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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歩く姿

|雑記| 人の歩く姿をしげしげ観察すると云うと、先ず、 背筋をピンと伸ばして、颯爽と歩く人は少ない。 未だ歳若いのに、べったらべったら歩く人。 格好は若作りでも、猫背に年齢の隠せぬ人。 ヒールの高い靴を履きながらも、膝が曲がって みっともない前のめりの歩き方になって居る人。 斯く云う自分も歩き方のならぬ一人で、 気を抜くと、靴底の外側ばかりが減ってしまう。 特に腰を患ってからは腹筋と背筋、それと何より 体幹を鍛えねばならぬなぁ、と痛切に感じて居り、 歩くときにも、下腹の丹田の…

夏の御挨拶

|雑記| 暑中お見舞い申し上げます。 長屋の皆様、如何お過しでしょうか。 こちら関東地方は、いつの間にやら梅雨が明けたそうで、 しかしながら梅雨明け早々に、威勢よく雨が降って居ります。 蓋を開ければ、やれ猛暑だ、やれ酷暑だと 相変わらず騒々しい夏となりそうですが、 何方様も健やかに。良い夏をお過し下さいまし。

黒檀色の小屋

|雑記| |小屋仕事| 疲れが溜まった所為か。癖になりつつある頚椎のズレから首が痛むので、午後に鍼灸院へ出掛けて施術を受ける。その帰り、鋸の替え刃を買いに叔父の所へ寄ったのだけれども、叔父から「前にウッドデッキ塗った余りで、一斗缶のキシラデコールが在るけど、外壁に使うか?使うんならやるぞ」との提案が。色は”エボニー”とのことで、所謂、黒檀色である。計画では、散々の思案の末『ガードラック ラテックス』と云う水性ステイン塗料の”チーク”でほぼ決定済み。仮に『キシラデコール』を頂戴…

療法食とお小水

|雑記| |猫随想| 拙雑記帖。猫ブログでも何でも無いのであるが、時折出て来る猫ついでに、”療法食”と呼ばれる治療用フードの処方について想うところを、たまには一寸だけ真面目に書いてみよかしら、と。 ただし、是はあくまでも私の個人的な意見です故、悪しからず...。 少し前の若旦那小水問題(◆ ◆参照)でしみじみと感じたのは、特に勉強熱心なお医者は別として、地方の平均的な動物のお医者と云うのは、概ねフードに関して、どうも通り一遍な傾向にあるよに感じざるを得ない。確かに、日々の診察…

土曜日の工作

…煮浸し、海苔竹輪てんぷら、玉子とトマトの黒酢炒め。 |雑記| 曇天模様の空の下、腹ごなしにちょっくら工作など。 こないだ貰った丸ノコの手慣らしを兼ね、 棚板の余りを使って、コの字型の簡単なつくりで 猫らの食事台でも拵えてみようかしら、と。 一枚の板から丁度全てのパーツ取りができたので、 其々の寸法付けた墨線に沿って、丸ノコでチュイーン。 後は天板と脚とを二台分、丸釘でトントンカチカチ。 そいでもって こんなの*1が出来たヨ。 *1:幅300mm、奥行200mm、高さ80mm。

事情

|雑記| |猫随想| いつぞやも書いたが、私は滅多に家を空けない。否「空けられぬ」と云った方が、正しい。理由はズバリ、拙宅の”猫二匹の給餌問題”である。給餌如きで何がお困りか?とお思いだろうが、まあ是が色々と複雑なのである。 御飯は一日二回。お小水問題のデリケエトな若旦那には下部尿路疾患、生まれつき腎臓に難在りの忍びには腎臓病、と其々の体の状態に配慮した異なる種類の品を与えねばならず、更に忍びについては、ここへ毎回の漢方薬が加わる。白湯で溶いたのをかけて”つゆだく御飯”にして…

夢の電動工具

|雑記| |モノ| 定期歯科検診のついでにホームセンターへ出掛け、 防水紙貼りに必要なガンタッカーを物色。 手頃で塩梅良さそうなのを見付けるも、 是に適応する芯が見当たらぬ風なので、 店員の兄さんをつかまえて訊ねると、 棚を探し回った挙句、結局「無い」とのこと。 「○○さん(他店)の方が種類在ると思います」 って...。おやおや。 本体が売られて居るのに、芯が無いとは是如何に。 確かに規模的にもあちらの方が大きいし、 そりゃそうだろうが、たかだかタッカー一つ買うのに、 雨の中…

ご報告

|雑記| 本日夕刻。 半ば諦めかけて居た剣菱の捕獲にやっとこさ成功しましたことを、 一先ずご報告致します。ご心配下さった皆様、有難うございます。 明日、赤ひげ先生のところで不妊手術の予約も取りつけました。 詳細は一段落した後、改めて。 嗚呼、今夜は久々にぐっすり眠れるわい。

運命の女

|雑記| |猫随想| 実はここ暫く、体調が芳しくなかったのである。食事がろくろく喉を通らず、夜もしみじみ眠れず、仕事に立てば動悸がしたり息苦しくなったり。まことにお恥ずかしい話だが、剣菱捕獲のプレッシャーから精神的にすっかり参ってしまい、にっちもさっちもゆかなくなってしまったのである。 それと云うのも、一旦仕切り直しとなった捕獲計画。剣菱に合わせて焦らず参ろう、などと考えて居たのに、正月が明けて少しした頃からか。時折大きくアオアオと鳴きながら、オスの野良猫が付近をうろつき出し…

ぼんやり

|雑記| 今朝早くに目が覚めて、ラジオをつけたら イーグルスの『New kid in town』が流れてきて、 歯ブラシをくわえたまま、一緒に口ずさむ。 もしかしたら、良い一日になるかな。 だけれど、良いことも悪いことも起こらず、 平坦にのっぺりと一日が過ぎていった。 昼過ぎから降り出した雨が止んだら、 夜は夜で、馬鹿みたいな暴風が吹き荒れて居る。 その吹き荒れ方があんまりにも馬鹿みたいなので、 ここは真冬のパタゴニアの平原で、私はたった一人、 小さなガウチョ小屋で夜を明かす…

謹賀新年

|雑記| 澄み晴れた元旦の空の下、頬を刺すよな北風に びゅうびゅうと背中を押されながら歩いて、 今年も坂の上の侘びた神社を詣でたら、 高台からの見晴らしに、三角の白波のたつ 深い青色した冬の海が見えました。 新年明けましておめでとう御座います。 皆様の新たな一年が、健やかな年、 実り多き年となりますよう。 今年もどうぞ宜しくお願い致します。

剣菱の精一杯

|雑記| |猫随想| 昨日の剣菱捕獲が断念せざるを得ぬ結果となり、早く何とかせねば、と焦っていたのであろう。 夕刻近くに現れた剣菱を、今度こそと躍起になるも、そんな具合だから苛々があちらさんにも伝わるのか。当然上手くゆく筈も無い。まして若旦那をお医者へ連れてゆく予定も在ったため、余計に苛々として居たのだと想う。結局、計画も途中に諦めてお医者へ行くこととしたのだけれど、余裕の無い気持ちから、若旦那を無理に急かしてしまう。突然の尿路閉塞からひと月。尿検査の結果も異常無し、もう大丈…

孤軍奮闘

|雑記| |猫随想| ■用意周到に進めて居た”剣菱年内捕獲計画”を、本日いよいよ決行。数日前には赤ひげ先生の所へ連絡し、不妊手術の予約済み。捕獲の段取りも準備も万端にして挑んだのである...が。あえなく撃沈。段ボールハウスの中へ豪華な山盛りの餌を仕込んで出入り口を見張るも、何か異変を察知したのか、出たり入ったりでそわそわの剣菱。小一時間ねばったが結局、今回は諦めざるを得ず、赤ひげ先生に電話。「まぁねぇ、是ばかりは野良ちゃんだから仕方無いよ」と、一応明日ぎりぎりまで待って下さる…

書いても書かなくても

|雑記| 日々は滞り無く進み、そうやって いよいよ師走も半ばとなった。 何処かで時間が止まることも、 天地がひっくり返ることも無く、 只、淡々と一日一日が過ぎてゆく。 一日の長さは、いつだって同じ筈だのに、 それが感覚として短く感じられるのは、 何だかおかしなもの、妙なものと想う。 日常が”取り留めの無い出来事”の 集まりで出来上がって居るのだとするならば、 「特に書き留める程のものじゃない」 と考えたとしても、それは決して 書くに値しない、だとか、つまらぬから と云うのが理…

散髪と早足と釣瓶落とし

|雑記| 停滞気味の心身を、散髪で少しなりともさっぱりと。 身支度して、昼の頃に家を出て、 途中から神社の在る森の方へ道を折れて、 早足ですたこら歩く。兎に角、すたこらと。 早足の理由は、時間が無かったから、である。 森の中の細道は車も人も居ないので、 鼻歌を口ずさむも良し。 独り言を口に出すのも良し。 好きな風にして歩けるのが、好きだ。 小高い山の上の学校は、丁度昼休み中だろか。 校内放送でフルートの音楽が流れて居た。 うっすら汗ばんできて、上着を脱いで坂を下る。 陸橋の手…

準備

|雑記| もうじき始まる編み仕事に向けて 粛々と準備を整えるのは、愉しい。 暫く休んで居た道具をケースから出して、 足りないものは無いかしら。 壊れたものは無いかしら。 一つ一つ確認しながら、拭いたり磨いたり。 特に竹製の四本針の類は、 使い込む内に号数の印字がすっかり薄れ、 是、五号かな?それとも四号?などと、 どうも怪しくなってしまっていけない。 ニードルゲージは、こんなときに在ると便利な道具で、 ほぼ日の「Miknits」(◆)に、きりりとハンサムな、 使い勝手も宜しそ…

夏の御挨拶

|雑記| 暑中お見舞い申し上げます。 長屋の皆様、如何お過しでしょうか。 私の子供の頃を思い返せば、暑い暑いと云ったところで、 気温が三十度を超すなど、殆ど無かったよに覚えて居りますが、 いつから夏はこんなに暑くなったので御座いましょう。 しかしながら、季節を相手にケチをつけるも野暮。 ならば湯浴みの後、程好く冷えた西瓜などかじりながら、 団扇片手に遠き夏の風情へ想いを馳せるといたしますか。 何方様も健やかに。良い夏をお過し下さいまし。

写真機練習帖

|雑記| |モノ| 新しいデジタル小型写真機を買い求め、あれこれと塩梅を探って居る。 X20の方がGX200よりもずっと良いのか、と云うと必ずしもそうじゃない。 人と同じで写真機にも又、其々の得手不得手が在る。 何事も一長一短。そんな風に心得て、のんびり付き合ってゆくことが、 互いの信頼を結び、やがて愛着へと繋がるのだと想う。 +++ X20。目下猫らで練習中。

会話

|雑記| 某日、肉屋店主との会話。 肉屋 「こないだ、ウチに来る営業の兄ちゃんがさ、 三日で十八万使っちゃいましたよ。 全部パーです。参りましたよ〜って。 パチンコだよ。パチンコ。ギャンブルに。 カミさんと子供居るのに、全く何考えてんだっての。 だからね、オレ云ったの。 十八万って云ったらアンタ、生活費でしょうよって。 給料幾らなんだって聞いたら、手取りで二十一万だって。 殆ど同じくらいの額だよ」 私 「奥さん、気付かないんですかねぇ」 肉屋 「気付くも何も、足りなくなって軍…

新聞記事雑感

|雑記| 海上の船へ突然の落雷が在って、雷に打たれた男性が海へ落っこちて死亡する、と云う記事を読む。記事は紙面の下の方に、こんな事故が在りました、と僅かに小さく載って居るだけのものだったけれど、実際はそれはそれは凄まじい事故であったろう。 沖合いでの操業中に雲行きが段々と怪しくなってきて、やがて水溜りへこぼした墨汁がさあっと広がるみたいに、あっと云う間に分厚い真っ暗な雲が空一面を覆って、足の裏から腹の奥まで響いて震えてくるよな雷鳴が幾つか続いたかと思ったら、一閃の稲妻が物凄い…

失われた図書館

|雑記| 『SHERLOCK 3』で浮かれて居たところへ衝撃のニュースが! Glasgow School of Art fire: 'iconic and unique library is lost' | UK news | The Guardian 英グラスゴーの歴史的建造物で火災、一部損傷 写真12枚 国際ニュース:AFPBB News スコットランドはグラスゴーの誇るこの美術学校。同じくグラスゴーの誇る芸術家、チャールズ・レニー・マッキントッシュによる彼の代表的建築物…

四月雑感

|雑記| 四月も疾うに半ばを過ぎ、 季節はそろそろ新緑へ移ろうか、 と云う頃合であるけれど、 日が暮れれば未だ薄ら寒く、 相変わらずズボン下を穿き、 湯たんぽも仕舞えずに居る。 この、一見春の体裁をとりつつも、その実、 春もどきのよな四月には、閉口しきり。 しかしながら、斯様な季節の惑わせに ああだこうだと云って右往左往するのは、 恐らく、我々人間だけなのかも知れない。 眺めやる山肌へ、つい先頃まで淡く滲んで居た 水彩画のよな山桜の薄桃や黄緑は 徐々に緑の色味を濃くしながら、…

また会いましょう

|雑記| 月に二度か三度、恐らくは仕事帰りに寄ってくれる きれいなお嬢さんが居る。本が好きで、 珈琲とカレーの組み合わせが好きなお嬢さん。 初めてここへ来てから、もう三年程が経つだろか。 そんな彼女が、日中の珍しい時間帯に来店した。 いつもの卓について、いつものよに本を読み、 珈琲と甘いものとでゆったりと過ごした後、 帰りがけの会計の際のことだった。 「実は私、この春から転勤で他所へ移ることになって」 お嬢さんは云い、ふうと大きく一度、深呼吸した。 「もう、ここに来られなくな…

続・ゆきて帰りし月曜日

|雑記| 今日は休みだと云うのに随分と早い朝でした。相変わらず八方ふさがりでうだつの上がらない、あわれな小さい人であるところのホビンズ君は、そろそろすてきな気晴らしが必要でしたので『ホビット 竜に奪われた王国』を観に行くことにしたのですが、二匹の気ままな同居人たちの夕飯の時刻までには、どうしても戻る必要がありました。なぜなら、たった一つの自動給餌機では用が足りず、そうかといって猫という生き物にこちらの事情を説明したところで、聞いてもらえないのはみなさんもよくお分かりでしょう。…

憧れ

|雑記| 主に住環境などの理由から、犬と暮らす機会には 恵まれぬまま、今日に至って居るのだけれども、 もし叶うのであれば、シベリアン・ハスキーが良い。 オオカミにも似た精悍な風貌も魅力だが、 何より橇を引く、と云う役割を与えられた、 働く犬であるところに、強く惹かれる。*1 彼らのよな橇犬にしろ、牧用犬にしろ、 昔から人の営みの中へ自然と溶け込んだ在り方、 そう云う犬と人との間に結ばれる無二の絆に、 私は遥々と憧れるものである。 しばしば人の世では、或る特定の種ばかりが、 突…

謹賀新年

|雑記| 元旦は縞の紬の着物着て、 ひっそりした坂の上の神社を詣でる。 侘びて厳かな、清々しい場所。 その後で、実家と祖母宅へ新年のご挨拶。 新年明けましておめでとう御座います。 皆様の新たな一年が、健やかな良き年となりますよう。 今年も宜しくお願い致します。

ご挨拶

|雑記| 一年の過ぎるのが年毎に短く感ぜられ、 早いもので、2013年も本日で終いとなりました。 私事では、九の坂を無事越えたと思いきや、 やれ腰だの膝だのと、途端に体へガタが来て、 やれやれ。是が四十路なのだなぁ、と苦笑い。 しかしながら、本年最大の出来事は何と申しましても、 忍びちゃんことビルボ君が、降って湧いたよに現れて、 我々の旅の仲間へ、新たに加わったことであります。 若旦那ピピンとは、相変わらず微妙な間柄ですが、 一人と二匹の珍道中、来年も続いてゆくことでしょう。…

夏の御挨拶

|雑記| 残暑お見舞い申し上げます。 長屋の皆様、如何お過しでしょうか。 暦の上でだけは秋の入り口を迎え、 しかしながら残暑とは申しましても、 これからが暑気と云った感でございます。 今夏の狂騒に体調まで狂わされませぬよう、 くれぐれもお体に気を付けて、健やかにお過し下さい。

緊急速報:どうしよう

|雑記| たった今、子猫を保護して来てしまった! 自販機の煙草を買いに近所のスーパーの駐車場へ行ったら、人っ子一人居ない真っ暗闇の何処かで、人(私)の気配にぎゃあぎゃあと子猫の物凄く必死な鳴き声がして、え?今の何よ?と慌てて探ったら、どうやら駐車場を横断する側溝の中から叫んで居るみたいで、しかしながら、閉店後の駐車場は本当に真っ暗で何も見えないし、側溝の蓋も頑丈にはまって居てびくともしないし、だもので一旦家まで戻って、懐中電灯とバールと若旦那用のおやつを引っ掴み、玄関で何事か…

街の本屋の文具売り場

|雑記| 駅前の本屋へ、定期購読の雑誌を数冊、 受け取りに行ったときのこと。 所謂”街の本屋”であるその店、今では すっかり名ばかりとなった駅前通りに建ち、 けれど街ではいちばん古い、 そして殆ど唯一の、本屋らしい本屋である。 店の中央の通路で分かれた売り場の 半分では、書籍や雑誌を。 もう半分では、文房具や事務用品を扱って居て、 特に文具売り場の木製什器には貫禄が在る。 是と云う用は無くとも、びっしりと品々の収まった 棚々を見て廻るのが愉しいのだけれど、 この日は生憎、十分…

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