双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2014-01-01から1年間の記事一覧

横着の寝袋

|日々| 九月も半ば。暦は秋を迎えながらも、 日中は未だ日差しが強くて、 季節と季節とが交錯して居る。 それがいざ、夜になると云うと 途端に秋の顔となり、夜更けの薄い夜具の中、 肌寒さに身じろぐこととなるのだけれど、 羽根布団は押入れの布団袋に納ま…

お小水その後

|若旦那| |忍び| お小水の具合がおかしいぞ、とお医者へ行ったら、ストルバイト結晶が見付かってしまった若旦那。それから一週間が経過した本日、二度目の通院。さて。尿検査の結果はと申しますれば、結晶・血尿共に検出されず。尿のphが未だアルカリ寄りとは…

若旦那のお小水

|若旦那| 数日前より、若旦那の”元気玉”*1が、どうもいつもよか小さい気がして様子を見て居たのであるが、今日になって、砂は掘れども小水極僅か、と云った風なので、こいつはもしや例の突発性膀胱炎、再びか?と午後の暇を縫ってお医者へ行ったら、何と。膀…

阿房列車・番外編

|小僧先生| |散策| |写眞館| 先日の阿房列車(◆)では、小僧先生と連れ立って那珂湊の街中を散策。右に曲がるか左に曲がるか。あっちに行くかこっちに行くかは、先生任せ風任せ。そうやって見知らぬ街を気侭にほっつき歩くのは、実に愉快なものである。又、折…

阿房列車 もしくはセンチメンタル・ジャーニー

|小僧先生| |散策| なんにも用事がないけれど、電車に乗って那珂湊へ行って来ようと思う。 と云うことで、小学二年生となった小僧先生を連れて、湊線に乗って来たのである。前回 (◆) が六年前で先生は未だ二歳。当時はご自身が”電車になりたい”くらい電車が…

八月のソファ

|忍び| |猫随想| 夏の残りのもたらす暑さを、拙宅の猫らは 各々、気の向く場所に長く伸びて凌いで居る。 忍びことビルボは、大抵が寝台の上を定位置とし、 若旦那ピピンのよに、堂々と茶の間のソファで 寝そべることは一度も無かったのだけれど、 水鉢の水を…

リア充様お断り

|戯言| 怒涛のお盆週間が嵐のよに過ぎ去った後の残骸を前に、只々消耗し切って、半ば阿呆のよな顔で放心して居る。嗚呼、長丁場だった...。 当店は、イーニドちゃんやナード君をはじめ、おたくカップル(或いは夫婦)や、仕事に疲れたお一人様社会人戦士、ママ…

八月の白昼夢

|縷々| 道路沿いの広大な敷地から、巨大な建物が ぽっかりと消えてしまった。住宅地の中の旧校舎。 廃材は片付けられ、すっかり更地にされて、 八月の熱の下、夏休みで人の気配を失った様は、 まるで、おそろしく静かな爆心地みたいだった。 バランスを失っ…

健やか無口ちゃん

|忍び| 忍びちゃんの予防接種のためお医者へ行き、行ったついでに半年振りの血液検査もして貰う。尿素窒素とリンについては前回同様の正常範囲内で、数値も程好く下がって居たのであるが、ずっと問題無かったクレアチニンの数値が、今回初めて僅かに上昇して…

三つ子の魂

|電視| |徒然| テレビ東京が上手いこと『アオイホノオ』をドラマ化してくれた*1ので、金曜の夜が待ち遠しい今日この頃なのである。この島本和彦が自身の学生時代を描いた半自伝的作品には、実名の人物や漫画、アニメ作品が数多く登場するため、世代的に近か…

夏の御挨拶

|雑記| 暑中お見舞い申し上げます。 長屋の皆様、如何お過しでしょうか。 私の子供の頃を思い返せば、暑い暑いと云ったところで、 気温が三十度を超すなど、殆ど無かったよに覚えて居りますが、 いつから夏はこんなに暑くなったので御座いましょう。 しかし…

夏の毛皮

|若旦那| |忍び| いっそのこと、毛皮がファスナー式で脱げたら良いのにな。 (奥に居る忍びの伸び方が、何だかとっても行き倒れ風......)

由無し事

|戯言| ■もう終いとなった七月の暦へ「気が利きすぎて間が抜ける」と云う諺が添えられて居たことに、今日気付く。何故、是なのか?*1 ■先日『BANANA FISH』を読み返しながら改めて想ったのだが、初めの頃の大友克洋チックな絵柄(個人的には好きだけど)のまま…

長編黙々独り読書会

|本| 今週の休みも家に居て、特にすべきことも無いと云うので、 楽々高座椅子に沈みながら、数年ぶりに『BANANA FISH』全巻連読。 そして案の定、最終話と後日談とで泣かされるのであった。 Banana fish (1) (別コミフラワーコミックス)作者: 吉田秋生出版社…

黒の叫び

|戯言| 今日も又、忙殺されて心身ともに疲れ果て。 品川ナンバーのドイツ車娘どもの不躾に、 勘違い田舎カップルどもの無知に、 泣き叫ぶ赤子連れの友達母娘の横暴に、 只ひたすら耐え、ぐっと堪えて心の中で中指立てる。 Soundgarden - Black Hole Sunそん…

季節彷徨

|日々| 日中は、晴れなのだか曇りなのだか はっきりしない空模様が続いて、 夕刻近くとなると、決まって雨が降り出す。 こんな調子の日々が、暫く続いて居る。 おびただしい羽蟻の群れにうんざりとし、 蜘蛛の巣の微かに揺れるのを、只 何とは無しに、ぼんや…

サッカーの在り処

|蹴球| |徒然| 本日付の読売新聞は解説面に、文化人類学者の今福龍太氏が『ブラジル神話ここから』と題し、ドイツの優勝で幕を閉じたW杯への感想を寄せて居た。主にラテンアメリカの文化人類学を専門とする氏が、長年に渡ってブラジルサッカーに熱狂してきた…

由無し事

|戯言| |蹴球| ■『クラウド・アトラス』のベン・ウィショーを観ながら、やっぱり”本物”は違うな、と想った。 ■NBCドラマ『ハンニバル』シーズン1をお借りし、連日満喫中。ミケルセン氏のレクター博士は素敵なお洒落さんなので、料理の腕前と共に、毎回のお召し…

Hà Nội Blues

|音| 今頃の季節になると聴きたくなる。 Kim Sinh - Khuc Tah Tinh Ha Tinh嗚呼、是はやっぱりブルースだ...。 +++随分と前にNHKで放送された、ゴンチチの『世界音楽遺産』と云う番組を観て、この人を知った。放送に気付くのが遅かったため、観ることがで…

夏の味

|日々| 昨日に小豆島の素麺、本日は朝採りの平豆の到来物。 今時分の食事は何かと思案の為所であるので 丁度宜しく、素麺に平豆の天麩羅で昼餉とした。 素麺のつゆと云うと、我が家では胡麻だれなのだが、 是は亡くなった父方の祖母の慣わしである。 父は元…

写真機練習帖

|雑記| |モノ| 新しいデジタル小型写真機を買い求め、あれこれと塩梅を探って居る。 X20の方がGX200よりもずっと良いのか、と云うと必ずしもそうじゃない。 人と同じで写真機にも又、其々の得手不得手が在る。 何事も一長一短。そんな風に心得て、のんびり付…

小獣たちの居るところ

|モノ| 毛皮を着た生き物である犬猫と暮らせば、当然抜け毛がつきものである。中には部屋は毛だらけ、車の座席や自らの衣服も常に毛だらけ、でも全く平気。なんて奇特な人もしばしば居たりするものだが、大概の人は念入りに掃除機をかけたり、まめに”コロコ…

可憐な不気味

|忍び| 無口な忍びちゃんは不気味ちゃん。 若旦那が大好きで、けれども無口で不気味だから、 愛情表現もやっぱりちょいと変で、結局は 毎回どつかれることになるのに、それでもめげずに 黙々と若旦那の後を付回し、黙々と愛情表現を続ける*1、 そんな不気味…

靴より写真機

|モノ| 先週に注文した中古写真機が届いたヨ。 FUJIFILM デジタルカメラ X20B ブラック F FX-X20 B出版社/メーカー: 富士フイルム発売日: 2013/02/23メディア: Cameraこの商品を含むブログ (2件) を見る靴より写真機、である。予てより欲しくて仕方のなかっ…

自転車写眞

|散策| |写眞館| からりと晴れて風も爽やか。 古森号を駆り出して散髪に出掛け、 すっきり清々とした帰り道に、久々の道草写真。 お年寄り。日陰の石の上は、程好くひんやりなのだろね。 空き地の草むらを通り過ぎようとしたら、右手からひょいっとチビ黒猫…

会話

|雑記| 某日、肉屋店主との会話。 肉屋 「こないだ、ウチに来る営業の兄ちゃんがさ、 三日で十八万使っちゃいましたよ。 全部パーです。参りましたよ〜って。 パチンコだよ。パチンコ。ギャンブルに。 カミさんと子供居るのに、全く何考えてんだっての。 だ…

新聞記事雑感

|雑記| 海上の船へ突然の落雷が在って、雷に打たれた男性が海へ落っこちて死亡する、と云う記事を読む。記事は紙面の下の方に、こんな事故が在りました、と僅かに小さく載って居るだけのものだったけれど、実際はそれはそれは凄まじい事故であったろう。 沖…

梅雨の晴れ間に

|日々| 地球の裏側、伯剌西爾にて 蹴球W杯が極めて地味に開幕し、 極めて地味に開催中である。 今一つパッとせぬ伊太利亜の初戦は、 こちらも今一つパッとせぬ英蘭と。*1 ここの組は所謂”死の組”なのだけれども、 ちゃっかりして居る分、運と云う点について…

一年の旅路

|忍び| ビルボ君。君が拙宅へやって来たのは丁度一年前、梅雨に入って間も無しの、未だ肌寒い夜。あの夜の救出劇(◆)から、早いもので一年の月日が経ち、真っ暗な駐車場の側溝の中で必死に助けを求めて叫んで居た、小さな小さなコッペパン程しかなかった子猫…

店仕舞いの後で

|縷々| 店を仕舞い、仕事を終えた後。 しばしば誰も居らぬ店内に、 独り腰掛けて、珈琲を飲む。 或るときは、角の卓に。 或るときは、窓際の卓に。 只ぼんやりすることも在れば、 本の続きを読むことも在る。 ほんの十分かそこいらだけれど、 そうして腰掛け…

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