双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

夏の味

|日々|


昨日に小豆島の素麺、本日は朝採りの平豆の到来物。
今時分の食事は何かと思案の為所であるので
丁度宜しく、素麺に平豆の天麩羅で昼餉とした。
素麺のつゆと云うと、我が家では胡麻だれなのだが、
是は亡くなった父方の祖母の慣わしである。
父は元より、私も祖母の拵えるこのたれが好きで、
やれ素麺と云うと、すり鉢とすりこ木とを渡され、
しみじみ胡麻をすらされたものであった。
鰹の出汁に味噌と砂糖、すった煎り胡麻を加えて
よく合わせ、頃合まで冷蔵庫に冷やしておく。
夏場は素麺が食卓へ上る機会が多いから、
沢山拵えたのを大き目の空き瓶へ入れて、
冷蔵庫の中に常備すると良い。素麺だけで無しに、
細目の冷やしうどんなどで食べても美味しい。


平豆の半分は取って置いて、さっと塩茹でにした。
生醤油をたらすのも良いけれど、そのままぽりぽり。
皿を置いた所を行き来する度に、豆が減ってゆく。
素麺を茹でたり、こんなおやつをつまんで居ると、
もう夏が近いのだなぁ、と想う。

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