双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

靴より写真機

|モノ|


先週に注文した中古写真機が届いたヨ。


靴より写真機、である。予てより欲しくて仕方のなかったフジフィルムX20。新品はどうにもお高くて、なかなか手が出せずに居たのだけれども、たまたま老舗の専門店にて、大変に状態の宜しい中古の出物を発見。中古と云うので些か躊躇が在ったものの、詳細を問い合わせたところ、あまり使用されなかった品らしく、すこぶる美品の上、付属品も全て揃って居ると云う*1。しかも只今キャンペーン中につき、金利無し(!)の月賦払いにて買い求めることができるとあっては、この好機を逃す手は無かろうぞ...とこの度の購入に到った次第なのである。届けられた丁寧な梱包を解くと、新品と見紛うばかりのきれいな外箱。箱の中には是また新品と見紛うばかりのきれいな写真機。いやはや、良い店で良い品を買い求めることができた。
機能や性能については詳しいところへお任せするとして、ざっと試し撮りしてみた感想を申すと、何て写りの良い、そして明るいレンズなのかしら!薄暗い室内で撮っても頼もしいこと。又、フジフィルムらしい色の按配が素晴らしい。”フィルムシュミレーションモード”なる、フィルム会社ならではの嬉しい機能が在って、PROVIAやASTIAなど幾つもの中から、まるでフィルムを選ぶ感覚でもって、好みや撮影に応じたタイプを選べるのである。他にも何やら様々な機能が満載なもので、一通りの操作を覚えるまでもう暫く掛かりそうだが、どのみち器用には使いこなせぬだろうし(笑)、そもそもが貧乏性なのだから、あれこれと欲張らず、自分の必要なだけ。身の丈に合った使い方で良いのじゃなかろかな、と想う。
リコーのGX200同様、この写真機に伴う所作には、不思議といそいそとすることが無い。撮り方も自然と丁寧になる。光学ファインダを備えて居ることや、焦点距離の調節(と電源の入/切)にボタン操作ではなく、鏡胴を回す方式が取られて居ることなどからも、この写真機の持つ”デジタルだけれどアナログの心意気”みたいなものが、ひしと感じられる。それに何よりこの、品の在る控えめで落ち着いた佇まい。嗚呼、素敵だ...。


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下手っぴが早速試しに撮ってみた。

【左】Astiaモードは、やわらかな色合いで、しっとり落ち着いた雰囲気に。  
【右】Velviaモードは、緑も青も鮮やか。パキッとヴィヴィッドね。



折角だから、猫らも撮ってみたヨ。明るいレンズは室内でも頼もしいのだ。

*1:加えて、恐らくは前の持ち主がつけたのだろ。表記には無かったが、ホットシューにカバーが付いて居た。

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