双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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三日月

|音| New Moonアーティスト: Elliott Smith出版社/メーカー: Kill Rock Stars発売日: 2007/05/08メディア: CD購入: 1人 クリック: 29回この商品を含むブログ (16件) を見る Won't you let me walk you home from school Won't you let me meet you at the pool Maybe Friday I can get tickets for the da…

夏の抜け殻

…帰っちまいなよ。」 嗚呼…。稲ちゃんはやっぱり好い男だなぁ。 残すところ二日。いよいよカーロス戦、か。 しみじみとなったところで、寝る支度。 |音| 日本の伝統芸能〈浪曲〉清水次郎長伝 石松金比等羅代参,石松三十石船/二代目広沢虎造アーティスト: 広沢虎造(二代目)出版社/メーカー: テイチクエンタテインメント発売日: 1995/09/10メディア: CD クリック: 28回この商品を含むブログ (12件) を見る青春ノイローゼの反動でしょうか。今夜は何だか二代虎造な夜です。

青春手帖

|音| |回想| も少し名残ります。*1 それでは参りましょか。 ↓↓↓↓#1 Record/Radio Cityアーティスト: Big Star出版社/メーカー: Fantasy発売日: 1992/06/10メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (7件) を見る『Thirteen』 『September Gurls』 もしこんな素敵な曲が作れたら、もう他に何もしないと想う。 このジャケ!このジャケが私のTFCなんだなぁ。 おっと。勿論Bandwagones…

そうら、こんどはぼくの影法師はコムパスだ。

…よな際限の一切無い、果ての無い、大きな海原へ 静かに続いて居るのだ、と。私はそんな風に想うのだ。 彼らの乗った汽車の星空が、そうであるよに。 |音| Elliott Smithアーティスト: Elliott Smith出版社/メーカー: Kill Rock Stars発売日: 1995/07/21メディア: CD購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (21件) を見るそしてこの人も。また、小さな灯に送られてゆくのかな。 *1:実家に縁側は無いのだけれど(笑)。

We’re going nowhere but we’re ready to go

|音| |回想| Thirteenアーティスト: Teenage Fanclub出版社/メーカー: Geffen Gold Line Sp.発売日: 1997/08/12メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (7件) を見る*1 ちょっとだけ良いかな。うん、ずっと昔の話だよ。 これ。昔みたいに、しょっちゅう聴くことはもう無くなったけれど、 何だかね、今でもたまに聴きたくなるんだ。 それがどうして今日だったのかは、良く分からない。 ケースだって何処も彼処も傷だ…

夜想曲

|音| 素足の踵を揃えて、指の先を掌で包む。 皿に傾けた細い煙は、ゆらいで、延びて。 誰も居ない部屋の、何処へ消えてゆくのだろ。 重たくならない瞼。閉じずに眠れ。 鳶色の夜想曲。仄暗い森へ連れてゆけ。 Malady of Eleganceアーティスト: Goldmund出版社/メーカー: Type発売日: 2008/07/08メディア: CD クリック: 15回この商品を含むブログ (20件) を見るMusic for Egon Schieleアーティスト: Rachel's…

朧月

…と、 夏の夜に。ひどく朧な月が、うすうすと浮かんで居た。*1 暫しの間、それを眺めた後で、同じくうすうすと。 鳩尾に疼きはじめる気配を、そっと収めた。 |音| 夜、森へ行く。バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1955年モノラル録音)アーティスト: グールド(グレン),バッハ出版社/メーカー: ソニー・ミュージックジャパンインターナショナル発売日: 2004/11/17メディア: CD購入: 4人 クリック: 46回この商品を含むブログ (89件) を見る *1:春じゃないけれど。

午後

|音| Music for Egon Schieleアーティスト: Rachel's出版社/メーカー: Quarter Stick発売日: 1996/02/20メディア: CD購入: 2人 クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る 薄ぼんやりした霧に包まれた、夏の午後。 雲の覆った空を見上げると、額に頬に。 細い細い雨の糸。やわらかく降りてくる。 画家の肖像。そこへ添えられた、音。 ひとつひとつが、一枚の画のよに。

A Tone of North

|音| グールドは、寒い季節が相応しく想うのだけれど、 ひょっとしたら、薄く曇った梅雨の空にも良いだろか。 しんと静かのバロックの森に、そっと足を踏み入れる。 バッハ:インヴェンションとシンフォニア/イギリス組曲第1番アーティスト: グレン・グールド出版社/メーカー: SMJ(SME)(M)発売日: 2008/11/19メディア: CD購入: 5人 クリック: 16回この商品を含むブログ (11件) を見るバッハ:小プレリュードと小フーガ集アーティスト: グレン・グールド出版…

足音

|音| Vignetting the Compostアーティスト: Bibio出版社/メーカー: Mush発売日: 2009/02/03メディア: CD購入: 1人 クリック: 20回この商品を含むブログ (27件) を見るやわらかに歪んだフィルタを一枚とおして聞こえてくる。 色褪せて、とろけて、まどろんだ、音の白昼夢。

永い水曜

|音| 引き伸ばされて、間延びして、 水曜がとろとろと過ぎる。 時計の針は、ひどく遅い。 冷えたスープを小鍋で温めると、 生姜の匂いが、つうとのぼってきた。 The Finally LPアーティスト: Mark Kozelek出版社/メーカー: Caldo Verde発売日: 2008/12/09メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る何故だか、白黒の、寂しい海沿いの道を想った。いつか何処かで見たのだろか。それとも夢の中だったかも知れない。

冬至

|日々| |音| 風の強い日曜日。とつとつと暮れる夕空を眺め、 今日は冬至だねぇ。ぼこっとした柚子を手に手に、 のらりくらり、皆で話して居った筈だのに、 人の相談事を聞くなどして、やがて夜を迎えたら、 嗚呼、柚子湯。すっかり忘れてしまって居た。 気を取り直して、寝台の夜具を取り換え、 へこんだ羽枕の形を、ポンポン、整える。 鞄の中を整理したり、メモ帖に覚え書きなど 書き付けたりしながら、湿った髪の乾く頃。 明日が、目覚ましの要らぬ朝であることを想い、 こそっと小さく、独り安堵…

冬の中

|日々| |音| 外出にコートを羽織ると、ただそれだけで、 自分が冬の中に在ることを、感じ入る。 冬の出で立ち。冬の心地。 月曜日。通り慣れた小高い丘に沿う道が、 前日の雨に散った銀杏の葉で、すっかり 黄色に埋まった上を、滑らぬよにして歩いた。 誰ともすれ違うこと無く、林はしんとして。 ポッケの中のマッチ箱が、かさと鳴る。 夜の部屋で編み針を進めながら、 ただぼんやりと、想い出す。 Lilac Timeアーティスト: Lilac Time出版社/メーカー: Universal…

雨の日の星空

|音| プラネタリウムで、デンマークのケルトを聴く。 フィドルとギターで紡がれる北欧の音は、 何処か牧歌的でおっとりとして、アイルランドの それとは雰囲気の異なるのが、お国柄で面白い。 北欧の、つうんと澄んだ空気と空は、きっと 彼らの紡ぐ音色と同じ色。音を携えて旅する二人。 けれど二人の音の旅も、十年目でお終いなのだって。 まあるい天球に星空が映って、何だか子供の頃の ことなど想い出しながら、ふんわりした心地になる。 血の沸き立つよな熱や荒々しさ、ぎゅうっと胸の 締め付けられ…

くるまる

|音| A Plea En Vendrediアーティスト: Tamas Wells出版社/メーカー: Inpartmaint / Lirico発売日: 2006/10/15メディア: CD購入: 1人 クリック: 8回この商品を含むブログ (11件) を見るあったかな毛布みたいな、音楽。 鼓膜を通って、やわらかに。じんわり沁み渡って。 大事に大事に、こそっと抱えて。 冬のあなにこもって、ずっと包って居たい。

水曜日

|音| 季節と。日々と。温度と。匂いと。 響き合い、溶け合う、音。 この日。この夕暮れ。 この美しい、調和。 North Marine Driveアーティスト: Ben Watt出版社/メーカー: Cooking Vinyl発売日: 1997/05/20メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (9件) を見るWaterpistolアーティスト: Shack出版社/メーカー: Marina発売日: 2007/09/16メディア: CDこの商品を含むブログを見る

再発性、或いは、遅発性青春ノイローゼ

|音| 満足できるかなアーティスト: 遠藤賢司出版社/メーカー: ポリドール発売日: 1994/06/01メディア: CD購入: 1人 クリック: 10回この商品を含むブログ (31件) を見るBallad of Easy Rider (Exp)アーティスト: Byrds出版社/メーカー: Sony発売日: 1997/03/25メディア: CDこの商品を含むブログ (4件) を見るFreewheelin'アーティスト: Bob Dylan出版社/メーカー: Sony発売日: …

ぬるい茶を飲む

|音| 間延びした土曜日の昼下がり。 麻紐に沿わせた変化朝顔の細い蔓の先が、 寄る辺を探して、ふらと風に揺れて居る。 ここ数日の残暑から暫し離れた、爽やかな夏の風。 盆の入りを前にしてのことだろか。やけに静かな 様相の一日の中に、薄い眠気がとろり、幾度も訪れる。 横道に度々、自転車の車輪の砂利を噛む音を聞く。 Ese dia va a llegarアーティスト: アグスティン・ペレイラ・ルセナ出版社/メーカー: Celeste発売日: 2004/02/06メディア: CD購入…

初夏の色

|日々| |音| ゆらりとした手触りの朝から始まった、日曜日。 嗚呼、今日もこのまま終わるのかしら。などと 惚けて居たら、午後より次第に人の足が向く。 なるほど。何事もお天気と懐次第と云う訳か。 近頃に顕著な、こうした日々の気紛れに右往左往も 慣れてきたとは云え、やれ浮いたの、やれ沈んだの の繰り返しは、やはり、心穏やかで居られぬもの。 毎日、安堵の心持ちで朝を迎え、夜を仕舞えたなら。 掃除して、窓を拭いて、珈琲を淹れて。 日々のつとめを丁寧に繰り返すことを、軽んじずに。 腐…

滲んだ風景

|日々| |音| 今頃になって、また季節に騙された。 冷え冷えと細い雨、ひどく肌寒い日が続く。 忘れられ、放っぽり出された一日。 もうじき無くなりそな残りの灯油に火を灯し、 ストーブに寄りかかるよにして突っ伏すと、 何処からやってきたのか。境目の曖昧な眠気に うつらうつら、引っ張られてしまう。窓越しの、 少しけぶった山並みは、薄い濃淡で描かれた水墨画 みたいにして、雨の向こう側にぼおっと浮かんで、 滲んで、それがいつか見たよな風景なものだから、 油断して居ると、吸い込まれて気…

木曜日の隙間からこぼれ落ちる一粒

|縷々| |音| 淡々と とつとつと こぽこぽと しゅうしゅうと パラパラと トントンと かたかたと かりかりと 気忙しさの輪から ぽんとはじき出されて こぼれ落ちて 残されたのは 日々の感触 日常の音たち [木曜日 隙間の一枚] Sonアーティスト: Juana Molina出版社/メーカー: Domino発売日: 2006/06/06メディア: CD購入: 2人 クリック: 15回この商品を含むブログ (50件) を見る

季節の向こうがわ

…だ後、 少し下がった所からぐるり見渡すと、先週貰って来た ラナンキュラスが、鉢の中に白い蕾を二つ、半分程 開かせて居るのに気付く。昨日は気付かなかったのに。 もうじき。もうじき良い季節になる。 |音| Finding Forrester (2000 Film)アーティスト: Various Artists出版社/メーカー: Sony発売日: 2000/12/28メディア: CD クリック: 7回この商品を含むブログ (2件) を見る 庭仕事の後。春の日の夕暮れ刻に、ぼんやり。

Cucurrucuru Paloma

|縷々| |音| 穏やかに過ごせたかと思えば、どんよりと 気の滅入るよなことも在るのが、世の常。 考えはぐるぐると頭を巡って、再び最初へ。 今の自分に出来ることと、出来ぬこと。 見たくない、知りたくないものたちに、 あえて気付かぬふりをして居たり。 ほんの束の間、ざわざわとした煩いから 遠ざかったら、また戻って来よう。 [夜の部屋の一枚]See You on the Other Sideアーティスト: Mercury Rev出版社/メーカー: Beggars Banquet発…

二月 道を歩く

|日々| |音| 両の掌をぎゅっと握ったまま、唇を結んだまま、 ただ黙々と歩き続けて居ても、或るとき、ふと 歩みを休めてみると、知らなければならなかった ことや、考えなければならなかったこと。 本当は気付ける筈だったことなど、 毎日が慌しく流れゆく中で、気を張った背中の ずっと後ろに置いてきてしまった、大切な 小さきものたちと、再び向き合う機会が訪れる。 ささくれ立って、固くなってしまった心に そっと触れ、やがて、やわらかに溶け出す。 確かめたり、留めたり、受け入れたりして、…

小休止

|日々| |音| 一月に入ってからと云うもの、いつにも増して ひどく暇な週が続いたりして居たので、さすがに この頃は、かくんとなりそうだったのだけれど、 今日は良く晴れてあたたかとなり、冬眠して居たよに 思えた人びとの足も、この天気に誘われてゆっくり 動き出したと見えて、午前中から人が入り出す。 どう云った訳だか、お若い方もお歳を召された方も、 皆一様に、男性のお客さんの姿が目に付く。 何かを作る計画だろか、二人で話し合って居る人。 深々と本を読み耽る人。こつこつ書き物する人…

十二月に漂う

|日々| |音| 曇り。雨降り。曇り。雨降り。そして晴れ。 一日の中にめまぐるしい天気は、師走の慌しい匂いを せっかちに漂わせ、往来の車も皆スピードを飛ばす。 景気のせいか、それとも時勢か。一部個人宅の過剰な 電飾などを除けば、クリスマスも間近と云うのに、 何処彼処もいつに無く、地味でおとなしい。 寂しいと云われれば、確かにそうなのだけれど、 地味好きにしてみれば、かえってこの方が好ましいと 思えない訳でも無い。際限無く飾り立てたり、 光らせたりするよりも、人びとや街が新年を…

紙と鉛筆と線路

|日々| |音| 先日、ただ何とは無しに手に取った時刻表を 買い求めてからと云うもの、一旦ぱらりと始めたら これが非常に愉しくて、暇を見付けては読み耽る午後。 一日在ったら、何処まで行って帰ってこられるか。 桐生は完全に日帰り圏内。所用時間、約四時間。 朝早く出立し、途中で二回程乗り換えて。 両毛線は昔、前橋を訪ねたときに乗ったのだったな。 予定にも無く、行くかどうかも知れぬ旅を、 鉛筆片手に、紙の上だけで組みたてる愉しさ。 たかだか六百円の、安上がりで有意義な暇潰し。 [火…

留守にします

|日々| |音| 三日続きの休みの後は、丸一日がぽっかり空いて、 寒々しい曇り空は、秋と冬の間を行き来する。 午後三時をまわった頃。ドアに小さな張り紙貼って。 「四時半まで留守にします」 三人して、観光ピークの終わった秋の渓谷へ。 散策道手前の駐車場は、がらんとして居て、 他県ナンバーの乗用車が一台だけ。 先週までは出て居た筈の売店の姿も消え、 こんな静寂で渓谷を歩くことに安堵する。 吊り橋の近くまでやってくると、盛りの時期の賑わい とはほど遠い、僅かな人びととすれ違う。 写…

鳥とほくとほく雲に入るゆくへ見おくる

|縷々| |音| つんと刺すよな冷たい空気が降りてきて、知らず知らず 肩をすくめては、両の腕をさすってしまう、帳の頃。 群青色した空に、真っ黒な山の輪郭がくっきり浮かぶ。 寒い寒いと無意識に呟きながら、濃い目の珈琲を淹れ、 落花生を器に一掴み。殻をむいては口に入れ、 ぽりぽりかじって、珈琲の入ったカップに手を伸ばす。 しんとした店内に、かさかさ乾いた落花生の音。 気が付けば、器の中は殻ばかり。 [金曜日の一枚] This River Only Brings Poisonアーテ…

雨の日の人びと

|日々| |音| 郵便受けから新聞を取り出すにも、傘をささねばならぬ。 強い風に背中を押された雨は、勢い良く、寒々。 こんな土曜日は、大抵が緩やかに刻の進むものだ。 数こそ多くは無いけれど、雨の日に訪れるのは、 雨降りにだけ許される憩いを知る人びと。 本を読む人。物思いに浸る人。控え目なおしゃべり。 私は今日、珈琲を淹れ、紅茶を淹れ、パンを切り、 カップを洗い、台所に立ちながら、心の中でそっと、 お礼を云った。雨だからここへ来よう。 そんな風に思ってくれた、憩う人びとに。 […

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