双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

ぬるい茶を飲む

|音|


間延びした土曜日の昼下がり。
麻紐に沿わせた変化朝顔の細い蔓の先が、
寄る辺を探して、ふらと風に揺れて居る。
ここ数日の残暑から暫し離れた、爽やかな夏の風。
盆の入りを前にしてのことだろか。やけに静かな
様相の一日の中に、薄い眠気がとろり、幾度も訪れる。
横道に度々、自転車の車輪の砂利を噛む音を聞く。


Ese dia va a llegar

Ese dia va a llegar

異邦人の紡ぐサウダージ。瞼の後ろ、遠い記憶。

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