双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

2007-01-01から1年間の記事一覧

Mellow wave in the afternoon

|縷々| |音| グラノーラと冷たいミルク。 朝に飲む一杯の珈琲。 日曜日、午後への入り口は曖昧で、 この一日の全てを予測することは 恐らく、できない。 あなたにも。 私にも。 誰にも。 [Some pieces of Sunday]

La notte

|雑記| |音| 限り無く不本意なる一日。 けれども、見知らぬ人の残した、 何気無い一言に触れ、少しだけでも、 労の報われた思いがする。 仕事を終えて部屋に戻るや、どっと 鈍い疲れが押し寄せ、放心から暫し 解放されぬまま、刻だけがただ、 のろのろと過ぎ…

Giornata di ozio...

|日々| |音| |本| 巷では連休が始まったせいだろか。 車やバイクの往来が頻繁で、店は 昼前から一時活気づくも、午後になって 俄かに山の方が、どんより厚い雲に覆われ 始めると、間も無く、雷鳴と共に大粒の雹が、 バラバラと大きな音をたてて降ってきた。 …

青君の旅路

|本| |回想| 『泣いた赤おに』と云うお話。幼い時分に初めて読んでから、もう数十年の月日が過ぎたけれど、今でも時折、ふっと思い起こすことが在る。心根のやさしい赤鬼が、お茶と手作りのお菓子でもって、人間をもてなしたいと考える。実にこの「おいしい…

春と女学生

|雑記| 先日出掛けた折、印象深い出来事が在ったので ひとつ。帰りの電車の中でのこと。 乗客の半分程は学生らで、今更憂いたとて 仕方の無いこと、と知りつつあえて申し上げるが、 身なり振舞いのだらしの無いこと、この上無く、 皆がとり憑かれたよに、携…

しっぽを立てろ!あしたはどっちだ

|雑記| |電視| [BS-2 あしたのジョー放映雑記・その2] 案の定です。がっかりです。実家のデッキの調子が余程に芳しくないらしく、*1届いたVTRを調べたところ、またしても肝心の第49話〜51話*2がすっとんで居り…(沈没)。真っ白にもなれず、燃えかすに…

おいらボクサー

|雑記| |電視| [BS-2 あしたのジョー放映雑記] だが俺は、日本一の近代設備を誇る白木ジムの誘いを蹴り、橋の下のおんぼろジムから、血まみれでのし上がってきた男と闘うんです。きらびやかな明かりも、あたたかい布団も無いような所で、俺を待って居たんで…

打つべし!打つべし!打つべし!

|電視| |本| あしたのジョー (20) (KCデラックス (374))作者: 高森朝雄,ちばてつや出版社/メーカー: コミックス発売日: 1993/11メディア: コミック クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る BS-2にて『あしたのジョー』五夜連続放映中。 NHK様。まこ…

キッチン・お勝手・台所

|暮らし| |本| 台所とは、当然、料理をこしらえる場所 ではあるが、ただ機能的であればそれで良い、 と云うものでも無い気がする。尤も、*1 私にとっての台所とは、日々の仕事場でもあり、 それ故に使い勝手は、先ず第一に考えなければ ならないけれども、そ…

Il cucitore

|縷々| |本| 例えば。そこに古い机が在って。 それと同じく、古い椅子も在って。 板と板との継ぎ目に、僅かな隙間を 幾つか見付けても、余り気にせず。 水拭きして。きれいにして。 その上に、楚々とした野の花を一輪。 文字も模様もついて居ない、 透明のた…

Peace Piece

|日々| |音| 日々のささやかな積み重ねは、未だ、 大きな実を付けるには至らないが、 少しずつ、本当に少しずつゆっくりと、 けれどもそれは、確かに育って居る。 人知れず、そんな手応えを感じた日には、 幾度と無く繰り返される不毛にも、恐らく 何かしら…

大人は分かってくれない

|縷々| |本| 人はいくつから子供で無くなって、 大人と呼ばれるよになるのだろか。 見目で判断されるのか。 年齢を境に分けられるのか。 精神の成熟度で測られるのか。 少年。少女。青年。 少し前まで、友人間ではよく 「三十からが大人。」と、半ば 冗談混…

Conversation walk

|音| カップの中にゆれる琥珀。 ささやかな小宇宙。 この小さな喜びに 気付き、出遭う人は 恐らく、今日一日を 仕合せに終われる。 While the Music Lastsアーティスト: Jesse Harris出版社/メーカー: Verve発売日: 2004/07/13メディア: CD クリック: 10回こ…

独立のミクロコスモス

|日々| 暦の上では春に変わり、本来の意味での冬は とうとう訪れ無かったよに感じるけれど、 今日のこの日曜日が、上着の要らぬ陽気でも、 未だそれが、俄かに信じ難い気もする。 山の稜線がぼんやりして見えるのは、 果たして、春霞の仕業なのだろか。 窓辺…

Before the bitter wind

|縷々| |音| 理想を追い過ぎれば、現実を見失い、 現実に固執し過ぎれば、理想を忘れる。 正しい指標さえ持ってさえ居れば、 全てが上手くゆく、と云う訳でも無い。 かと云って、何かに責任を見出せば 全てが解決する訳でも無い。そう。 世の中は、全くもっ…

Mini Cine Tupy

|映画| ブラジルの短編ドキュメンタリ映画 『ホセさんの映画館』 を観る。たった十二分足らずの小さな小さな映画は、心優しきホセ叔父さんが手作りした、小さな小さな映画館のお話。子供の頃から、映画と映画館が大好きだったホセさんは、好きが高じて、自宅…

悦楽のビブリオテカ

|モノ| |本| 本にまつわる話題が続いてしまうのだけれど。 かねがね、私の興味を惹きつけて止まぬ ものの中に「蔵書印」 「蔵書票」が在る。*1 どちらにおいても、その本来の役割と云うのは、 本の所有者が誰であるか、を示すための ものだが、その世界は実…

そうならねばならぬのなら

|本| 「さようなら」 と云う言葉の持つ 本来の意味について私が知ったのは、 恥かしながら、それ程前のことではない。 須賀さんの著書の中の、飛行家リンドバーグの 妻であった、アン・リンドバーグか残した 『海からの贈物』に触れた章を読んで、 そのとき…

コドモノリョーブン

|回想| 大きな木が一本と、子供がまたいで渡れる程のちいさな池。アトリエの木枠の窓から顔を出すと、丁度そこから、自然に任せた庭が見渡せたものだ。子供の頃、就学前から小学校を卒業するまでの間、私はと或る絵画教室に通った。便宜上教室とは云ったが、…

It’s a sad and beautiful world

|映画| 本日の映画三本シネフィル・イマジカにて、ジャームッシュの初期作品特集。 パーマネント・バケーション [DVD]出版社/メーカー: キングレコード発売日: 2006/11/22メディア: DVD購入: 1人 クリック: 22回この商品を含むブログ (36件) を見る ビデオを…

ゆっくりゆくひとは遠くへゆくひと

|縷々| 私は地図を歩く。 名前のつけられた道 ちいさな袋小路の道を 瞼の奥に広げてみる。 やがて、ぼんやりとした中から 道の両脇に街が見えてきて 私は鞄に絵葉書を仕舞う。 人びとの生活の匂い。 ポッケに両の手突っ込んで 早足でもなく ゆっくりでもなく…

Un jour d’hiver...

|日々| 日々、想うことは多い。 些細なことから、途方も無きことまで。 そして、その中で出くわす様々に、 時に、仕合せな心持ちにさせられたり 或いは、落胆させられたりもする。 去年よりずっと暖めて居た考えを、 ひとつひとつ形にしてゆく作業と ここ数…

|徒然| 先だって録画をお願いしてあった、BS朝日 『イタリアへ』のテープを頂いたのだが、はて。 どう云う訳やら、番組の半分辺り、丁度 ヴェネツィアのくだりの途中で突然、画面が 別の番組に変わってしまって居た。思うに、 録画中の気付かぬうちの事故と…

<