双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

キッチン・お勝手・台所

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台所とは、当然、料理をこしらえる場所
ではあるが、ただ機能的であればそれで良い、
と云うものでも無い気がする。尤も、*1
私にとっての台所とは、日々の仕事場でもあり、
それ故に使い勝手は、先ず第一に考えなければ
ならないけれども、それと同時に、使って居て、
又そこに居て「心地良い」と感じられるか?が大切だ。
毎日使う道具。その道具を仕舞う場所。等など。
それらが、きちんと手入れされ、満足ゆく塩梅に
整理されて居る様。台所に立って、その様を見るだけで、
何処かほっとして、心が落ち着く。私にとって台所とは、
そう云う場所であって欲しい。そんな訳だから、
他人様の台所を拝見するのは、そのまま、その人の
在り様を見る気がして、たとえ古くても、ものが多くても、
その人らしさと、その人の「台所観」がそこに滲み出て
居るよな、そんな台所が、私は好きなのである。
IHだの、全収納型だのと云った、システマチックで
近代的な設備の整いすぎた台所は、正直、私のタイプでは無い。
それよか、使い込まれたアルミ鍋だの、菜箸だのが、
至極自然に溶け込んで居るよな、生活の匂いのする
台所の佇まいに惹かれる。そして、そんな台所は、
おいしい料理の生まれる場所なのだ、とも思う。



ku:nel (クウネル) 2007年 05月号 [雑誌]

ku:nel (クウネル) 2007年 05月号 [雑誌]


去る水曜日。これを読んだ後、意気込んで
黙々と台所掃除に取り組んだのだが、恐らく
それが祟って、歯茎の腫れに拍車がかかったものかと・・・(苦笑)。

*1:それで良い、と云う人も居られるだろうけれど。

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