双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

Giornata di ozio...

|日々| |音| |本|


巷では連休が始まったせいだろか。
車やバイクの往来が頻繁で、店は
昼前から一時活気づくも、午後になって
俄かに山の方が、どんより厚い雲に覆われ
始めると、間も無く、雷鳴と共に大粒の雹が、
バラバラと大きな音をたてて降ってきた。
やがて雹は雨に変わり、午後は途端、
ひっそりとした静けさに包まれる。
こんな天気の日に読むのは、須賀敦子
全集の第七巻は、日記の部分を拾い読みする。
静けさは刻が経つにつれ、やがて季節はずれの
冷ややかな空気を伴って、帳を下ろす。



『自由と孤独とは、壁一重のとなりあわせである。
孤独を生きることをおぼえたところから
自由がはじまるのかもしれない。』



記憶の糸を、不意にぐいと
引き寄せられる如く思い出す。
私もまた、このふたつについて
そんな風に考えて居るのだ、と云うことを。


[土曜日の一冊と一枚]

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)

バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年デジタル録音)

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