|モノ| |本|
本にまつわる話題が続いてしまうのだけれど。
かねがね、私の興味を惹きつけて止まぬ
ものの中に「蔵書印」 「蔵書票」が在る。*1
どちらにおいても、その本来の役割と云うのは、
本の所有者が誰であるか、を示すための
ものだが、その世界は実に奥深く、ただの印
と云う役割だけに留まらない。人其々の思い入れが
凝縮され、それ故、非常に趣味的な要素が強く
云わば、本好きの密かな愉しみの一つ、
或いは、デザインも様々のちいさな作品は
芸術の形の一つ、と呼べるよにも思われる。
わが国では、主に蔵書印が、一方西洋の国々では、
蔵書票 (Ex libris) の使われることが、
どうやら一般的な様である。
勿論、これらの印をつけてしまえば、
蔵書を古本屋に売る際に、引き取り値の
下がるのは当然なのだが、私を含めて、
買い求めた本に余程の後悔を覚えることを
除いて、蔵書を売ることを考えぬ人ならば、
これらの印は、充分過ぎる程、密かな愉しみと
なり得るに相違無い。蔵書印に関しては、
専門の業者も在る様なのだが、こと蔵書票
については、どうも、そう云った業者は
なかなか見当らない。ならばこの際、
あれこれの過程も愉しめることであろうし、
自作するのも、また良いかも知れぬなぁ。
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蔵書票の作れるスタンプだの、ブックマークだのと
心くすぐる品々が、瀟洒な小箱の中に・・・。