双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

悦楽のビブリオテカ

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本にまつわる話題が続いてしまうのだけれど。
かねがね、私の興味を惹きつけて止まぬ
ものの中に「蔵書印」 「蔵書票」が在る。*1
どちらにおいても、その本来の役割と云うのは、
本の所有者が誰であるか、を示すための
ものだが、その世界は実に奥深く、ただの印
と云う役割だけに留まらない。人其々の思い入れが
凝縮され、それ故、非常に趣味的な要素が強く
云わば、本好きの密かな愉しみの一つ、
或いは、デザインも様々のちいさな作品は
芸術の形の一つ、と呼べるよにも思われる。
わが国では、主に蔵書印が、一方西洋の国々では、
蔵書票 (Ex libris) の使われることが、
どうやら一般的な様である。
勿論、これらの印をつけてしまえば、
蔵書を古本屋に売る際に、引き取り値の
下がるのは当然なのだが、私を含めて、
買い求めた本に余程の後悔を覚えることを
除いて、蔵書を売ることを考えぬ人ならば、
これらの印は、充分過ぎる程、密かな愉しみと
なり得るに相違無い。蔵書印に関しては、
専門の業者も在る様なのだが、こと蔵書票
については、どうも、そう云った業者は
なかなか見当らない。ならばこの際、
あれこれの過程も愉しめることであろうし、
自作するのも、また良いかも知れぬなぁ。

蔵書票の芸術―エクスリブリスの世界

蔵書票の芸術―エクスリブリスの世界



と考えて居た矢先に、こんな洒落たものを発見!

The Book Lover's Kit

The Book Lover's Kit

その名も 「愛本家キット」とな。
蔵書票の作れるスタンプだの、ブックマークだのと
心くすぐる品々が、瀟洒な小箱の中に・・・。

*1:以前、鳩山郁子女史の単行本を予約購入した際、特典として、それはそれは、大層素敵な蔵書票がつけられて居りました。貧乏性の私は、それを使うこと無く、後生大事に保管して居るのですが・・・。

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