双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

|音| の検索結果:

The aesthetics of end

|回想| |電視| |音| オープニングの主題歌よりも、何故だかエンディング曲へ心惹かれる子供だったな。主題歌の持つ華やかさや明るさとは違う。何処かもの悲しく、哀愁を帯びた。或いは、心の深淵にそっと触れるよな。そんな世界が、其処に在ったのだと想う。 昨晩、深々湯船へ浸かりながら、好きだった歌の記憶を手繰り寄せれば、様々な想いがふわとよみがえり、自ずと小さく口ずさんで居た訳です。 LUPIN III ED (it)この格好良いコード進行に、心底痺れた。是を聴いて、子供ながらに …

一月

|音| [asin:B000MGTF94:detail] 空気が日に日に冷え込んでゆく。 毛糸を手繰り、五段編んだら 飲み止しのお茶は、もう熱を失って居た。

終いの一日

…同じよな毎日を繰り返しながら。 ふと気付けば、仕事が生きるための手段 としてだけでなく、既に人生の一部と なって居た。そして今、思うのは 「どうあるべきか」 なのではなくて、 「どうありたいか」 なのだと云うこと。 |音| Gideon Gayeアーティスト: High Llamas出版社/メーカー: Cbs/Epic/Wtg Records発売日: 1995/11/07メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る一年の終わりが近付くと、是を聴く。

只の月曜

|日々| |音| 夜具を取り換え、洗濯機をまわし、箒をかける。 大きく開け放った窓へ、僅かに身を乗り出せば、 頬に触れる外気は、とても師走と思えず。 昨年の今頃は、確か厚手のダッフルコートなど 着て居た筈だのに。洗面台に雑巾を濯ぎながら、 それでも水は冷たいのだな、と独り言ちる。 午後も四時をまわると、すとんと暗くなって、 始まったばかりの十二月が、もうすぐにでも 終わってしまいそな、そんな心持ちになる。 ジルチ(紙)アーティスト: シャック出版社/メーカー: インディーズ・…

砂漠にて

|音| 丸ヨークのセーターを編んで居る。 編み込みのヨーク部分に辿り着くまでは、 只、ひたすら。ストイックなメリヤスの 砂漠をゆく。一針ずつ。一段ずつ。 何処までも続く、紺一色の砂漠の、 無心の静けさよ。夜は永い。 There's Never Been a Crowdアーティスト: Richard Davies出版社/メーカー: Flydaddy Records発売日: 1996/03/26メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 傍らにやわら…

Voices

|音| 届いた音の便りは、冬の手触りがした。 膝を抱えて、あったかな毛布に包って。 独り。冬の穴倉で聴くよな、安らかさ。 I See the Signアーティスト: Sam Amidon出版社/メーカー: Bedroom Community発売日: 2010/04/13メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る Climbing high mountains 私もこの曲、好き。

the afternoon sun

|音| 日の傾いだ午後。薄い橙の、あたたかな窓辺。 Bryter Layterアーティスト: Nick Drake出版社/メーカー: Hannibal発売日: 1992/04/27メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る

This Silence

|音| 鉛色の空と、細い雨の一日。 寒々と満ち、やがて静寂に沈む。 毛糸を手繰りながら。

Close your eyes

|音| 一晩で季節が入れ替わる。 すとん、と落っこちた、秋。 耳を澄ます。目を瞑る。

女学生手帖

|回想| |本| |音| 先日、鳩山郁子氏について書かれた非常に興味深い考察 →■ を読み、ふむふむと深く頷く。氏が実は、ステレオタイプな少女漫画の洗礼を殆ど受けて居らぬこと。それ故なのか、既存の漫画の枠に自身の描きたいものが当てはまらず、やがて 『ガロ』 にそれを見出したこと。編集者であった父上の影響で、手塚治虫やつげ義春、水木しげるなどを読んで育ったこと、などなど。また、その作風や構造に関しても (足穂は云わずもがなだけれど)、既存の漫画そのものからよりも、むしろ当時のニ…

Good old friends

|音| [asin:B000000XY0:detail] 何と穏やかで、和やかで。 親密で仕合せな、音の出遭い。 黄色いジャケットの写真そのもの。

Nobody knows

|音| Datumアーティスト: ミュゼット出版社/メーカー: p*dis/Inpartmaint Inc.発売日: 2009/10/08メディア: CD購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (11件) を見る 心の中に。 いつまでも消えず、いつでも思い出せる ノスタルジアを持つ人は、きっと仕合せなのだ。 ぷつんと糸の切れそなときや、 重い砂に足を取られそなときでも。 其処へ想いを巡らせるだけで、立って居られる。 小さな灯にも似た、そんな記憶。

Far away

|音| Wind Woundアーティスト: Early Songs出版社/メーカー: Preservation発売日: 2010/05/11メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る スコットランドからの便りは、 なだらかな丘を渡ってくる風。 大きな紙を幾重にも折りたたんだ 簡素なジャケットを広げると、 其処へ一枚の風景が現れて。 光と緑と。風と匂いと。

スケッチ

|音| 未だ六月だのに、まるでもう夏の空だった。 真っ青なところへみっしりとした入道雲を眺めて、 ぽかんと口を開けて居たと想えば、唐突な土砂降り。 午後の空模様はせっかちに、幾度も入れ替わる。 遅い日の暮れた頃には、急に風が涼しくなって、 間の抜けた気後れの中に、再びぽかんとする。 Certain Evening Lightアーティスト: Trembling Blue Stars出版社/メーカー: Shinkansen Records発売日: 2003/09/09メディア: …

A piece of my life

|音| |回想| HMV渋谷店の閉店が決まったことを、id:mikkさんの所で昨日に知り、心におっきな穴がぽっかりと開いてしまって、只々途方に暮れ、今日一日は、何だかそのことばかり考えて終わった気がする。移転して暫くの間は、どうも慣れなくて戸惑った。それくらい、あの一号店は90年代の私たちにとって、想い入れの深い場所だったのだと想う。閉店を知った今、改めてそれを痛切に感じるのと同時に、渋谷と云う街への目的を、次第に失ってゆかざるを得なかった遣る瀬無さも、しみじみと想い出して居…

心模様

|音| Closing Timeアーティスト: Tom Waits出版社/メーカー: Elektra / Wea発売日: 1994/06/16メディア: CD購入: 7人 クリック: 119回この商品を含むブログ (48件) を見るThe Heart of Saturday Nightアーティスト: Tom Waits出版社/メーカー: Elektra / Wea発売日: 1994/07/08メディア: CD購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見…

ぶつくさ

|雑記| |音| 春が在ったのかどうかも明確にないまま、 新緑へと暦だけが移り、その新緑ですらも しみじみとせぬ内に、もう初夏だと云う。 其処へ来て唐突にテレビの中から、数日後は 夏日の陽気です、などと告げられたところで、 はい、そうですか。と合点のゆく筈があるまい。 いったいどうだ。こんな不親切な季節とやらは。 Introducing Ruben Gonzalezアーティスト: Ruben Gonzalez出版社/メーカー: Nonesuch発売日: 1997/09/16メ…

ものぐさの立腹

…から、やがてじわじわと 鈍い痛みへ変わってゆく間の辛抱と云うのは、 何故ああも憎たらしいものか、と度毎に想う。 そのわりには傷一つつく訳で無し。 せいぜいがうす赤らんで居るだけと云うのも、 尚腹立たしい。 |音| Luz de agua / Sebastian Macchi 言葉の詩人の紡いだ言葉は、音の詩人の紡いだ音に乗り、土の匂いと空の色と水の清冽とを、ふくよかに引き寄せながらひとつの河となってたゆたい、遥か遠く想い馳せるアルゼンチンの地へ、聴く人の心を運んでゆくのです。

アンダースロウ

…細い小枝を、 誰も見て居ないのを口実に、ほらよ。と 気の無いアンダースロウで、放り投げる。 放り投げた小枝は、当たり前の放物線を描いて、 濁った水溜りへ、ぽちゃり。落っこちた。 退屈しのぎに、南米大陸の地図を広げて眺め、 アスンシオン。ブエノスアイレス。 人差し指で辿りながら、ふと、何とは無し。 イグアスの滝の裏側へ巣を拵えると云う、 アマツバメのことなど想い、外を見やる。 さっきのあれは、風が巻いて居たからか。 知った頃には、疾うに風は止んで居た。 |音| 午後をゆだねる。

緑の風

|音| |日々| 月の光 ?ドビュッシー / ピアノ名曲集アーティスト: アース(モニク),ドビュッシー出版社/メーカー: ダブリューイーエー・ジャパン発売日: 1995/07/25メディア: CD購入: 47人 クリック: 185回この商品を含むブログ (35件) を見る 休みだけれど出掛けない。出掛けずに、 折角の晴天の一日を、家事に当てたい。 夜具や敷物などの大物を丸ごと洗濯して、 座布団も膝掛けも日に当てて、何もかも さっぱりと清々と。季節を入れ替えるのだ。 洗濯機の…

Way to blue

|音| ずっと張りつめて居た心が ぽきんと折れてしまって 糸の切れたみたいになって 電気も付けずに 真っ暗の部屋で どさりと うつ伏せに寝転がって 言葉無く投げられた軽蔑の意味を ただ うずうずと噛み締める Family Treeアーティスト: Nick Drake出版社/メーカー: Ume Imports発売日: 2007/07/09メディア: CD購入: 1人 クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る 残された声を手繰りながら

静かな部屋

|日々| |音| 鼻先を包む空気に雪の気配が感じられた、朝。 風の無い鉛色の空から、真綿のよに軽い雪が ゆっくりと落ちてくる。積もる雪に吸い込まれて 音は消され、室の中。ストーヴの上の薬缶だけが、 しゅんしゅんと鳴いて居た。細くのぼる湯気。 静かな薄暗い土曜日が、只、とつとつと過ぎて、 窓の外を眺めやれば、雪は言葉無く積もるばかり。 小さくパンをかじりながら、編み針を動かす。 降る雪に添えて。

二月

|音| むうと生温い風が二月に訪れて、季節を春先のよに 錯覚させはしても、私は頑なに冬を繋ぎ止めて居る。 未だお前の来る時期じゃ無い。さあ、あっちへお行き。 夜の部屋に独り、小さく座って只静かに過ごしながら、 今頃になってふと、夜具を換え忘れて居たのに気付く。 Where You Liveアーティスト: Tracy Chapman出版社/メーカー: Atlantic / Wea発売日: 2005/09/13メディア: CD購入: 2人 クリック: 2回この商品を含むブログ (…

風が吹いて

|映画| |音| バグダッド・カフェ 完全版 [DVD]出版社/メーカー: 紀伊國屋書店発売日: 2003/04/25メディア: DVD購入: 8人 クリック: 146回この商品を含むブログ (199件) を見るコーリング・ユー ?バグダッド・カフェ ― オリジナル・サウンドトラックアーティスト: サントラ,ジェヴェッタ・スティール,ウイリアム・ガリソン,ダイヒンガー・プラズムジク,ジェーリン・スティール・バトル,ダーロン・フラッグ,ボブ・テルソン,パーシー・アドロン,マリア…

Things We Lost Along the Way

|音| 冬の空。かじかむ手を、カップで温める。 鉛色した静かの季節よ。もっと深くへ。 End of Tryingアーティスト: Dakota Suite出版社/メーカー: Karaoke Kalk発売日: 2009/01/20メディア: CD購入: 1人 クリック: 2回この商品を含むブログ (6件) を見るThis River Only Brings Poisonアーティスト: Dakota Suite出版社/メーカー: CD Baby発売日: 2003/06/06メディア…

Lonesome Train

|音| Waitsアーティスト: Tom Waits出版社/メーカー: Edsel発売日: 1992/10/16メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見る 苦さや寂しさや、折れる切なさを知る人のやさしさは、 言葉無く、そっと肩に置かれた無骨な掌に似て居る。

白い部屋の窓

…た。ほんの僅かの。 |音| 『アナザー・カントリー』で、ふと想い出した。*1 Our Favourite Shopアーティスト: The Style Council出版社/メーカー: Polygram UK発売日: 2004/08/09メディア: CD クリック: 15回この商品を含むブログ (50件) を見るジャケの二人の後ろに在るポスターが、そうなんだよね。 背伸びして、大人気分で聴いて居たっけな。 *1:http://d.hatena.ne.jp/hobbiton/20…

便り

|音| DECLARATION OF DEPENDENCEアーティスト: KINGS OF CONVENIENCE出版社/メーカー: SOURC発売日: 2009/09/25メディア: CD購入: 11人 クリック: 48回この商品を含むブログ (41件) を見る 注文してから、ひと月以上も待って。 それでようやく届いたのが土曜の朝だなんて、素敵じゃないか。 珈琲を淹れながら、北から来た音の便りに心澄ませる。 窓の外。山の稜線は、秋の色を滲ませて居るよ。

青春手帖月曜版

|音| 深夜にバスを降りた土曜日の帰り道。 Tちゃんのカーステレオから聞こえてきたのは、 共に過ごした去りし日々の、胸キュンメロディでした。*1 そのせいで、今日もまた青春ノイローゼだったのです…。 とか とか などなど。若い。若いよー(笑)。 で、やっぱりこうなって… 結局は、ロジャー先生にシビレるのでありました。 [asin:B001OFM2X8:image:w100] きゅん…。 ■おまけ■ キャー!!! *1:この人は常に 『Yellow Pills』 を車に積んで居…

ただいま

…ここ数日と云うもの、猫が寝床をせがむ。 確かにそうだね。薄ぺらい夏掛けが一枚 きりでは心もとないが、まぁ。入りたまえ。 季節が去ろうとしている。今夜の三日月は 冴え冴えと青白い。寝巻きを長袖に代えて、 夏掛けの上に一枚。大判の膝掛けを乗せた。 そしてもう、毛糸のことを考えて居る。 |音| おかえり、秋。 Simone White 『Yakiimo』 は ricohet さんが紹介してらした。 この声に、佇まいに。心はふるると鳴るのです。 ■Pieces of Tuesday■

<