|音| 未だ六月だのに、まるでもう夏の空だった。 真っ青なところへみっしりとした入道雲を眺めて、 ぽかんと口を開けて居たと想えば、唐突な土砂降り。 午後の空模様はせっかちに、幾度も入れ替わる。 遅い日の暮れた頃には、急に風が涼しくなって、 間の抜…
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