双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

スケッチ

|音|


未だ六月だのに、まるでもう夏の空だった。
真っ青なところへみっしりとした入道雲を眺めて、
ぽかんと口を開けて居たと想えば、唐突な土砂降り。
午後の空模様はせっかちに、幾度も入れ替わる。
遅い日の暮れた頃には、急に風が涼しくなって、
間の抜けた気後れの中に、再びぽかんとする。


Certain Evening Light

Certain Evening Light

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