双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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勝手にしやがれ

|音| 感傷なんて、秋だの冬だのの専売特許とばかり 想って居たけれど、茹だるよな夏の真ん中で。 何なのだろか。行き処の無い、宙ぶらりんの。 ひどく投げ遣りな、この心模様は。 腿の上に猫の薄い腹をさすって、 ぐにゃりと片腕を落っことす。 緩んだ夜へ放り出した脚が、だるい。 Flying Club Cupアーティスト: Beirut出版社/メーカー: Ba Da Bing発売日: 2007/10/09メディア: CD購入: 9人 クリック: 62回この商品を含むブログ (35件)…

Tremble slow

|音| 雨降り土曜は肌寒い。 霧のよな色して。

6:00am Saturday bright sky

|音| [asin:B000V3OKXO:detail] カーテンの隙間から、細く差す明るい朝の光。 めずらしく早起きをした。コップの水を飲んだ。 大きく窓を開けると、外気がまだひんやりしていた。 ホンジツハセイテンナリ。 あたらしい土曜日のはじまり。

A spoonful of melancholy

|音| 洗面所のタイルにできて居た、罅。 誰かの辿る道みたいに、伸びてゆく。 風が冷たくて、シャツの上に、また一枚重ねて居る。

Cinema for closed eyes

|音| Ultimo Paraisoアーティスト: Trio Tesis出版社/メーカー: Winter & Winter発売日: 2001/03/06メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る Cuba nos une en extranjero suelo, Auras de Cuba nuestro amor desea: Cuba es tu corazon, Cuba es mi cielo, Cuba en tu liblo mi p…

This quiet moment

|音| |本| 白黒の頁を辿る胸中に、穏やかな静寂の響きを留める。 6 Cello Suites (Dig)発売日: 2007/10/09メディア: CD小さな家―1923作者:ル・コルビュジェ発売日: 1980/01/01メディア: 単行本

日曜組曲

|音| この辺りでは梅が咲き残り、木蓮は間近にふっくらと。 先頃ようやく、早咲きの寒緋桜が満開となった。 遠くからだと、桃の花と見紛うばかりの。 山道を下って来た人が、辛夷は未だ先だね と云って居た。北風に花冷えのする日曜日。 How They Areアーティスト: Peter Broderick出版社/メーカー: Hush Records発売日: 2010/09/14メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (2件) を見るHome (Spkg)アーティスト:…

うつろい

|日々| |音| 店に珈琲の香りと営みの音が帰って来て、 久しぶりに、午後の日差しへ頬杖をついた。 そこから望む山肌は、ぼうっと淡くやわらかな うす桃色にけぶって居て、この空白の間にも、 季節だけは変わらず進んで居たのだなぁ、と 暫し目を細めて眺め見た。春が見えた。 Bach in Brazilメディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (1件) を見る

青春ノイローゼ:カセットテープ篇

|音| |回想| 少し前より、店のオートチェンジャー式プレーヤの調子が芳しくないため、一先ずは、部屋で長いこと使わずに置いて在ったCDラジカセ*1を持って来て、ここへスピーカを繋いで凌いで居るのだが、本日ふとカセットデッキを開けてみたところ、無記名の150分(!)テープが一本、いつからか入ったままとなって居たのを発見した。はて。誰かに貰ったものだろか。全く記憶に無いので、当然是は聴いて確かめねばなるまい、と早速に巻き戻し、どきどきしながら、ぽちっとな。 「ギャー!」 其処に収…

立春

|音| [asin:B000005HFH:detail] 夕刻のFMラヂオから、チェット・ベイカーの声。 肩の強張りも、ふうとほどける。

Lack of something

|音| 日々に何かが足りぬ気がして、暫し考える。 嗚呼、そうだった。Otis Redding Storyアーティスト: Otis Redding出版社/メーカー: Atlantic / Wea発売日: 2000/03/13メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (1件) を見る 人生にはしばしば、オーティスの必要なときが在る。

My childhood

|回想| |電視| |音| も少し鼻歌です。 宇宙海賊キャプテンハーロックOP (TV-STEREO)命を捨てておれは生きる・・・・・嗚呼、崇高な男の生き様よ。独立独歩のダンディズムに、惚れた。 http://www.youtube.com/watch?v=BR-XOtEHNM4銀河鉄道999 OP壮大なOPと叙情的なED。聴けばぐっとくる・・・。 Robot Anime Ed Collection(1970)3 超電磁ロボ コン・バトラーV ED「正義のためな~ら~若い命を…

The aesthetics of end

|回想| |電視| |音| オープニングの主題歌よりも、何故だかエンディング曲へ心惹かれる子供だったな。主題歌の持つ華やかさや明るさとは違う。何処かもの悲しく、哀愁を帯びた。或いは、心の深淵にそっと触れるよな。そんな世界が、其処に在ったのだと想う。 昨晩、深々湯船へ浸かりながら、好きだった歌の記憶を手繰り寄せれば、様々な想いがふわとよみがえり、自ずと小さく口ずさんで居た訳です。 LUPIN III ED (it)この格好良いコード進行に、心底痺れた。是を聴いて、子供ながらに …

一月

|音| [asin:B000MGTF94:detail] 空気が日に日に冷え込んでゆく。 毛糸を手繰り、五段編んだら 飲み止しのお茶は、もう熱を失って居た。

終いの一日

…同じよな毎日を繰り返しながら。 ふと気付けば、仕事が生きるための手段 としてだけでなく、既に人生の一部と なって居た。そして今、思うのは 「どうあるべきか」 なのではなくて、 「どうありたいか」 なのだと云うこと。 |音| Gideon Gayeアーティスト: High Llamas出版社/メーカー: Cbs/Epic/Wtg Records発売日: 1995/11/07メディア: CD クリック: 3回この商品を含むブログ (8件) を見る一年の終わりが近付くと、是を聴く。

只の月曜

|日々| |音| 夜具を取り換え、洗濯機をまわし、箒をかける。 大きく開け放った窓へ、僅かに身を乗り出せば、 頬に触れる外気は、とても師走と思えず。 昨年の今頃は、確か厚手のダッフルコートなど 着て居た筈だのに。洗面台に雑巾を濯ぎながら、 それでも水は冷たいのだな、と独り言ちる。 午後も四時をまわると、すとんと暗くなって、 始まったばかりの十二月が、もうすぐにでも 終わってしまいそな、そんな心持ちになる。 ジルチ(紙)アーティスト: シャック出版社/メーカー: インディーズ・…

砂漠にて

|音| 丸ヨークのセーターを編んで居る。 編み込みのヨーク部分に辿り着くまでは、 只、ひたすら。ストイックなメリヤスの 砂漠をゆく。一針ずつ。一段ずつ。 何処までも続く、紺一色の砂漠の、 無心の静けさよ。夜は永い。 There's Never Been a Crowdアーティスト: Richard Davies出版社/メーカー: Flydaddy Records発売日: 1996/03/26メディア: CD クリック: 1回この商品を含むブログ (2件) を見る 傍らにやわら…

Voices

|音| 届いた音の便りは、冬の手触りがした。 膝を抱えて、あったかな毛布に包って。 独り。冬の穴倉で聴くよな、安らかさ。 I See the Signアーティスト: Sam Amidon出版社/メーカー: Bedroom Community発売日: 2010/04/13メディア: CD クリック: 6回この商品を含むブログ (7件) を見る Climbing high mountains 私もこの曲、好き。

the afternoon sun

|音| 日の傾いだ午後。薄い橙の、あたたかな窓辺。 Bryter Layterアーティスト: Nick Drake出版社/メーカー: Hannibal発売日: 1992/04/27メディア: CD クリック: 2回この商品を含むブログ (5件) を見る

This Silence

|音| 鉛色の空と、細い雨の一日。 寒々と満ち、やがて静寂に沈む。 毛糸を手繰りながら。

Close your eyes

|音| 一晩で季節が入れ替わる。 すとん、と落っこちた、秋。 耳を澄ます。目を瞑る。

女学生手帖

|回想| |本| |音| 先日、鳩山郁子氏について書かれた非常に興味深い考察 →■ を読み、ふむふむと深く頷く。氏が実は、ステレオタイプな少女漫画の洗礼を殆ど受けて居らぬこと。それ故なのか、既存の漫画の枠に自身の描きたいものが当てはまらず、やがて 『ガロ』 にそれを見出したこと。編集者であった父上の影響で、手塚治虫やつげ義春、水木しげるなどを読んで育ったこと、などなど。また、その作風や構造に関しても (足穂は云わずもがなだけれど)、既存の漫画そのものからよりも、むしろ当時のニ…

Good old friends

|音| [asin:B000000XY0:detail] 何と穏やかで、和やかで。 親密で仕合せな、音の出遭い。 黄色いジャケットの写真そのもの。

Nobody knows

|音| Datumアーティスト: ミュゼット出版社/メーカー: p*dis/Inpartmaint Inc.発売日: 2009/10/08メディア: CD購入: 2人 クリック: 19回この商品を含むブログ (11件) を見る 心の中に。 いつまでも消えず、いつでも思い出せる ノスタルジアを持つ人は、きっと仕合せなのだ。 ぷつんと糸の切れそなときや、 重い砂に足を取られそなときでも。 其処へ想いを巡らせるだけで、立って居られる。 小さな灯にも似た、そんな記憶。

Far away

|音| Wind Woundアーティスト: Early Songs出版社/メーカー: Preservation発売日: 2010/05/11メディア: CD クリック: 5回この商品を含むブログ (5件) を見る スコットランドからの便りは、 なだらかな丘を渡ってくる風。 大きな紙を幾重にも折りたたんだ 簡素なジャケットを広げると、 其処へ一枚の風景が現れて。 光と緑と。風と匂いと。

スケッチ

|音| 未だ六月だのに、まるでもう夏の空だった。 真っ青なところへみっしりとした入道雲を眺めて、 ぽかんと口を開けて居たと想えば、唐突な土砂降り。 午後の空模様はせっかちに、幾度も入れ替わる。 遅い日の暮れた頃には、急に風が涼しくなって、 間の抜けた気後れの中に、再びぽかんとする。 Certain Evening Lightアーティスト: Trembling Blue Stars出版社/メーカー: Shinkansen Records発売日: 2003/09/09メディア: …

A piece of my life

|音| |回想| HMV渋谷店の閉店が決まったことを、id:mikkさんの所で昨日に知り、心におっきな穴がぽっかりと開いてしまって、只々途方に暮れ、今日一日は、何だかそのことばかり考えて終わった気がする。移転して暫くの間は、どうも慣れなくて戸惑った。それくらい、あの一号店は90年代の私たちにとって、想い入れの深い場所だったのだと想う。閉店を知った今、改めてそれを痛切に感じるのと同時に、渋谷と云う街への目的を、次第に失ってゆかざるを得なかった遣る瀬無さも、しみじみと想い出して居…

心模様

|音| Closing Timeアーティスト: Tom Waits出版社/メーカー: Elektra / Wea発売日: 1994/06/16メディア: CD購入: 7人 クリック: 119回この商品を含むブログ (48件) を見るThe Heart of Saturday Nightアーティスト: Tom Waits出版社/メーカー: Elektra / Wea発売日: 1994/07/08メディア: CD購入: 2人 クリック: 9回この商品を含むブログ (17件) を見…

ぶつくさ

|雑記| |音| 春が在ったのかどうかも明確にないまま、 新緑へと暦だけが移り、その新緑ですらも しみじみとせぬ内に、もう初夏だと云う。 其処へ来て唐突にテレビの中から、数日後は 夏日の陽気です、などと告げられたところで、 はい、そうですか。と合点のゆく筈があるまい。 いったいどうだ。こんな不親切な季節とやらは。 Introducing Ruben Gonzalezアーティスト: Ruben Gonzalez出版社/メーカー: Nonesuch発売日: 1997/09/16メ…

ものぐさの立腹

…から、やがてじわじわと 鈍い痛みへ変わってゆく間の辛抱と云うのは、 何故ああも憎たらしいものか、と度毎に想う。 そのわりには傷一つつく訳で無し。 せいぜいがうす赤らんで居るだけと云うのも、 尚腹立たしい。 |音| Luz de agua / Sebastian Macchi 言葉の詩人の紡いだ言葉は、音の詩人の紡いだ音に乗り、土の匂いと空の色と水の清冽とを、ふくよかに引き寄せながらひとつの河となってたゆたい、遥か遠く想い馳せるアルゼンチンの地へ、聴く人の心を運んでゆくのです。

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