双六二等兵

ポッケにさすらい 心に旅を 日々を彷徨う一兵卒の雑記帖

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しゃーと走る

|散輪| はたと気付けば、もう三か月以上も自転車に乗って居なかった。 花粉の季節が去ってから、乗ろう乗ろうと思いつつも、 乗りたいときには何故だか雨が降ったり、野暮用が舞い込んだりで、 結局は乗れぬままに、ずるずると梅雨へ突入してしまいそうだから、 簡単な掃除と注油だけは先週の暇にしてあったし、空気も入れたし、 午前中に家事などを済ませて、ひょいっとグワイヒア号を走らせる。 今日はまるっきり思い付きで、行先を何処とも決めず、目的も持たず。自転車から伝わってくる久々の感覚を体全…

秋に耳澄ます

|散輪| あまりの暑さに怖気づき、ちいとも自転車に乗らぬ夏であった。丸ふた月も乗らずに居たのでリハビリがてら、山の食堂まで山の道を走ろうと思い立つ。片道約14キロの道のり。 久々の坂道にゼーハー云い云い進めば、こないだの集中豪雨の爪痕が至る所に残って居た。土砂崩れの起こった場所に巨大な黒い土嚢の固まりが積み上げられ、数か所が未だ片側通行。路側には湿っぽい土砂がもったりと溜まって、走るとじゃりじゃりした。時折止まって爪痕を観察しながら道を進む。最後に大きな大きなS字カーブをぐー…

風を待つ

|散輪| ようやっと良い風が出て来て舟が進み始めたなぁ、と安堵して居たら、四月に入った途端に、ぱたり。風は止み、まったくのベタ凪となってしまった。かと云って、やみくもに漕いで進もうとすれば、方向を失って彷徨うばかりか、体力も消耗するばかり。即ち、櫂は在れども動けず。我々の小さな舟は海原の真ん中にぽつんと居て、只じいと動かずに風を待つしかないのである。やれやれ、上手くゆかぬものだ。しんどいねえ。そうだ。しんどさの中で薄らいだ身体感覚を取り戻さねば。思いの外天気が良かったので、グ…

新緑へ向かって

|散輪| 実に三か月ぶりの散輪は、昼ごはんを食べに山の食堂へ。 そこから腹ごなしにちょっと先まで走って帰って来た次第。猫らのお世話と掃除を済ませて、十一時半頃に出立。相棒は勿論グワイヒア号、久々の散輪にして久々の山の道である。途中目にした田んぼは何処も、すっかり土がおこしてあって、用水路には水が放たれていた。田植えが近いんだなぁ。さてと。いつもの県道へ出たら越境、隣町へ入って真っ平の一本道。その先は丘陵をひとつ越えて工業団地を抜け、いざ山の道へ。いつもと同じよに…とはゆかぬか…

心を逃がす

|散輪| 今年初めての散輪は、いつもの旧街道経由で20㎞程先の隣町まで。気温15℃と一月には異例の暖かさに加え、往路に西寄りの南風は向かい風。是が海沿いでは遮るものが無いから、なかなかに強引な塩梅で、それでも久々の散輪とあってはご機嫌走行。実に愉しい哉。 昼を少し回った頃。線路を渡って駅前へ到着すると、成人式で帰郷したと思しき若者らが多数在り、皆スーツケースをガラガラ引いて、高速バス乗り場や駅構内へと移動してゆく。これからまた其々の場所へと戻るのであろう。馴染みの喫茶店まで裏…

十二月の雨、海の道

|散輪| 月曜正午。気温5度の曇天の中、二週間ぶりの散輪へ出ると、出立して間もなしに小雨。天気予報も雨雲レーダーもチェックして、夕刻までは大丈夫と云うので出てきたのに。引き返すのも癪なので少し様子見してから決めよう、と一つ坂を登った先で雨が上がった。 海沿いの旧街道を走る。鉛色した風景は”ザッツ・冬”と云った感。途中から団地を抜けて国道へ出て、某作業着店にて買い物を済ませると、空模様がかなり怪しい。買ったばかりの荷物を袈裟懸けに背負い、も少し先まで足を伸ばす予定を変更、そのま…

曇天を走る

|散輪| |縷々| 鉛色の空はどこまでも曇天。風は冷たく、一旦は躊躇したものの、午後には日が射すと云うので、10時50分。グワイヒア号と共に出立し越境、海沿いの旧街道を経て22キロの道を行く。休憩無しの一時間と少々で馴染みの喫茶店へ到着。ピザトーストと珈琲の昼食に、もう一杯珈琲をおかわりして、ゆったり寛いだ後、再び寒空の下へと戻った。本来であれば年配のお客さん方で賑わって居る筈の時間帯だのに、一体皆何処に居るのだろ。めずらしいくらいにひっそりとして居たな。前回来た時もそんな風…

海の道 その先へ

|散輪| こないだ走った海沿いの旧街道 (海の道 - 双六二等兵) 再び、である。 前回引き返した少し先、国道バイパスとの交差点をそのまま直進すると、バイパス以前から在った元々の浜通りに繋がると知り、それなら話は早いじゃないの、と早速走って来たのであった。家事を済ませて支度して、午前10時40分出立。越境して国道を横断、旧街道へ入り、表通りから一旦逸れて件の小さな漁港で脚を緩める。 海と空と秋の光と。水面がきらきら、見飽きることが無い。 潮の匂いの混じる海風に吹かれながら、清…

海の道

|散輪| 先週が山だったから、今週は海かなぁ…ってんで、隣町の海岸沿いに続く旧街道を走ってきた。タイヤに空気入れて支度して、正午ぴたりに出立。途中まではいつもの県道Aから越境→ド平坦一本道を行くコース。そこから先は線路を跨いで市街地に入り、坊ちゃんズのお医者で馴染みの道を国道との合流点まで。忙しない国道を横断して、ひと度細い道に入れば旧街道である。昔からちいとも変わらぬ街並みは、昼を少し回ってひっそり静かの佇まい。二本ほど海側に通りを入ると、すぐに小さな漁港が見えてくる。数隻…

山の道

|散輪| ここのところ、平らな道ばかりを選んで居た反動であろう。すると今度は、あれほど避けて居た坂が無性に恋しくなってきたのである(笑)。そうとなりゃ、いっちょ登りに行ってみるかね、ってんで午後一時。おやつとおむすび、麦茶を積んだらグワイヒア号で出立。田んぼ道から県道Aへ出て越境、以前に走ったコース(◆)から先へと脚を延ばして、県道Bを西へ西へ。比較的緩やかな勾配の坂を登れば、程無くダムに至り、ここでほんの少しだけ休憩し先へ進む。この県道は山間の集落を幾つも抜けながら、更にそ…

夏の道の続き

|散輪| うっすらの薄曇り、気温28度。昼を食べてからグワイヒア号で走りに行く。 今日は団地方面を抜けずに、反対方向の田んぼ道を選択。そこから昨日の一本道を走って町場に出る。実家へ立ち寄って仏壇に手を合わせた後、海岸へと向かった。 海岸の道は防波堤沿い、定規で引いたよな真っ直ぐ平らのコンクリート道を、端から端へひとっ走り...と中程まで走って来たら、グループで大騒ぎする、幾つもの裸族の群れ(笑)と遭遇。触らぬ神に何とやらで、是を回避、止む無く途中で切り上げた。くわばらくわばら…

夏の道

|散輪| 午後。良い塩梅にほんの少し日が陰ってきたので、小屋からグワイヒア号を引っ張り出し、その辺をしゃーっと走りに行く。こないだ知人から聞いたばかりの道は、町場へ下って大型スーパーの裏手へ出て、橋を渡った少し先を右へ折れると現れる一本道。曰く「如何にも田舎道って感じだけど、舗装されてるし、のんびりして良い道だよ」そう云や、未だ一度も通ったことなかったなぁ。道の存在も知らなかった。よし。ささっと短パンとTシャツに着替えて、ボトルに入れた麦茶と手ぬぐい持って出立し、いつもの裏道…

家に着いたら、ただ猛烈に腹が減って居た。

|散輪| |写眞館| 久々の晴天に風も爽やかな月曜日。グワイヒア号に乗って、件の”地味県道往復一人サイクリング”へ行って来た。 などと書くと、何だかのんびり愉し気な感じであるが、いざ走り出せば、待ち受けて居たのは最大勾配20%の激坂区間をも含む、くねくね坂ばかりが延々と続く山の道。即ち、往路の四分の三は全くのヒルクライム、と云うハード過ぎる行程なのであったYO…。午前十一時半、自宅を出立。先ずはここから2km程上に在る峠まで行き、そこから坂を下って登って、下り切った所で峠道が…

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